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ANTIQUEFURNITURE RAFUJU STUDIO MAGAZINE

アメリカンアンティーク雑貨の代表!ミルクガラス食器の魅力

ガラスと言えば透明なもの。そんな常識をいい意味でくつがえしてくれる、古さの中に新しさが同居するミルクガラス。ぽってりした形や独特の重さ、ひんやりしているのにどこか柔らかな手触りなど、乳白色の姿に心奪われる人は増えつづけています。

無地のものやレトロかわいいデザインのもの、企業の広告用に作られたものまで、とにかく種類が豊富で、一度集め始めると止まらなくなる魅力は、どこから来るのでしょう?

歴史の短いアメリカンアンティークの中でもひときわ人気を誇る雑貨、ミルクガラス。1950~60年代を全盛に、マグに、キャセロールやパイ皿、ボウルなど、キッチンや食卓を明るく楽しくしてくれるデザインの食器がたくさん生まれました。

当時としては画期的なキッチングッズでもあったミルクガラスの魅力に、今回は迫ってみましょう。

種類豊富なアンティークミルクガラス食器たち

人気のミルクガラスブランド、ファイヤーキングは全盛期には、1000以上の型で、年間100万個以上のマグカップを製造していたそうです。それだけでも、種類の豊富さがわかりますよね。

そしてこの大量生産のおかげで、現代でもお手頃な値段で購入できるのもうれしいところ。ではここで、主要ブランドの特色を見ていきましょう。

ミルクガラスのマグと言えば、ファイヤーキング

ファイヤーキングカップ 1941~1986年までミルクガラス食器を生産した、人気度No.1のブランド。特に、アドバタイジング(企業広告用)に製造したマグの種類は無限に感じられるほどです。

アメリカの高度経済成長とベビーブームを象徴した、明るい色使いや大胆なデザインなものがたくさんあり、どれも欲しくなってしまうはず。乳白色のものだけでなく、人気のジェダイと呼ばれる翡翠色シリーズや、ターコイズブルーやピンクなど色つきのアイテムもいろいろありますよ。

アンティーク可愛いモチーフ揃い、オールドパイレックス

20150413-2.jpg 現代でもガラス製計量カップなどでおなじみのパイレックス。1940年後半から製造されたミルクガラスは、オールドパイレックスとして親しまれています。マグだけでなく、透明蓋つき保存容器「レフリジレーター」やボウルなど、さまざまなキッチングッズが人気です。

初期の、柔らかい単色の商品に始まり、雪の結晶を涼やかなブルーで描いた『スノーフレイク』シリーズや愛らしいピンクの『グースベリー(スグリ)』シリーズなど、ついつい揃えたくなるような、アンティーク可愛いモチーフのものがいっぱいで迷ってしまいます。

これ以外にもアンティークミルクガラスは、ストライプシリーズが人気のヘーゼルアトラスや、ダンキンドーナツなどの企業マグもおもしろいグラスベイク、足つきのマグが特色のフェデラルなど、ブランドもアイテムも尽きることを知りません。

オーブンでも使用できるアンティークガラス食器

ミルクガラスのオーブン使用 デザインだけでなくその機能性も、ミルクガラスが人気の理由。ミルクガラスは「ホウケイ酸ガラス」と言う、耐熱性の大変高いガラスでできた、当時唯一の耐熱ガラス製品でした。だから、マグはひび割れを気にすることなく使えるし、パイ皿や保存容器は、オーブンやレンジでも活用してくれます。

そしてがっしりした作りどおり、とても丈夫。せっかく優れた機能を持っているミルクガラス食器、どんどん普段使いしていきたいですよね。

アンティークミルクガラスは大量生産された一点もの

アンティークミルクガラス ホウケイ酸ガラスはとても高温にしないと溶けず、さらに固まるのも早いため加工が難しいガラスです。よってミルクガラス食器には、製造過程で生まれた「アラ」がよく見られます。

例えば、「ヘアライン」と呼ばれるガラスの筋。ガラスを型に流しこむときに、髪の毛のように細いラインが、ガラスの表面に残ってしまったものです。これ以外にも、ホワイトスポットやブラックスポットなどの、ガラスの中に残った小さな点や、ガラス生地の表面が平らにならずにできた、練りムラやシワなどが見られることも。

しかしこれらのアラのおかげで、大量生産されたとは言え、ひとつひとつ違う色味や風合いが生まれているのも事実。そんなアイテムごとの個性も、ミルクガラスの楽しみ方のひとつですね。

また製造技術が確立しきっていなかった古い年代のものほど、これらのアラが多く見られるため、商品の『アンティーク度』を測る目安にもなりますよ。

最後に

お手頃な値段と豊富な種類がうれしいアメリカンアンティーク雑貨、ミルクグラス。丈夫で熱に強いため、日頃から活躍してくれる普段使い用と、インテリアに活かす用など、どんどん揃えて楽しみたいですよね。

人気のシリーズやアイテムは、段々入手困難になってきているので、見つけたら迷わず入手しておきましょう。

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筆者のご紹介

関口明恵

カナダのアートスクールでテキスタイルを学び、バンクーバーにて某北欧テキスタイルブランドに3年ほど勤務。細胞レベルで大好きな古今東西の布に加え、オーガニック、フェアトレード、thrift shopping、そして今度は家具と興味の対象は尽きない。日本で更に高まる好奇心を武器に、皆さんの興味をそそるような情報を発信していきます!

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