お部屋にお気に入りのアンティークソファを置いて、ゆったりくつろぎの時間を過ごしたい。
アンティーク好きさんなら、誰しも一度はそんな理想を描いたことがあるのではないでしょうか。
そして直面するのが、お部屋とソファの大きさ問題。
東京を始め、大都市圏では地方に比べ家賃相場も高めですし、現実的に考えて、大きなアンティークソファを置けるだけのお部屋に住むのは難しい…という方も多いのでは。
今回は、そんな夢と現実の狭間で揺れる皆さんへ向け、アンティークソファを6畳の1ルームに取り入れるにはどうしたら良いのか、簡単にポイントをまとめてみました。
6畳ってどれぐらい?サイズやレイアウトの工夫は絶対です
そもそも6畳っていったいどれぐらいの大きさなの?
ということでちょっと調べてみたところ、間取り図の「〇畳」表記というのは、「1畳=1.62㎡以上」と不動産の表示規約で決まっているそうです。
つまり、単純計算で6畳は9.72㎡ということになります。
(もちろん、フローリングの場合にはぴったり畳〇枚分とはいかないこともありますので、上記はあくまでも目安としてお考えください。)
この広さのお部屋にアンティークソファを置くとなると、通路の幅やドアの開閉スペースは死守しつつ、テーブルなどのその他家具との兼ね合いを考えねばなりません。
すなわち、6畳のワンルームにアンティークソファを置くためには、スペースに適したソファを無駄なく!上手に!配置することが重要になります。
6畳ワンルームにアンティークソファを置くための秘訣
選び方(1) 幅がコンパクトなアンティークソファを選ぶべし
まず最も重要なのは、選ぶアンティークソファのサイズです。
大きいサイズのアンティークソファは、それだけで圧迫感大。
下手をすると、ソファのための部屋になりかねません。
1人掛けサイズや、コンパクトなサイズ感の2人掛けソファを選ぶようにしましょう。
ソファにアームが付いていると、リモコンやスマートフォンなど、ちょっとしたものを置いておけるので何かと便利なのですが、今回アンティークソファを置きたいのは6畳一間。
できれば、アームの主張が強いデザインのソファは避けた方が無難です。
見た目もスッキリして見えますので、アームのつくりは細めのものをおすすめします。
選び方(2) 高さが低めのアンティークソファを選ぶべし
6畳という限られた空間にソファのような大型家具を置くと、お部屋が狭く見えてしまいがち。
しかし!高さの低いものならば、必ずしもそうとは限りません。
家具の高さが低い=天井が高く見えるので、開放感を演出することができるんです。
それに加え、高さが低いと視界を遮られることもないので、圧迫感を感じにくいというメリットも◎。
選び方(3) 奥行が浅めのアンティークソファを選ぶべし
奥行は、お部屋内の移動のしやすさ、つまり「動線」に影響します。
奥行が浅いと、仮にソファとテーブルが相対するように置かれていたとしても、その間のスペース(人が行き来するスペース)は広く保つことができるので、動線にもゆとりが生まれますね。
無理やり隙間を通ろうとしたあげく、足をテーブルの角にぶつけて悶絶する、なんてリスクも回避できそうです。
一方で、奥行が深いとそれだけゆったり座れるというメリットもあるため、もしもゆとりがあるのであれば、ある程度深めのものを選んでも良いでしょう。
選び方(4) オットマンも候補にすべし
ソファというと、どうしても背もたれ付きのものを想像しがちです。
が、ここは発想をガラリと変えて、オットマンを取り入れてみるのも手かもしれませんよ。
オットマンとは、簡単に言うと背もたれのないソファのこと。
簡単に動かせるので急な来客時にも困りませんし、背もたれがない分、奥行も節約できます。
ゆったりのんびりくつろぐ、というのにはちょっと向かないかもしれませんが、用途によってはこんなベンチタイプのものもかわいらしいですよね。
私なら、1~1.5人掛けぐらいの幅・かつ奥行は深めのものを2つほど置いて、背もたれ代わりにクッションを並べたり…なんて使い方をするかも。
アンティークソファのある暮らし。こんなレイアウトはいかが?
コーディネート例(1) 収納兼テーブルで限られたスペースを有効活用
アンティークソファをお部屋に取り入れることによって、収納スペースがなくなってしまう!とお困りなら、ディスプレイケースや木箱をテーブルにしてしまうのはどうでしょう。
ブランケットや雑誌、頻繫に手に取る小物類など、この中にまとめてしまっておけるので、お部屋をきれいに保っておけますよ。
限られた空間を最大限に活用するには、+αの機能を持った多用途に使えるアイテムをチョイスするのが手っ取り早いです。
コーディネート例(2) 背の低い家具でコンパクトにまとめる
狭めなお部屋では、前述のとおり高さの低いアンティークソファを選ぶのが効果的です。
それに加えて、ソファ以外の家具も低めのサイズ感でコンパクトなものを選ぶと、圧迫感少なくお部屋全体が広く感じられますよ。
ローテーブルやテレビボードなど、アンティークソファと一緒に使用する家具たちに関しては、同じロースタイルにした方が使い勝手も良くなります。
コーディネート例(3) 同系色のラグでお部屋を広く見せる
6畳のワンルームにアンティークソファを置くときには、ラグを敷くか敷かないかも考慮すべきポイントです。
ラグを敷くメリットとしては、暖かい・座り心地が良い・アクセントになる、といった点があげられます。
ただ、フローリングのラインがラグに隠れて見えなくなってしまうため、同じ広さのはずなのに、なんだかお部屋が窮屈に見えてしまうことも。
そんなときは、ラグのサイズに注意するのはもちろんですが、床やソファ本体に近い色味のラグであったり、円形のラグを選ぶのがおすすめ。
ラグの存在感を控えめにすることによって、すっきりと統一感のある印象になりますよ。
最後に
日本の住宅用に作られている和製アンティークソファであればまだしも、イギリスやフランスなどの海外アンティークソファとなると、どっしり迫力のあるサイズ感のものがほとんど。
でもだからといって、「わたしの部屋にアンティークソファを置くのは無理なんだ…」と諦めてしまうのは、ちょっと早いかもしれません。
置き方や、他の家具との組み合わせを工夫することによって、狭苦しくならずアンティークソファを取り入れられることもあるんです。
せっかくの自分の城です。
あれこれ悩みながら試行錯誤する過程も、きっと楽しいはずですよ!