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ANTIQUEFURNITURE RAFUJU STUDIO MAGAZINE

北欧ヴィンテージ家具が人気の理由。木の材質で知る特徴と魅力

深みのある木の色、細部まで計算されたフォルム、そして洗練された佇まい。

こうして書き出してみただけでも、その美意識の高さがうかがえる北欧家具。国を越えて長年人気であり続けるのは、「流行り」のひと言で片付けられないものがあります。

そんな北欧家具の美しい木の質感は、多くの人を魅了する特徴の一つ。ファンが集まるその背景には、確かなものの良さがきちんと根付いています。

本日のMAGは、北欧ヴィンテージ家具を例に見ながら、代表的な木の材質をご紹介!魅力の向こうにある、ちょっと深い知識をお話ししますよ。

知ると納得!北欧家具の加工技術の特徴

北欧家具の材質 北欧家具に使われる材質は、ツキ板(天然木化粧合板)と呼ばれるもの。簡単に説明すると、無垢材を薄くシート状にスライスしたものを、合板の表面に貼り付けているのです。

この話だけでは、「本当は安っぽい?」と感じると思いますが、実はこの時に選ぶのは、無垢材の中でも高級で上質なもののみ。そしてさらに、家具表面全体で木目の流れをきちんと捉えているのが、北欧家具が優れている点です。このように、チェスト部分の木目が綺麗に繋がっているのが分かると思います。

ただ、美しい表面であるがゆえに、熱いものを置いたりした際の変色や輪染みはとても目立ちます。無垢材のように部分的に削って修繕することが難しいため、板全体の塗装を剥がして大がかりなリペアをしなければなりません。

過剰に気にする必要はありませんが、無垢材の家具よりも北欧家具は繊細であることを、頭に入れておいてくださいね。

木の深みに触れる。北欧家具に使われる代表的な3種の木材

北欧ヴィンテージ家具の深みある艶は、いわばトレードマークのようなもの。今回は、北欧家具には欠かせない代表的な3種類の木材をご紹介します。

これまであんまり意識的に見てこなかった方も、知っておくと家具の見方が変わりますよ。

北欧家具のレギュラー。水に強いチーク材

チーク材のヴィンテージキャビネット 金褐色の木肌に、細かい縞模様が魅力的なチーク材。ヨーロッパアンティークなどにも使われ、高級材としても知られるウォールナット、マホガニーに並び、世界の銘木としても知られています。北欧家具の中でも特にデンマーク製のものは、チーク材を多く活用してきました。

木材の内部に良質な油を含んでおり、塗装などをしなくても水への耐久性をある程度持っているのがメリット。そんな特性を活かし、家具以外にも船舶の材料に取り入れられていたそうですよ。

硬い材質であるにも関わらず曲げ木や圧縮などの加工も容易なので、作る側にとっても良いことが多い木材です。

上品な赤紫色が美しいローズウッド材

北欧ヴィンテージダイニングテーブル 紫がかった独特の色調が美しいローズウッド材。家具や楽器、柄(え)の部分などの材料に活用されることが多い木材です。家具の材料としては最高級品と言われ、現在ではなかなか入手が難しくなっています。

実は日本でも古くから馴染みのある木材で、和家具に使われてきた紫檀(シタン)は、ローズウッドのことを指します。

ローズウッド材のサイドボードやダイニングテーブルなどは、艶のある木目のコントラストをとことん味わうことができます。部屋に一つあれば、空間がグッと上質な雰囲気になること間違いなしです。シックな北欧コーディネートを楽しみたい方にはおすすめですよ。

ナラ材と並べて出される、木目が特徴的なオーク材

オーク材のエクステンションテーブル 大胆な木目が目に留まるオーク材。もともとはくすんだ黄褐色ですが、塗装を施されて使われています。

よく比較に出されるのが、日本の高級木材として知られるナラ材。海外ではナラ材を「ジャパニーズオーク」と呼ぶほど、2つの木材は似ています。オーク材はナラ材に比べると木目は少し粗く、ストローク状の細かい模様が刻まれています。重厚で耐久性に優れていることから、床や建具にも幅広く取り入れられました。

ただ、山や筍の形をした美しい木目が楽しめるのは板目に切った木材のみ。北欧テイストを意識した日本で販売されているインテリアは、なぜか木目が平行に並んだ柾目のものが多いので、見比べてみると面白いかもしれませんよ。

最後に

特徴がさりげなくあらわれた、北欧家具に使われる3種類の木材について、よく分かりましたか?耐久性はそれぞれお墨付きですが、木目や色味をきちんと見抜き、そしてそれをきちんと活かしきるものづくりを垣間見ることができましたね。

今回はお話しできませんでしたが、木材の木目によって違うメリット・デメリットはまた後日ご紹介したいと思います。

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筆者のご紹介

茶園みずき

様々な人との出会いに刺激を受け、専門学校卒業後にデザイン事務所へ。グラフィックデザインに限らず、イベント企画など、人と人がつながる場づくりにも精を出す。仕事をしていく中で、ものづくりについてもっと深く知りたいと思うようになり入社。家具の向こうに見えてくる、インテリアのコーディネートをお届けできればと思います。

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