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ANTIQUEFURNITURE RAFUJU STUDIO MAGAZINE

伝統の曲げ木の職人技。木工のまち 飛騨高山の国産家具に注目!

ご存知の方もいると思いますが、国産の家具が盛んに作られている地域のひとつである、飛騨地方。

西洋の「曲げ木」を活かした家具づくりを学び、飛騨に広まったことで地域を支える産業にまで発展しました。日本だけでなく欧米にも"日本の家具=飛騨"というイメージを持たれるほど、その職人の技術は素晴らしいものだったのです。

現在でもその確立された伝統を受け継いだ家具はもちろん、現代の日本の暮らしでも取り入れやすいものが作られ続けています。

そんな今回は、飛騨高山の「家具のまち」のはじまりを切り開いたとも言える、飛騨産業の椅子に注目!そのゆるやかなフォルムに隠された、ストーリーと魅力に迫ります。

最初は誰も模倣からはじまる

飛騨の匠 高山にやってきた二人の旅人が、西洋の曲げ木を大阪で学んだ話をし、それに感銘を受けたことがはじまりです。なぜ実際に行動に移るほど心が動かされたのかというと、豊富な森林資源を持っていたのと、かつて奈良でひたむきに宮殿の造営にあたった「飛騨の匠」の技術の高さが認められていたからでした。

ただ、時代は大正初期。椅子を見たこともなかった職人は、これまでの木の知識を基に試行錯誤しながら制作を進めていくことになります。当時、曲げ木の技術を家具づくりに取り入れ、ある種の革命を起こした「トーネット」のチェアを模倣したものからスタートし、その後、折りたたみ椅子などのちょっと応用したものも作り出しました。

飛騨の家具づくりが欧米に広まっていった理由

飛騨の家具 ある日、アメリカから訪れた家具バイヤーが、飛騨産業の高い技術を見そめ、大量の椅子を発注します。 バイヤーがその時に持ち込んだのは、コロニアルスタイルの椅子。見たこともない形に驚きつつも、そこからまた新しい椅子づくりの幅が広まっていきます。

新しい機械の導入により、大量生産体制を整えたことで、輸出も盛んに行われるようになりました。

「和」好きなご年配の方におすすめする、和洋折衷のリビング。

和洋折衷のリビング 和室での生活が辛くなってくる歳。でも和に囲まれて暮らしたい。そんなご年配の方にもおすすめしたい、和と洋が引き立ち合うリビングです。洋の美しさを持つ飛騨産業のソファに、重厚な和箪笥や大正ロマンの収納棚合わせても、格調高い雰囲気でバランスが取れています。

目線の高さを大切にして和家具を配置したことで、洋室でも十分に和が楽しめる空間になりました。

飛騨産業のロングセラーシリーズといえば、「穂高」

飛騨産業穂高シリーズ 欧米の人々にも愛された、背もたれのゆるやかなカーブやエレガントなファブリックが特徴的な、穂高のチェア。本場のヨーロッパの家具を実際に見たことがある方は分かると思いますが、とても大ぶりで日本の住宅に取り入れるのは容易ではなかったのです。

穂高はそれに比べると小ぶりで、細部の丸みにはどこか日本らしいやわらかさが。西洋の雰囲気のあるデザインでも、凛とした和家具と相性がいいのは、きっとそのためでしょう。

家具の生産環境が整いたくさんの物が作れるようになっても、愛着の湧いたひとつの家具を、リペアをしながら末永く使い込んでもらいたいという姿勢は変わりません。「家具は使い込んでこそ良くなる」という、ヨーロッパの価値観にも通ずる国産家具ですね。

最後に

優雅な雰囲気のソファの背景にあった、コツコツとした職人の仕事、お分かりいただけましたか。クッションやアーム、背もたれまで、もっと細かく見てもらいたい魅力的なところがいっぱいです。

自分の暮らしにしっくり合う飛騨の家具を、ぜひこの機会に探してみてはいかがでしょうか。

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筆者のご紹介

茶園みずき

様々な人との出会いに刺激を受け、専門学校卒業後にデザイン事務所へ。グラフィックデザインに限らず、イベント企画など、人と人がつながる場づくりにも精を出す。仕事をしていく中で、ものづくりについてもっと深く知りたいと思うようになり入社。家具の向こうに見えてくる、インテリアのコーディネートをお届けできればと思います。

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