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大正ロマンとは

大正ロマンとは、大正時代の雰囲気を伝える思想や文化、芸術を指す言葉です。明治時代から日本に入ってきた西洋文化が大正時代になるころには日本の文化と溶け合い、独自の進化を遂げた姿が大正ロマンです。

大正ロマンの特徴

鎖国の時代が終わり、西洋からの様々なもの、思想、文化が入ってきたのが明治時代です。大正時代に入ると、それら西洋の文化を取り入れつつ、日本の伝統も活かした独自の文化が発展します。この華やかな時代の雰囲気を大正ロマンと言います。
大正ロマンというと、はかま姿の女学生やバンカラ姿の男子学生の印象がまず思い浮かぶかもしれません。しかしこの頃の特徴は服装だけではなく、建物や家具、日用品などにも表れており、和洋の世界観が溶け合う独自の文化を形成していました。


特にこの頃のインテリアは独特の雰囲気がありその魅力には現在も注目されています。例えばソファならば、こっくりと重めの艶やかな木材のフレームにベロアの張地をした艶やかなデザインのもの。テーブルなども脚に装飾を施したデコラティブなデザインのものを和の雰囲気がある部屋にレイアウトしていました。華やかでありながらノスタルジックでもあるこの頃のインテリアが人気なのも納得できますね。
和洋折衷な文化が花開いたこの時は現在も憧れを持たれることが多く、大正ロマンとして人気を集めています。

歴史

大正時代は、大衆文化の時代でもあります。ビジネスオフィスやデパート、交通機関などが整備されていき、これまでスポットが当てられなかった市民が華やかに活躍するようになりました。第一次世界大戦、日清戦争・日露戦争など多くの戦争が繰り広げられた時期であり、その影響で工業化が一気に進み、人々の暮らしは豊かになっていきます。新聞や書籍といったマスメディアが発達したことで、民衆が政治に関心を持つようになったのもこの頃のこと。大衆が民主主義を訴える活動を始めた時期も大正時代です。
新しく変化を起こそうという風があちこちで見られたのが、大正ロマンの歴史の背景にあるようですね。

明治と昭和の間の栄光の時代

大正時代は14年と短い期間ですが、何故か今なお憧れを抱く人が後を絶たない時代ですよね。それというのも、長く続いた明治時代、昭和時代の間に挟まれた実に濃厚さのある時代だからかもしれません。明治時代は開国と共に怒涛のように流れ込んだ西洋文化を取り入れることに必死だった時代、一方の昭和は第二次世界大戦が起こった時代で、どちらも激動の時代でした。そんな中、大正時代は明治の西洋主義からやっと抜け出し、落ち着きを取り戻した時代と言えます。そして、大戦前の平和な時代でもありました。この環境下にあったからこそ、華やかで今なお輝ける時代に見えるのかもしれません。

大正ロマンインテリアのデザイン

特徴で触れた通り、大正ロマンのインテリアは華やかな洋風の装飾が印象的です。濃く艶やかなベロア地のソファや濃い色の木肌と凝った彫刻のテーブルや椅子など、西洋アンティークのような風合いも感じられます。

また、ステンドグラスのように色ガラスをはめ込んだ建具は、大正ロマンインテリアのイメージとして代表的です。


アンティーク以外にも現代で大正ロマン風の家具として作られたものも多く存在し、その人気が伺えます。

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