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北欧インテリアにもぴったり!アーコールチェアが人気の理由

イギリス人ファッションデザイナー、マーガレット・ハウエルが数年前に復刻したことから注目を浴びたイギリス家具ブランド、アーコール。CMや雑誌などでも多く使われていて、人気のほどがうかがえます。「イギリス家具」のイメージをいい意味で裏切ってくれるシンプルな姿に、心惹かれている人も多いはず。

北欧家具にも通じる美しい曲線。見ているだけで木の温かみが伝わってくるような風合い。そんな、どこか感性や感覚レベルで心を奪われてしまうアーコールの家具。その魅力をアーコールの歴史や、イギリス家具業界で担ってきた役割などとともに、探ってみましょう。

アーコールはここがすごい

アーコール社は1920年イギリスで、イタリア人移民ルシアン・アーコラーニ氏が設立したFurniture Industries社がもとになっています。ソファ、テーブル、キャビネットなども製造していますが、何と言っても人気なのはイスです。この、どんなインテリアにもしっくりくるイスたち、発売当時の時代背景とルシアンの創造性が融合してできました。

第二次世界大戦をきっかけに、イギリス家具業界では限られた資源で丈夫な、そしてデザイン性のある家具を、安価で大量生産することが求められました。アーコールの偉業は、これらをすべて叶えたことにあります。

技術とデザインの融合

アーコール椅子デザイン 当時の主流様式であったウィンザーチェア。アーコールは独自に生みだした、スチームで木材を湾曲させる技術により、新しいウィンザー様式を生みだしました。この技術はまた、当時変形に向いていないと言われていた、ニレ材の変形にも成功し、家具生産の可能性を大きく広げたのです。

こうして生まれた美しい曲線。新鮮でセンスの良いデザインにこだわったルシアンの手にかかり、現代でも十分通用する普遍的なデザインへと結びついたんですね。

大量生産が可能にした手頃さ

アーコールチェア手頃 状態はさまざまですが、アーコールのヴィンテージチェアは1万円台から見つけられます。これはアーコールが家具製造の機械化をいち早く取り入れ、家具の大量生産を可能にしたためです。

それまで職人が一つずつ作り上げていた家具たち。アーコールは例えばイスであれば、14個のパーツをあらかじめ製造しそれを機械により20秒で組み立てる、という生産システムを構築しました。これにより、質のいい家具を安価で提供することに成功したわけですね。そしてさらに私たちは今、ヴィンテージ品を比較的簡単にお手軽な値段で入手できるわけです。

やっぱり差が出る使いやすさ

アーコール使いやすさ アーコールの家具の魅力は、デザインや値段だけでなく、その使い勝手のよさ。アーコールが生みだした湾曲技術では木の繊維を断ち切らないため、とても丈夫な家具が作り出せます。またこの曲線を生かしたデザインのおかげで、体によくなじみ座り心地抜群のイスやソファが実現します。

スタッキングチェアと名付けられた積み重ね可能な椅子は、その実用性・丈夫さがお手頃な価格と相まって、当時のイギリスでは学校でも使用されていたそうですよ。

アフターサービスの充実さ

アーコールアフターサービス いくら丈夫とは言え、経年の劣化は家具にはつきもの。家電などでも一定の年数が経つと修理不可能と言われてしまう昨今において、アーコールでは、製造中止になった家具も含め、修理・メインテナンス対応をしてくれます。

また、修理は必要ないけど表面の傷や塗装のはがれが気になり始めた、という方には、アーコール専用ワックスがおすすめ。経年の「劣化」を、味わいある「変化」に変えてくれます。お気に入りのイスやテーブルだからこそ、いつまでも大切に使いたいですよね。

そんな私たちの気持ちを汲んで、「日頃から自分でお手入れしてください。でも修理が必要なら対応しますよ。」という姿勢も、アーコールの魅力の一つですね。

他のスタイルとの相性の良さ

アーコールインテリア相性 一見北欧家具と見間違うようなシンプルな曲線と、美しい木目を併せ持ったアーコールの家具。「見て見て!」と主張することなく、静かにそこにたたずむ姿は、どんな部屋にもなじむ懐の深さを持っています。

どんなスタイルの家具とも相性がいいため、いくら自分の好みや家族の需要が変化していっても、いつもどんな部屋でも活躍すること請け合い。もちろん、アーコールのさまざまな家具同士の組み合わせも、バツグンですよ。

最後に

長く使いたくなる普遍的なデザイン。長く使えるだけの質、そしてそのお手伝いをしてくれる姿勢。大人気イギリス家具、アーコールの魅力はどんどん増すばかりですよね。人気商品はどんどん入手が難しくなっているようなので、興味のある人は早めに購入を検討してくださいね。

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筆者のご紹介

関口明恵

カナダのアートスクールでテキスタイルを学び、バンクーバーにて某北欧テキスタイルブランドに3年ほど勤務。細胞レベルで大好きな古今東西の布に加え、オーガニック、フェアトレード、thrift shopping、そして今度は家具と興味の対象は尽きない。日本で更に高まる好奇心を武器に、皆さんの興味をそそるような情報を発信していきます!

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