秋ですねぇ。茨城で秋と言えば「蕎麦」です。
のんびりドライブをしていると広大な蕎麦畑に出会います。それを見るたび「新蕎麦を食べたいな、旬の今こそ食べなければ!」と思いながらもついつい二郎系のラーメン屋さんに入って行ってしまいます。
自分はまだまだガツンと脂っこいハードな食べ物の方を胃袋が求めていますね。
茨城のグルメは美味しいラーメン屋さんがかなり多いのも実は魅力なんです!蕎麦かラーメンか、僕はまだラーメンばかり行ってしまいますね…(笑)
さぁ、2018年秋のランキングが出揃いましいた‼
今期も選び抜かれた多種多様なリペア家具が登場しますよ!それではランキングスタートです。
目次
第5位 松本民芸家具を、アンティークホワイトでペイント!
Before
こちらは松本民芸家具 D-I型洋服タンスです。
今回こちらには、表面にペイントを施して一気に雰囲気を変えてしまいます!
では早速、仕上がった姿をご覧ください。
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After
いかがでしょう‼
全体をアンティークホワイトでペイントし、クラスカルな姿から一気にナチュラルフレンチな雰囲気へ変わりました!
松本民芸家具のワードローブをペイントしてしまうなんてなかなか思い切ったリペアです(笑)
では中も見てみましょう。
Before
内部はこのように、上段は広々と衣装が掛けられるようになっています!
一流の高級民芸家具です。内部までしっかりとした素晴らしい造りになっていますね。
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After
内部は元のままで、表面のみ綺麗に塗り分けています!
松本民芸家具の深い色味とアンティークホワイトのツートンのカラーがいい感じですね。
Before
今やクローゼットはお部屋には備え付けられている時代なので、このような大きなワードローブを家具として置く時代もだんだん変わろうとしていますね。
ラフジュ工房で売れてゆく家具を見ていても、大きなワードローブという家具は時代と共に求められなくなってきている様に感じます…。
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After
しかし、そんなワードローブの色を変えてみるとどうでしょう⁉
雰囲気が変わると、このワードローブの使い方にも何かまた新しい可能性を感じませんか?
お部屋の雰囲気を変えてくれたり、お店のティスプレイとしても。色が変わるだけでご覧の皆様それぞれに使うシチュエーションのイメージが色々と広がって来るのではないでしょうか!
Before
このような高級民芸家具は一生物の素晴らしい家具なので、使われている木材、頑丈な造り、洗練されたデザインと素晴らしい物です。
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After
色を変えることで、さらにまた新しい場所で使ってもらえます!
今回のワードローブは一例ですが、このような高級民芸家具の食器棚やライティングビューローなど、ペイントした商品はラフジュ工房でとても人気のリメイクです。
商品としてではなく、お客様のお持ちの家具のペイント依頼でも喜んで受けさせてもらっています!
第4位 昭和初期の収納戸棚を高品質リペア‼
Before
重ね仕様のこちらの大きな収納戸棚をご要望に合わせて高品質リペアしていきます!
ラフジュ工房のリペアをよく知る方ならこちらの完成後の姿もなんとなく予想出来ているのではないでしょうか(笑)
では完成した姿をご覧ください‼
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ラフジュ工房ではお馴染みのリメイク!引き戸の戸板をクリヤガラスに取り替えました‼
中に収納した物を見せる収納戸棚として、よりスッキリとした印象になりましたね。
Before
広い背板は板が痩せてしまって隙間も目立ちますね。
広々とした戸棚内部は、上段は取り外せる一枚の戸棚。下段は左右に仕切られた戸棚になっていました。
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高品質リペアでは痩せてしまってできた板の隙間は許しません!
隙間だらけだった背板は全て剥がしてしまい、新しい板を張り直しました。
そして戸棚に注目!
ご要望に合わせまして、上段は2段戸棚にリメイクし、3段階に高さも調節できます!
下段は中央の仕切りを取り外し、上段同様に横一枚の取り外せる戸棚へリメイクしました。
Before
下段の状態はこんな感じでした。
背板のみならず、底板にも隙間が出来てしまっていますね。
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After
ご要望通りしっかりとした横1枚の戸棚になっています!
背板同様に、隙間の空いた底板も綺麗に張り直しています、画像で確認できずすみません…。
Before
昭和レトロを感じる立派な収納戸棚ですが、どこかスッキリとしない大きな箱のような印象でしたね。
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After
引き戸が透明なガラスに変えられ、着色されたことでとても雰囲気が変わりましたね!
最後にご要望によってリメイクした場所をまとめました!
・引き戸の板をクリヤガラスへ変更。スッキリと中の見える戸棚に!
・上下段の戸棚をご要望の仕様に変更。
・色味は当社商品を参考にした色艶に仕上げました。
・その他、傷んだ板の張替えと引き出しの調整。
以上の作業で、こちらの収納戸棚がお客様のご要望を全て叶えた素敵な収納戸棚へと生まれ変わりました‼
第3位 フランスアンティークの親子扉を高品質リペア!
Before
さぁ、第3位はフランスアンティークの親子扉の高品質リペアです!
親子扉とは、大きな「親扉」と小さな「子扉」の2枚からなる扉の事です。
普段使いでは親扉から出入りして、大きな荷物を搬入するなどいざという時に子扉も開放する事で間口を広く使えるメリットがあります。
両方の扉を開放して使う事は稀かもしれませんが、普通の扉よりも豪華な見た目が印象的ですね!
この使い込まれた親子扉は、こんな感じに仕上がりました‼
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After
ご要望通り、全体をアンティークホワイトでペイントして、フレンチシャビーな雰囲気に仕上げました‼
蝶の舞う綺麗な花の咲く庭園を抜けた先に出て来そうなお洒落で可愛らしい仕上がりになりましたね!
ご要望に合わせてリペアされた場所を作業風景も合わせてさらにみていきましょう。
作業風景①
まず、この親子扉の状態確認から始めました。
Beforeの状態からもお分かり頂けるようにかなりボロボロです。外で使われていた物でもあるので、木材が腐っていないか、摩耗で擦り減った箇所は無いかなど朽ちたペンキを剥がしながら確認していきます。
画像の扉の左下は、摩耗によって丸くなった角を「埋め木」をすることで直しています。
作業風景②
頑丈に作られた重たい扉です。片方を蝶番で取り付けられて長年開け閉めされていると自重によって形が変わって来ることだってあります。
細かな部分だけでなく、しっかりと対角の長さを測り直したり、全体の形の調整も重要な作業です。
Before
なんとこちらの親子扉の窓は、このように内側に開けられる仕組みになっていました!
元々はガラスがはめられていたんでしょうが、割れて無くなっていていました。
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After
窓枠にはご要望により、ガラスではなく乳半色のアクリル板をはめ込みました!
アクリル板なのでガラスよりも軽くて割れる心配もありません。このように安全性を考えてアクリル板へ変えられるお客様は結構います!
アイアン部分は黒に着色することでシャビーな白い扉とのコントラストがとてもお洒落です。
Before
ドアノブをチェックすると当時のまましっかりと生きていました!
このままでもまだまだ十分使っていけそうなのでこのまま残します。
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After
ご要望通り時代感を出した「アンティーク風」にペイントしています。塗膜の「クラック(ひび割れ)」がいい雰囲気を出してますね。
このドアノブの様に毎日人が触れる金属パーツはピカピカに輝いています。手のひらの指紋の研磨力ってなかなか凄いですね。
After
子扉の内側の上下には「フランス落とし」と呼ばれる金具によって留められています。
当時の「フランス落とし」はダメになっていたので取り外して上下共、ラフジュ工房でご用意いたしました新品へと交換しました!
Before
やはり大きな間口の扉と言うのは普通の扉とは違った特別な感じがしますね。
アンティーク物という事で、お家の顔としてもかなり強い印象を与えてくれそうです!
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After
第3位のアンティーク親子扉はいかがでしたでしょうか!
アンティーク扉という存在についても色々と考えさせられる夢の膨らむ一品でしたね。どんな素敵なお家で使われているのかとても気になります‼
第2位 新規製作!ステンドグラスの素敵な木製ドア
さぁ!親子扉と続きまして、第2位はラフジュ工房での新規製作‼
ステンドグラスを使ったオーダーメイド扉がランクインしました。
お客様の夢が形となった世界に一つの扉です。製作作業風景と一緒に見ていきましょう!
作業風景①
扉を作り上げる木材にはきめ細かい滑らかな木肌が美しい「ヒバ」を使っています。
お客様と作り上げた完成図を元に設計図を作り、そこから製材作業へ取り掛かります。一枚のドアを組み上げるにも沢山のパーツの製材が必要です。
作業風景②
製材したパーツを組み上げる時に釘やビスは使わず、彫られた凸と凹によって組み上げられます。高い計算力と技術力のいる職人技ですね。
一方その頃、同時進行でステンドグラスも別スタッフが製作進行中です。
何人ものスタッフにによって、一枚の素敵な扉が誕生しました。
ステンドグラス内にちりばめられた細かな色ガラスのアクセントが目を惹きますね。
暗くなるとよりはっきりと見えますが、「クリヤガラス」と「結霜ガラス」の市松柄になっているのも大きな魅力です!
大正ロマン感じる本当に素敵なドアですね‼
周りの明るさによってガラスの見え方もこんなにも変わります。
しっかりと木が組まれたドアは、ご指定通り深みあるブラウンで着色。
時が経つにつれて味わいも増してきそうです。
ドアノブはご要望に合わせて床から900mmの位置に取り付けています。
真鍮製のレモン型をしたドアノブも、使い込むごとにその風合いも変わっていきます。
ドアに合わせた木枠も一緒に製作しました。
お客様の素敵なお部屋への入り口として相応しい扉の完成です。
こだわりの特別なドアから入ると、そのお部屋も特別な空間になりそうです。
第1位 たばこ屋さんのガラスケースを高品リペア
Before
第1位は何と、たばこ屋さんの店先で使われていたガラスケース部分に土台を作って店舗に置けるガラスショーケースを作っていきます‼
今ではこのようなお店はどんどん姿を消して少なくなってきていますよね…。
お店の解体現場から運よく救出されたガラスケースがついにリぺアされる時が来ました。では今期第1位に輝いたガラスショーケースがこちらです!
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After
皆さんも一度はこの内側に行ってみたい思ったことは一度はあるのではないでしょうか?
実用的でより魅力的に映えるよう考えられて作られた土台によって、まるで小さなタバコ屋さんがそこにあるような遊び心のあるガラスショーケースが完成しました‼
このショーケースにはどんな機能があるのか見てみましょう。
一番の売れ筋?新商品?が並ぶ場所でしょうか、高さの調節ができるメインとなるショーケースです!
金属部分の錆がいい感じのレトロさを醸し出していますね。
横には縦にそびえ立つショーケースと、商品が沢山陳列出来そうです!
ちなみに、こちらのガラスはご要望によって全て透明なアクリル板へ変更されています。
軽くて割れないアクリル板なので、金属製の物などを上に並べたり落としてしまっても心配ありません!
どこにどんな商品を並べようか。沢山の陳列スペースにワクワクしますね!
ドシっと安定感のある土台も注目です!
こちらはラフジュ工房で本体に合わせて特別製作した土台になります!
カウンターのある複雑な形の土台ですが、美しい見事なタイル張りです。深いブルーが安定感のある落ち着いた印象ですね。
本体と土台はこのように分割することが出来ます!
タイル張りの土台本体は木製なので大人2人で移動させることができます。
「たばこ CIGARETTES」とロゴの入っていた上部も、透明なアクリル板へ差し替えLED照明を取り付けました!
黄色がかった柔らかい光がレトロな雰囲気を演出しますね。
ここにはオリジナルのロゴを製作して貼り付けるととてもいいかもしれませんね‼
ノスタルジックなどこか懐かしい明かりに誘われてしまいますね。
どんなロゴを貼り付けて、どんな風に商品をディスプレイして…‼
そんな遊び心のある古き良き昭和を切り取ったショーケースが今期堂々の第1位を飾りました!
最後に
今期もなかなかバリエーション豊かな家具が出揃いました!
特にアンティーク扉とオーダーメイド扉が連続で登場するなど、見所満載でしたね。第1位の「たばこ屋さんショーケース」も素晴らしい一品でした!
リペア作業的には、安全性・使いやすさを重視してガラスをアクリル板に変更するご要望が多く登場しましたね。
民芸家具をお好みのカラーにペイントしたりまだまだこれからのリペアアンティーク家具への可能性がどんどん広がっていく内容でした。
毎シーズン、お客様の気持ちの籠ったオーダー家具が沢山誕生して、全てを詳しく紹介したいと悩みながらBest5を選んでおります。
工房には次のランキング候補家具達が続々と仕上がり始めどれにしようか迷い中です。冬のランキングもお楽しみに‼