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ANTIQUEFURNITURE RAFUJU STUDIO MAGAZINE

アンティークグラスの定番。おしゃれなレトロガラス食器の世界

製品の中に残る手作業のぬくもりにひと目で惹かれる、レトロガラス食器。その独特の装飾性は、当時にしか見られないものがありますよね。

多くの骨董・アンティークファンを魅了する、和製アンティークグラスの世界、もっと詳しく知ってみませんか?

今回のMAGでは、日本のおしゃれなレトロガラス食器をご紹介!"ここは外せない" 定番ガラス器を、ピックアップしてみましたよ。

今や定番の形になったアンカーコップ

レトな再生ガラスコップ 凹凸のあるストライプの模様が特徴のこのコップ、実はアンカーコップという名前が付いています。今ではコップグラスの定番の形としてよく見かけるスタイルですよね。現在見かけるものよりは模様の間隔も狭くスリムで、小さい割に重量感があります。

元々は食料品缶詰のブリキの代用として島田硝子製造所(東洋ガラス社の前身)が生産を開始。コップの裏に「CAN(=缶)」「SGF」「SGK」といった刻印がされているものは、島田硝子製のものです。再生ガラス特有の緑がかった水色を始め、カラーバリエーションも色々なものがあります。サイダーが良く似合うレトロコップですね。

蛍光の緑色がポップなウランガラス

ウランガラス氷コップ 独特な蛍光色が目に留まるウランガラスは、その名の通りガラスに少量のウランを混ぜて作られます。発祥はヨーロッパで、1830年代~1940年代まで主にヨーロッパやアメリカで製造されました。現在はウランが原子力の燃料として使われているため、新しいものの生産はごく少量ですが、骨董やアンティークでも根強い人気があるガラス製品です。

暗い部屋でブラックライトに当てると、妖しい蛍光を発するのが特徴ですが、レトロポップなデザインで通常使用でも魅力は満点。このラッパ型のシルエットを見てピンと来た方も居ると思いますが、かき氷などをよそう専用の「氷コップ」の素材にも、ウランガラスが活用されていました。

和製モダンなあぶり出し文様のガラス器

乳白地ガラス器 乳白色地に透明な水玉文様が印象的なガラス器。日本ならではの装飾性を感じさせつつも、モダンな雰囲気がありますよね。元々はアメリカで発明されたオパールセントガラスと呼ばれる技法により、この透かし模様を表現しています。先ほどご紹介した氷コップでも、この技法を使ったものが多く普及しました。

文様には日本の伝統的なものが見受けられ、水玉以外にも市松模様やつなぎ紋など様々な種類のものがあります。このようなエナメルガラスを使用した黒足のものは主に1930年代に流行したものらしく、お碗型などを中心に見られました。

ただ、アンティークとして今に残るものは希少で、高値で出回ることが多いです。安いものは贋物の可能性もあるので、購入の際は注意して下さいね。

日本の伝統硝子製品の代表といえば、切子グラス

アンティーク江戸切子 やっぱりこれは欠かせない、日本ならではのガラス細工もご紹介しておきましょう。伝統工芸品としてのイメージも強い、日本に残るガラス器といえば切子。いわゆるカットガラスの工芸です。

江戸時代に作られた江戸切子と、鹿児島で作られる薩摩切子が、日本では有名な切子の地でしょうか。青色や赤色がどちらにも多いですが、その見た目は大きく違います。江戸切子には麻や菊などの繊細な模様、薩摩切子は厚目の被せガラスに大きく切り込みが入っています。

和の装飾性が強いように思えますが、モダンな連続性のあるデザインでさまざまなテーブルコーディネートに映えますよ。酒器にはもちろん、和の風情ある飾り物として取り入れるのもおすすめです。

最後に

当時の製法だからこそ表現できる、日本の伝統がしっかりと根付いたレトロ感。親しみやすさがありながらも、確かな気品が感じられるところが、やはり魅力でしょうか。

見ても飽きないレトロガラス食器を、ぜひ暮らしに取り入れてみてくださいね。

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筆者のご紹介

茶園みずき

様々な人との出会いに刺激を受け、専門学校卒業後にデザイン事務所へ。グラフィックデザインに限らず、イベント企画など、人と人がつながる場づくりにも精を出す。仕事をしていく中で、ものづくりについてもっと深く知りたいと思うようになり入社。家具の向こうに見えてくる、インテリアのコーディネートをお届けできればと思います。

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