こんにちは、心地の良い春は何でこんなにも一瞬で過ぎ去ってしまうのでしょう。
忘れていた夏の暑さに毎日うんざりしていましたが、東京に遊びに行くと、茨城とは違う上からも下からも感じる正気ではない程の暑さの違いにビックリ。
コンクリートとは違って、土や川、植物達がこんなにも太陽の熱を吸収してくれていたんだなぁと、帰ってきて改めて周りの大自然に感謝しました。
ではでは、お待ちかね2019年夏のホットなオーダーランキングを発表していきましょう‼
目次
第5位 ビンテージチェアをご希望の生地に張替え!
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お客様より、G-PLANのビンテージチェア4脚セットをご購入頂きました!
1970年代のイギリスで製造された、北欧インテリアには欠かせないアイテムですよね。チークのナチュラルな雰囲気と、身体を優しく支える曲面のデザインが魅力です。
今回第5位は、購入して頂いたこちらの椅子の座面を新しい生地に張り替えるご要望です。
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時代の経っているビンテージ物のチェアなので、使用感のある布の座面部は新品の綺麗な状態で使いたいというご要望は結構多く頂きます!
確かに、ビンテージでも布の部分は新品で気持ちよく使いたいというお気持ちは大変よくわかります。
では、お客様に選んで頂いた新しい生地に張り替わった完成の姿をご覧ください!
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ご要望通り、落ち着いたグレーの座面になりました‼
こちらの様に、ラフジュ工房では使用感ある座面の椅子でも気持ちよく使って頂くために生地を新しく張り直す事が出来ます!
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ご購入頂いた4脚全てを張替えました。
座面を新品の生地に変えた事でビンテージチェアの雰囲気も明るくなった様に感じます!
味のあるチークの色ととても相性がいいですね!
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正面から見ると、座面の左右は少し浮いたデザインになっています。
リラックスできるよう身体にフィットするよう作られていますね。
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新しい生地に張り替えても、引き締まった美しいシルエットはしっかりと守られています。
綺麗な座面に座って、ゆったりとした素敵な時間を楽しんで頂きたいですね。
作業風景
ちなみに、背もたれのデザインは違いますが同じ作りのG-PLANの椅子の座面を剥がすとこのようなボードが出てきます。
お尻にフィットする座面の秘密ですね。
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後ろからの姿もとてもカッコイイですね!
男性、女性どちらからも愛されるデザインは、G-PLANの北欧ビンテージ家具最大の魅力です。
機能美、デザイン美ととても絶妙なバランスで作られた飽きの来ないデザインがとても素晴らしいです!
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座面裏にも注目!
張り替える前の座面裏はこのような感じです。
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新しく張り替えた座面は、裏側まで丁寧に布を張っています。
また長く安心して使って頂けるようにしっかり丁寧に仕上げています。
以上、座面を張り替えたG-PLANのビンテージチェアのご紹介でした!
ラフジュ工房では他にも様々なアンティークチェアを取り扱っています。1脚からセット販売まで、お客様のご要望に合わせて喜んでリペアも致します!
商品ID「order110」からより詳しい情報をご覧いただけます。
第4位 分厚い奥行きはどうするの⁉民芸ワードローブを戸棚へリメイク!
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北海道民芸家具のワードローブです!落ち着いたクラシカルなデザインがとても魅力的ですね。
なんと、今回はこちらのワードローブを戸棚にリメイクしていきます‼
さぁ、この大きなワードローブがどんな戸棚へとリメイクされたのでしょうか⁉完成した姿をご覧ください!
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上段の開き戸部分を使って戸棚へとリメイク!
下段にあった2段の引き出しは取り外して少し長い木製の角脚を取り付けました‼
北海道民芸家具のクラシカルなデザインを活かした戸棚です。では、気になるその内部をご覧いただきましょう!
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元々はワードローブです!
もちろん上にはハンガーを掛けるポールがかかり、ロングコートでも余裕で下げれるようとても広い空間になっていましたが…!
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広い内部はこのような戸棚へとリメイクしました。
棚板は左右各6枚ずつ、70mmピッチのダボ穴式で自由に高さを調節できる仕様になっています!
棚板が調節できることで書斎や玄関収納など使うシチュエーションも様々に広がりそうですね。
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扉には鏡が!ワードローブだった頃の名残ですね。
例えばこれを玄関収納に使ったりした時、家を出る前に髪のチェックなんかにとてもありがたいですね(笑)
ちょっとした所に鏡があると意外と便利です!
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さてさて、便利な戸棚にリメイクという事で色々紹介していますが、元ワードローブです!
奥行はワードローブのままだとかなり奥に長~い戸棚なんじゃないかと心配になっているのではないでしょうか⁉(笑)
ご安心下さい、今からこのリメイク戸棚の最大の見せ場をご覧頂きましょう‼
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なんと、戸棚として丁度良い奥行に全体の長さを詰めています‼
完成品だけで見れば元々こういうサイズだったかの様に感じる程全く違和感の無い仕上がりですよね。
「ワードローブを縮める」どんな作業を行っているのでしょう、気になりませんか⁉
ランキングをご覧の皆様には「幅詰め作業」の光景を特別にお見せしましょう‼
作業風景①
巨大なノコギリを使い、スタッフ二人が向かい合ってギコギコ切断しているのではありません。
電動の丸ノコを使ってこのように切れ目を入れていきます。サイズが大きいので一人で行うのはかなり大変な作業です。
作業風景②
とても綺麗に切断できました。違和感なく仕上げるには切断面が綺麗でないといけません。
これにて切断した背板を接合して戸棚を付ければ作業完了です。
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このように、クラシカルな民芸家具をリメイクした家具のご要望も多く頂いております。
ご要望によって、奥行も縮める事が可能ですので是非一度ご相談下さい。
商品ID「order149」からより詳しい情報をご覧いただけます。
第3位 明治期の階段箪笥を高品質リペア‼
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ラフジュ工房では、「未仕上げ品」として、手の加えていないそのままの状態で出品しているアンティークがあります。
「未仕上げ品」としての「素材」を元にお客様のご希望を話し合い、ご要望に合わせた仕上げの完成品を購入して頂く事ができます!
そして今回第3位でご注文頂きましたのが、明治期に作られましたこちらの大きな「階段箪笥」です‼
お客様のご要望により、こちらの「未仕上げ品」は「高品質リペア」での仕上げに決定いたしました!
さぁ、こちらの階段箪笥の美しく仕上がった姿をご覧ください!
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表面はお客様のご要望に合わせて1トーン落ち着いた色へ着色。
しっとりと輝くその姿からはずっしりとした安定感と沢山の物を収納できる大きな信頼感を感じます!
階段箪笥のリペア作業はその独特な形と大きさからなかなか手のかかる代物です。
作業風景も交えながらリペアされた各部分を見ていきましょう!
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ではまずは、中央に大きく口を開けた収納スペースから。
ここには布団や蚊帳など、季節の関係するサイズの大きな物なんかを収納していたのでしょうか?
内部は埃っぽく、底板もだいぶくたびれています。
作業風景
木が腐ったり、虫に食われていないかなど、本体をひっくり返して木材の状態からチェックしていきます。
裏の裏側まで長年蓄積した埃もしっかりと清掃しながら、くたびれた底板はこの時に剥がしてしまいました!
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リペア後のメイン戸棚です!綺麗に張り替えられた底板にも注目。
これなら布団や座布団なんかを収納したとしてもささくれなんかで生地を傷つける心配もありません!
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次は大小合わせて7杯付けられた引き出しのリペアです!
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埃っぽく汚れた内部の底板は痩せてしまい、隙間も出来てしまっています。
内側それぞれにチョークで書かれた「引き出しの位置」を示す文字も気になりますね。
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内部は徹底的に清掃!
出来る限り当時の木材のままに残したいですが、割れて傷んでいる部分は全て新しい板に張り替えました!
これなら何を収納しても安心して気持ちよく使っていただけます。
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これにて収納部分のリペアも全て整いましたね!
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階段箪笥はその形をうまく使って、様々なサイズの収納スペースがあります!
当時の家だと、あらゆる物がこの一台で全て収納出来てしまいそうです。
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今回は戸棚などリメイクすることなく当時の姿のまま高品質リペアをしました!
この階段箪笥も作られた100年くらい前はこの姿だったんでしょうね。タイムスリップしたような気分です。
作業風景
ラフジュ工房の高品質リペアは、見た目だけ綺麗にすることではありません!
当時と同じ、全ての機能が正常に使えるようリペアをしています。作業画像を見て頂いた様に、一度ばらして木材の状態、骨組みからチェックするのもそのためです。
お客様にはまた長く安心して実用して頂くためにも、見えない所にこそしっかりと手を加えています。
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もちろんこちらは登る為に作られた階段箪笥ですので、階段としても問題なく使用して頂けるようリペアしています!
では最後に、こちらを見て想像する階段箪笥よりもはるかに大きいと驚いた方もいるのではないでしょうか?
確かに、今世の中で見たり購入することが出来る階段箪笥は3段か4段の階段の「形」をした物がほぼ全てです。
階段箪笥は、2階に上がる階段と、その下の空間を収納として有効に活かしたの両方の役目で活躍した箪笥なので実際はこんなにも大きな物なのです!
しかし、現代までの変わりゆく生活様式から階段箪笥はその独特な形のみが残り、どんどん小さく「登る物」から「飾るもの」として、現代でも日本の伝統的な民芸家具として愛され続けています。
やはり今階段箪笥を持つ醍醐味として、その一段一段に何か物を飾って楽しむという事ではないでしょうか!
階段箪笥に猫が登ったり、上で寝ているという光景もたまりませんね(笑)
商品ID「order122」からより詳しい情報をご覧いただけます。
第2位 七宝組子が魅力!ラフジュ工房オリジナル製作のダイニングガラステーブル
第2位は、ラフジュ工房のオリジナル家具シリーズ。
新登場!七宝組子が魅力的なダイニングガラステーブルのご紹介です‼
高さ730mm/幅1610mm/奥行910mm。
大人が4人ゆったりと座れるサイズのダイニングテーブルです!
テーブルに載せられた強化ガラスの天板の下には、最大の特徴である大きな七宝組子が広がっています‼
レーザー加工機で製作した七宝模様のオリジナル組子の天板で上質な和を演出!
ご要望によって、こちらの組子文様も種類が選べます‼
ガラス天板はこのように点で支えられています!
天板の強化ガラスも厚さは8mmと日常使いでも十分な強度が確保されています。
幕板の下は625mm。
全て無垢材を組んで作られたダイニングテーブルなので、とても上質なものになっています!
重量も53㎏と、無垢材ゆえのズッシリとした重さとなっております!
ラフジュ工房のオリジナル家具として他にもシンプルなダイニングテーブルがありましたが、今回はかなり個性的なダイニングテーブルでした!
リビングやオフィスなど、様々な場所で活躍できそうですね!存在感もあって、置く場所の雰囲気もぐんと変えてくれそうです。
こちらのダイニングテーブルをご参考に、お客様のご要望に合わせたサイズや組子にも完全オーダーメイドのご注文も喜んでお待ちしております!
商品ID「order126」からより詳しい情報をご覧いただけます。
引き戸を扉に⁉蔵戸を大改造!
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さぁ!
今回第一位に輝きましたのはこちらの蔵戸になります!
蔵戸と言えば、横へスライドさせて開くものです。今回は何と、この蔵戸を引き戸ではなく扉式へリメイクするというご要望です‼
今までありそうで無かった初のリメイクです。さて、どの様な仕上がりになったのでしょうか⁉
完成した姿をご覧ください!
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左側には頑丈な蔵戸を支える大きな蝶番が3枚、右側には引手が取り付けられてとても立派なリメイク蔵戸扉に仕上がりました‼
こちらの蔵戸扉には、皆様にご紹介したいお客様の様々なこだわりや、ラフジュ工房の新しい試みも詰まった一品になっています!
一つ一つご紹介していきましょう。
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ではまずは正面から。
今回の蔵戸は、扉仕様にリメイクするという事もあって選ばれたのは比較的小さな蔵戸でした。
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もうすでにお気づきかもしれませんが、こちらの蔵戸はお客様の扉の間口に合わせてリサイズしています!
下部に組まれたデザインを基準に合わせて、両サイドから幅を詰めるように幅を縮めています。
建具のリサイズはラフジュ工房ではお馴染みの作業ですが、リサイズを感じさせない見事な仕上がりです。
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では裏に注目。
こちらの蔵戸の魅力でもある格子ですが、このままでは使う場所によって格子から風が自由に通り抜けたり、扉の外から室内が見えてしまうなど問題があります。
このような造りの蔵戸でよくある加工はこの格子部分にガラスをはめ込むという方法です。
以前に蔵戸のリメイクでもご紹介しましたが、裏から透明な「クリヤガラス」や、透けて中が見えない「すりガラス」をご要望によってはめ込む事が出来ます!
そして今回、お客様のご要望により裏の格子にはガラスではない新素材をはめ込みました!
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それがこちらです!裏からは和紙をはめ込みました‼
しかし、ただの和紙ではありません!実はこちらは和紙を再現した特殊な樹脂版「アクリワーロン」という素材なのです‼
近くで見ると本当に凄いのが、完全な和紙の質感を樹脂で再現されています!
紙ではなく、和紙を再現した完全なアクリル樹脂板なので耐久性、耐水性に優れ、障子と同じ柔らかな光空間を演出してくれます。
これなら外でも関係なく使えて、紙を張り替えたりする必要もありません!汚れたらゴシゴシ拭き取る事も出来ます。
和製リメイク家具の新たな可能性が広がる素材ですね!
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最後は「引き戸」から「扉」へ、仕様が変わった事で加工した細かい箇所の紹介です。
引き戸として、上部はこのように戸道を伝う作りになっていましたが…
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扉として使う為にフラットに加工してあります。
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下部には戸車が2個、「引き戸」仕様に取り付けられていましたがこちらも取り外し「扉」仕様にフラットな加工をしてあります。
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扉仕様となった事で、新しく引手金具を裏表に取り付けました!
マイナスネジでアンティーク感をしっかりと残しながら、側面には新しく扉としての留め具が取り付けられています。
こちらの引手の下には、引き戸であった時の引手金具が残されています。取り外して跡は木で埋めてしまう事も出来ましたがお客様のご要望により、蔵戸の名残りとしてそのまま残されています。
以上、今期第1位に輝いたリメイク蔵戸の紹介でした!
色々なこだわりのリメイク箇所、蔵戸時代の引手の名残り。この蔵戸扉から色々なエピソード話が広がりそうです。
お客様のアイデアと新素材、ラフジュ工房からまた新しい物語が始まりましたね。
このようにリメイクしてもなお人々に使われて受け継がれていくというのも、上質な木材選びと技術によってこれを作り上げた当時の職人さんがいかに凄いかと言うのが分かります。
商品ID「order113」からより詳しい情報をご覧いただけます。
最後に
今回のランキングでは、ラフジュ工房のビックリなリメイクやオリジナル家具が登場しましたね!どんなリペア・リメイクをしたのか、もう一度簡単にまとめてみましょう!
第5位、ビンテージチェアの座面の張替え。
第4位、大きな民芸家具の奥行幅の詰め作業。
第3位、見えない所まで徹底した高品質リペアの作業風景。
第2位、新登場のオリジナルダイニングガラステーブル。
第1位、蔵戸を扉へリメイク、和紙のような樹脂板「アクリワーロン」の登場。
このランキングを読んで、ラフジュ工房で家具を購入したりオーダーされる時の参考にして頂ければとてもありがたいですね!
同時にラフジュ工房が行うビックリリメイクや、お客様の世界に一つだけの素敵なオーダーメイド家具を楽しんで頂けるととても嬉しいです。
では今期はここまでです!また秋のランキングで会いましょう!