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ANTIQUEFURNITURE RAFUJU STUDIO MAGAZINE

再生ガラスをフラワーベースに。アンティークガラス瓶の花器アレンジ

植物がそばにある暮らし。あたたかい季節になると、そんな日々を自然と描きたくなるものですよね。季節ごとの「実り」を感じて、芽吹く草花に感謝をする。そして家の中で凛々しく活けてあげるのは、植物への返礼にもなります。

そんな切り花たちを飾り立てるのには、やっぱり素敵な花器が必要。あなたは花器にも "季節感" を意識していますか?

春や夏など、あたたかい季節だからこそ映える「ガラス」。いろいろなガラスの花器の楽しみ方がある中で、今回は雰囲気も良く手頃な、アンティークの再生ガラス瓶をフラワーベースに使ったアレンジをご紹介しようと思います。

形状やサイズ別のシンプルな活用術に合わせ、再生ガラスに隠れたストーリーもお話ししますよ。

手がかかるからこその味。再生ガラスに隠れた苦労

再生ガラスの歴史 お話しする必要もないかもしれませんが、再生ガラスは、名前の通り回収した瓶を砕いて、ふたたび高熱で溶かし成形を繰り返したものです。現在では瓶詰め食材、ワインボトルなど、見た目では "古さ" を感じさせないものにも再生ガラスが材料として使われており、製瓶技術が大きく進歩した事がうかがえます。

商品容器として工場で大量生産するものや、工芸用に使われるものなど、加工方法の違いにより使われている再生ガラスの種類も違います。

ただ一つ両方に共通して言えるのが、手間がかかること。砕く前に入念に洗浄したりプラスチックなどの異素材を取り除いたりして、ようやく原材料になるのです。ここで手抜きしてしまうと、ガラスの強度に大きく影響してしまいます。

材料として取り入れるだけで環境に貢献する反面、手間が掛かりかつとても繊細。ちょっと想像力を働かせみると、ぽってりとした厚みある再生ガラスの、見た目以外の貴重さが見えてくるかもしれませんね。

素朴だからこそ良い。再生ガラス瓶の花器アイデア

作り込みが未熟だからこそ良い、再生ガラスのレトロな瓶たち。素朴で飾り気がないからこそ楽しめる、いろんなガラス瓶を使ったシンプルアレンジをピックアップしてみました。

口部分の広さも色々な、吹きガラスボトル

吹きガラスのアンティークボトル 形としてはオーソドックスな、大ぶりなガラス瓶。厚みのある吹きガラスならではのフォルムがあたたかみがありますね。

また、作る際に入り込んだ気泡や、微妙な口の歪みも、アンティークの再生ガラス瓶に見られる大きな特徴。口部分の広さもさまざまなものがあるので、色々探してみるのがおすすめです。

たとえば、口が狭いものだったら花を挿す際に固定しやすく、広いものであれば内部の掃除がしやすいなどのメリットがあります。

切り花を挿す以外でも、テラリウムなどを楽しんだりするのであれば、口が広めのものを選んでおくと、幅が広がるかもしれませんね。

小さな薬瓶はサイズ別に組み合わせて一輪挿しに

アンティーク薬瓶 形だけ見ると、ちょっとブランデー瓶にも思えるこの小さな瓶たちは、実は病院の古い薬瓶。

アンティーク調の薬瓶などももちろん多く見かけますが、新しいものと古いものを見極めるポイントになるのがこのような刻印。うっすらと刻まれた目盛や病院名も個性が出るところの一つです。長い年月で若干擦れた表面の凹凸感も、良い意味で味になっていますね。

剪定して中途半端に残ってしまった草花も、このような大きさ違いの瓶に挿してでこぼこ感を表現すると素敵ですよ。

量が記されたアンティークの塩瓶

アンティーク塩瓶 縦書きの漢数字のようなものがよく見ると書いてあるこちらは、塩が入れられていた容器です。写真では分かりませんが、「匁(もんめ)」という乾いたものを量る時に使う単位が入っています。

昔、たばこ・塩・樟脳(防虫香)は、「日本専売公社」の元で専売制が取られており、塩に関してもこの専売公社が発足された後のものには、瓶にもその名が刻まれています。

こちらにはその表記が無いので、発足前のおそらく大正~昭和初期のもの。ちょっとマニアックですが、こうして見てみると時代背景が垣間見えたりして面白いですよ。

蓋付なのでキャニスターとして使うのはもちろん、フラワーベースとして使ったり。あえて飾りすぎず、このように枝花をそっと挿すだけでも映えますよ。

グリーンと合わせておきたい浮玉

アンティーク浮玉 フラワーベースではありませんが、最後にグリーンと合わせても楽しめる番外編の再生ガラスアイテムもご紹介。

骨董好きにとっては定番の、この丸いガラス玉。何に使われていたのかは分からない方も居ると思いますが、実は海に浮かべられていた「浮玉」と呼ばれるもの。今ではオレンジ色のプラスチック製のものが主流ですが、漁網を浮かせる目印として、同じように使われていました。

尚、大きいものは実際に海に浮かべて使われていたものですが、ちょっと小ぶりな10cm前後のものはおそらくレプリカとして作られたもののようです。大ぶりなものにちょっと抵抗がある人は、小さいものからトライしてみても良いかもしれませんね。

観葉植物のそばに飾ったり、側面からライトアップして楽しんだり。現代では部屋の一角でインテリアとして引き立て役になってくれそうです。

最後に

シンプルなフラワーベースにぴったりな、再生ガラス瓶の魅力を本日はたっぷりご紹介しました。

今ではすっかり工業製品として認識されていますが、以前は "半工業製品" のような立ち位置だったアンティークの再生ガラス瓶。原材料自体が少しずつ表情を変えていくところも、今の製瓶にはない魅力だと思いますよ。

お財布にもやさしいレトロなガラス瓶を、シンプルなフラワーアレンジに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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筆者のご紹介

茶園みずき

様々な人との出会いに刺激を受け、専門学校卒業後にデザイン事務所へ。グラフィックデザインに限らず、イベント企画など、人と人がつながる場づくりにも精を出す。仕事をしていく中で、ものづくりについてもっと深く知りたいと思うようになり入社。家具の向こうに見えてくる、インテリアのコーディネートをお届けできればと思います。

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