実用面では十分満足しているけど、デザインがいまいちな小引き出しや、長年使い続けてきて、ちょっと飽きてしまったチェスト。愛着もあるし懐具合も気になるから、買い替えはしたくないけど、何とかならないかなぁ。
そんなちょっとだけ満足感に欠ける家具をお持ちの方、家具の取っ手やつまみを替えるだけでも、印象を変えられるってご存知でしたか?小さくて、日頃はまったくその存在を気にしない、引き出しの取っ手やつまみ。実は付け替えるだけで、まるで別の家具にしてしまう、すごいアイテムなんです。
そしておすすめはもちろん、真鍮やアイアン製の使い込まれたツヤや程よいサビ具合が出ているアンティークのもの。ペイントなどの大掛かりなDIYと違い、取っ手の交換だけなら初心者でもとても簡単にできます。今回は、みなさんのお好きなスタイルに合ったアンティーク取っ手の選び方を、実用例をもとに見ていきましょう。
定番タイプはどんな部屋にもなじむ
すっきりシンプルで、メンズライクにもナチュラルにも対応してくれる「かぶせ」タイプの取っ手。大きさもいろいろあるため、さまざまなサイズの引き出しに使える、迷ったらとりあえずこれ!な便利な取っ手です。
デザインだけでなく、しっかりつかめるので実用面でも申し分なしですよ。和ダンスだってすっきりした作りのものだったら、この取っ手に取り替えるだけで、どんな部屋にもなじむナチュラル家具に変身してしまいます。経年のサビつき具合がカッコいいアンティークものが見つけにくければ、古っぽく加工されたアンティーク調のものが簡単に入手できます。
ガラス製のつまみはペイント家具にぴったり
ナチュラルフレンチやシャビーシックのインテリアにピッタリの、ペイント家具と合わせたいガラス製のつまみ。見てるだけでもうれしくなってしまうような、品のある可愛らしさがたまりません。アンティークのものはお値段も高めなので、アンティーク風のものや、重いガラスではなく、アクリルのもので代用するのもありですよ。
シンプルな家具であれば、セラミックのつまみもおすすめです。さまざまな色や模様が施されているため、一気に家具の印象を決めてくれます。たくさん引き出しがついているのであれば、一段ごとに取っ手を変えるのも技ありです。
一つ二役、ネームプレート付き取っ手
ネームプレートと取っ手が一つになっているタイプは、小引き出しなど、小さめの引き出しがたくさんついた家具におすすめです。たくさんある各引き出しに何が入っているか一目瞭然という、機能性ももちろんですが、これを付けるだけで、一気に家具のアンティーク感が増すのもうれしいポイントです。
比較的華奢な作りなので、アンティークのものを選ぶときは、金属の状態をよく確認しましょう。金属が弱っていて、万が一取っ手部分がポキッと折れてしまったりしたら、引き出しの開閉に支障が出てしまいます。もちろん、付け替えるのにも手間になりますからね。
簡単!取っ手・つまみの交換方法
ドライバーなどのちょっとした工具があれば、自分でも簡単にできる取っ手・つまみの交換。つまみの場合は、既存のつまみを取り外した後、そのビス穴に新しいものを取り付けるだけ。取っ手であれば、まずは既存の取っ手がどんなふうに取り付けられているのかチェックしましょう。取っ手のネジとネジの間の寸法を測り、サイズが合うものと交換すれば、もとのビス穴を使うことができて一番簡単です。
サイズを確認する前に、気に入った取っ手を見つけてしまった人も、少しの手間を加えれば問題ないのでご安心を。元のビス穴を木工パテ(家具などの補修材でのりと粘土を混ぜたようなもの)で穴埋めし、乾いたらやすりで表面をならします。その後ニスやステインで着色して、目立たないようにしたら、新しい取っ手をビスやネジで取り付ければできあがりです。
さいごに
普段あまり注意を払わない取っ手やつまみが、実は家具の印象を大きく左右していたんですね。ご紹介した以外にも、取っ手やつまみの種類はたくさん。お気に入りを見つけたら、簡単DIYで既存のものと交換してみましょう。お手持ちの家具への愛着が、さらに湧いてくるはずですよ。