全生物、待望の春がやって来ました!
外を歩けば暖かな優しい日差しと生い茂る大自然に包まれて、ただ外を歩いているだけで幸せを感じます。
この時期に増えるのが、大きなバイクに乗って、優雅に道を駆け抜けるバイカー達です。
この時期はまさに、バイクで走るに最も気持ちのいい時期であります!茨城の広大な大地、ゆったりと広い道路、暖かな春の陽気と仲間達。
気持ち良さそうにすれ違う沢山のライダー集団は、元バイク乗りの自分にとっても、本当に胸を熱くさせられます。
いつかまた自分も大きなアメリカンバイクに乗って茨城の大地を走りたい…。あぁ、夢が膨らみますねぇ‼
さ、今期のランキングも出揃いました‼
お客様の様々なご要望が詰まった選りすぐりの、リペア・リメイク家具です!発表していきましょう‼
目次
第5位 昭和初期のロッカーをご要望に合わせ高品質リペア!
Before
昭和初期に作られた、学校のロッカーを高品質リペアです‼
ナラ材で作られた素朴なロッカーは時代と共に味わい深い風合いになっています。
こちらのロッカー、ご要望に合わせてこんな感じに仕上がりました!
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After
本体はご要望により水色にペイント、扉部分はそのままの風合いを活かしたツートン仕上げになりました‼
レトロなデザインをそのままに、明るい水色のペイントによって雰囲気がとても軽く爽やかな印象になりましたね!
Before
中はこんな感じです!
全ての部屋には中央に取り外せる棚板が一枚付けられています。
Before
一台で15人分の靴が収納できるロッカーです!
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After
内部までしっかり綺麗にペイントされています!扉も全て調整されてバッチリです。
Before
では次はリペアした箇所を説明していきましょう。
天板に注目、ゆるく山なりに曲がってしまっています。正面から内部を見たひとつ前のBefore画像では、そこから外の光が漏れて見えてしまってます。
大きな本体を支える台輪の両端も何故か大きく削れてしまっていたりしてここも直さなくてはいけませんね!
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After
曲がった天板は新材に交換、台輪も新しく作り直し安定感ある立ち姿になりました‼
ペイントの下はこんな感じになっています!
古い天板と台輪は底板ごと新しく交換されているのがよく解りますね。
Before
学校で使われていた頃の名残りがありますね。
左上は先生の靴箱、このクラスには大久保さんが2人いたんですね。隣に(裕)と書かれています。
ラブレターを入れたり、色々な青春をこのロッカーは見てきたのかもしれません。
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After
ご要望により、扉のシールは全て綺麗に剥がして、元の雰囲気を活かした着色仕上げになっています。
沢山の収納扉の並んだ棚や引き出しにはネームプレートやナンバリング金具もご要望に合わせて取り付ける事が出来ますよ!
Before
学校関係のアンティーク家具はリペアをしているとどうも感情が入ってしまい自分自身も学生時代の思い出と合わせて色々と浸ってしまいますね(笑)
生徒の残した痕跡からも彼らの学生生活を想像してしまいます。
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After
次に迎え入れられる場所もきっと沢山の人に囲まれた賑やかな場所に行く事でしょう!
しっかりとリペアされ、可愛くペイントされたロッカーです。素敵な楽しい未来が想像できますね!
第4位 蔵戸をリサイズ、ご要望に合わせて高品質リペア‼
Before
さぁ来ました!第4位は蔵戸のオーダーです‼
白く焼けて年期の入った表情からは、過酷な四季に耐えながら何十年と蔵を守り続けた味わい深い風格が漂っています。
今回はリサイズ・リペアと見所あるご要望がいっぱいあります!では、完成の姿から見ていきましょう!
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After
まずはお客様のお家の間口に合わせてリサイズしました‼
高さ:2035mm 幅:1230mm 奥行:60mm から 高さ2035mm/幅1100mm/奥行60mmへ変更されています。
ご要望のサイズに合わせて幅が-130mm切り詰められました!
Before
裏側はこんな感じです。
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After
格子の裏側にはご要望により「すりガラス」をはめ込みました!
外気が通り抜けるのを防ぎ、外から中が見えない効果もあります。
左真ん中辺りに新しく引手金具が付けられている事も注目ですね!
After
こちらの蔵戸にはなんと、鍵も掘り込んで新しく取り付けました‼ 腰の高さと脚元に計2ヶ所、二重に鍵を掛けられます。
現代式の鍵穴が見えてしまい蔵戸の時代感を損なわないように、鍵穴隠しもラフジュ工房で製作しました。見た目も自然な感じでとても良い感じでしょ!
Before
さぁ、最後は表面の仕上げの紹介です。白く焼けて木肌が剥き出しの表面は…
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After
ラフジュ工房で販売している別の蔵戸の色味を参考に、それと同じ色味で仕上げました!
お客様はこちらの蔵戸を外に設置する目的で購入されました、なので表面塗装には丈夫なウレタン塗装を施して、防水処理も行っています!
使う環境に合わせた表面処理を施しています!
After
さぁ、第4位にランクインしましたこちらの蔵戸はいかがでしたでしょうか!
お客様のご要望に合わせてこのような加工を施しました。
・サイズをリサイズ。
・新しく二重に鍵を取り付け。
・格子裏にすりガラスを取り付け。
・戸車を新品の物へ交換。
・表面は外部仕様に対応した表面処理。
こちらの蔵戸はこれから立派な玄関ドアとして使われるようです。
二重ロックで更に安心!立派なお家の顔となる、存在感のある蔵戸扉が仕上がりました。
第3位 関西火鉢をショーケースへリメイク⁉
Before
大正昭和初期に作られました、こちらの関西火鉢。
この火鉢をリペアではなく、リメイクと聞いて皆様はどのような変化を想像しますでしょう…?
これからとてもビックリなリメイクが行われます!
なんとこの火鉢をショーケースへとリメイクするのです⁉
一体どんな風に仕上がるのか、長年リメイクしている我々も初めてのご要望です!
完成した姿をご覧ください‼
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After
あの関西火鉢はこのように生まれ変わりました‼
炭を入れる部分をショーケースとしてリメイク、スクっと立ち上がる長い脚がとても印象的です!
Before
高級素材である欅材の杢目が魅力的な長火鉢です。
古き良き日本の味わい感じる火鉢と、くっきりと鮮明な杢目が和の雰囲気を盛り上げます。
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After
リメイクしたショーケース内はこんな感じです。内箱は栗材により製作しました。
囲炉裏周りを囲う欅の鮮明な木目が、中に飾った商品をより引き立ててくれますね!
After
囲炉裏内をショーケースとしてリメイクし、ガラス天板は天板面全体とフラットになるように取り付けました。
Before
取り外せる銅製の器の囲炉裏には、鉄瓶や徳利を温める銅壺が付いています。
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After
内箱も取り外せるはめ込み仕様にしているので、元々の銅製の器に付け替えてこのまま脚長の火鉢として使う事も可能です!
3杯の引き出しも綺麗にリペアしています。
After
これぞまさに世界に一つだけ、とても奇抜なご要望です‼
火鉢のデザインを活かしたとても面白いリメイクショーケースが誕生しました!
「このショーケースってもしかして…。」と、お客様と絶対に話が盛り上がりそうですね。お店の看板ショーケースとなる素敵な一品です。
中にはどんな商品が飾られるのでしょうか、使われている姿がとても見てみたい一品です!
第2位 当時の姿に修復。100年前のアンティークチェストを高品質リペア‼
Before
フランスアンティークのチェストを高品質リペアしました!
この画像だけでは分かりにくいですが、こちらのチェストは天板はベリベリに剥がれ、側面に貼られた突板もプカプカ浮いてきていました。
作られて100年以上経つアンティークチェストです。引き出しや角張った所も削れたり、沢山の使用傷が全体に見られます。
こちらには当時の姿を忠実に蘇らせるリペアしていきます。
After
はい、こちらが仕上がりましたチェストです。およそ100年前の姿です。
このアングルだと、Beforeの画像とほとんど変わらないのでリペアを行った細部にスポットを当てて見ていきましょう!
After
海外のアンティーク家具は、「突板」と言う天然の木材を薄くスライスした木の皮を表面に貼る事でその美しい見た目を作り上げています。
しかし、年月が経つにつれて表面の「突板」は徐々に剥がれてきたりもします。湿気や温度変化の大きい日本では、その環境が「突板」の大きな敵となってしまいます…。
After
全体的に細かな傷や剥がれが多い状態でしたが、今回最も突板の剥がれた状態が酷かったのは天板です。
天板の「突板」は一面全て剥がしてしまい、同じ木の種類の「突板」を綺麗に貼り直しました。
ここでポイントです!
剥がした当時の「突板」は一番よく見える引き出しや側面などの表面の修復に使っていきます‼
当時の「突板」をここで活用する事でより忠実な修復が出来るのです。
After
天板の「突板」を使って傷を修復した場所がこちらになります。
角を二か所、三角形に「突板」が貼られた場所が見えますね。削れてしまった角をこの様に修復しています。
After
鍵穴の後ろも四角く埋められていますね。ここは元からこの様な状態でした。
その上の引き出しの縁が、ラフジュ工房で天板の「突板」を利用して修復した場所になります。
同じ家具の一部から移植した皮なので、色味も大きな違和感なく自然な雰囲気に仕上がっています。リペアスタッフはほんとアンティーク家具のブラックジャックですね。
After
今回ラフジュ工房での作業だけでも10か所を超える傷に天板の「突板」で移植を行いました。
しかし、この四角く埋められた修復跡は、ラフジュ工房に来た時からすでに沢山ありました。
当時の製造過程からあったのか、ラフジュ工房へ来る前にも一度修復された跡なのかどうなのでしょうか…?
とにかく使い継がれている感じはとてもしますね。
After
剥がれた「突板」は接着剤を間に入れて圧着させて表面に付けます。
しかし、もう一つ方法があります!
突板の浮いた箇所に、1枚薄い布を挟んでアイロンを押し当てます。
すると突板裏の固まった接着剤が熱で溶けてもう一度ピッタリ貼り付く事があります。
お家でも簡単にできます、お持ちの家具の表面が剥がれた物があれば是非一度試してみて下さい!
After
今回は紹介を割愛しましたが、もちろん引き出し内部の底板の張替え、背板や脚周りの補強など実用的な高品質リペアもしっかりと行っています。
当時の雰囲気をしっかりと復元させるために、表面のリペアにスポットを当てたご紹介でした!
第1位 オーダー製作!ご希望サイズのガラス収納棚
今期第1位を飾るのは、新規製作!ガラス収納棚です。
お客様はお店で使うショーケースとしてこちらの製作をご注文されました!
ご要望のデザイン・サイズ・カラーに仕上げた世界に一つの完全新規製作家具です!詳しく紹介しましょう。
内部を見てみましょう!
上段は強化ガラスを切り出したガラス棚板が3段取り付けられています。
収納棚内背板にペイントされた明るいイエローが目を引くとても個性の光る仕上がりです。
下段には調節可能な棚板が1枚取り付けられています。
商品の在庫なんかを入れておくにもバッチリですね。
上段のガラス棚板、下段の戸棚はこのようにダボ穴式で高さを自由に調節可能です!
商品を並べるショーケースとして、印象大ですね!
背面のイエローが内側をより明るくみせる効果がありますね。
明るいカラーに誘われるように無意識に中の商品が気になってしまいます!色の効果って凄いですね。
上部はアンティークらしく、見た目にもこだわったお洒落なデザインです。
丸いデザインの4つの脚がドッシリとしたガラス収納棚を支えています。かなり安定感があります。
今期の第1位のオーダーメイドガラス収納棚のご紹介でした‼
全体のデザイン・カラーと共に、オンリーワンなガラス収納棚でした。
オーダー製作なのでお客様の思いのままの一品が仕上がります!
ラフジュ工房で販売しているアンティーク家具を参考に、ご要望サイズや色に仕上げる事も可能です、是非ご参考に!
最後に
今回はまさに「個性的」と言える様なリペア・リメイク・オーダー家具が出そろいましたね‼
どれもこれも、明るく楽しい家具ライフを予感させる家具達でした!
第3位の関西火鉢をショーケースへリメイクしたご要望には、ビックリでしたね。時代が変わり、人の数だけ色々なアイデアがある事をとても面白く感じます。
第4位の蔵戸だって、蔵の大切な中身ではなく、次はお家の扉として、中で暮らす家族を守る務めになるだなんて。時代が変われば使われる場所も変わりますが、古い物を良いと感じる人の心は変わらないものですね。
リメイク・オーダー家具だけでなく、第2位のアンティークチェストのリペア作業も、当時の見た目をしっかりと修復させる為のデリケートで地道な作業を感じられたと思います。
さぁ、次のランキングも楽しみです!お楽しみに‼