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ANTIQUEFURNITURE RAFUJU STUDIO MAGAZINE

古いけどちゃんと機能的。使いやすい日本のアンティーク食器棚たち

率直に言うと、昔に作られたものは不便そうだとか、アンティークは扱いに困りそうとか、思ったことはありませんか?正直なところそういう不安、きっとありますよね。

でもよく見てみると、その当時の取り入れやすさが考慮されていたりするんですよ。今にも残るそういういい物を、安心して使えるようにリペアを施して、またあらたな使い手の元にお届けするのが、私たちの役目です。

そんな中でも、時代の流行や庶民の生活があらわれやすいのが、日本の古い食器棚たち。大正~昭和時代は特に収納棚の大衆化が進み、家庭で使うことを考えて工夫されたものが広まっていきました。

ひとつの食器棚に、上手に使えば便利な機能がギュッと詰まってること、実は勿体ないことにあんまり知られていないんです。今回は、そんな古くてレトロな食器棚の魅力に注目!今の暮らしでも使い勝手がばっちりの、食器棚の活用アイディアもご紹介しますよ。

茶室に置かれていた茶箪笥が食器棚のルーツ

食器棚のルーツ 昔の「収納」をさかのぼってみると、何をしまうのにも全て箪笥でまかなっていたため、商いを中心に用途に分けた箪笥が作られていきました。その一方で、茶道文化とともに発展してきた茶箪笥は、庶民の家庭でも茶を飲む習慣が生まれたことにより、茶の間の収納棚として発展していきます。

素朴な食生活を送っていた当時はそれほど食器を必要としなかったため、日常的に使う茶わんなどの食器も茶箪笥ひとつにしまえるように、大衆生活の用途が集約されたものがだんだんと主流になっていきました。

今ではごく普通のスマートで機能的な収納のスタイルは、「家庭の道具」として取り入れられることで形を変え始めたのです。

小さな引き出しや戸棚が必ず付いている

小さな引き出し おばあちゃんの家などで見たことがある人はわかると思いますが、茶箪笥には必ずと言っていいほど小さな引き出しがいくつか付いていますよね。手紙や証明書類など大切に保管したいものを置いたりするのにも重宝しました。細かく仕切られた戸棚には、急須や茶筒をはじめ、さらには食べかけのおやつまでしまっていました。

今の暮らしで活かすなら、調味料や保存食は戸棚に、お箸やスプーンなどは引き出しの中に入れたり。なにかと小物収納が必要な現代のダイニングでも、しっかり活躍してくれそうです。

木製アンティーク家具の味わいが、シックでナチュラルなダイニング

レトロダイニング 毎日の子育てや家事の忙しさをちょっと忘れて、リフレッシュ。どんなカフェよりも安らげる温かいダイニングです。ベントウッドチェアなどひとつひとつこだわったダイニングチェアや、背の低いキャビネットなど、お茶時間を楽しくする道具が置かれています。

さりげなく飾られた小物たちを眺めながら、ゆっくりとしたひと時が過ごせる空間です。

トッピングにも便利な、作業台付きのレトロな食器棚

レトロ食器棚 格子やダイヤガラスが素敵な、レトロなムードが漂う食器棚。戸棚、小引き出し、そして作業台まで付いていて、昔のものとは思えないほど機能的です。

このように、一台でさまざまな用途がまかなえる、合理的なものがだんだんと作られていきました。さらに、食生活の多様化や洋の暮らしが進出してきたことにより、今の時代ではよく見かける家電も置けるタイプまでに変化していったわけです。

また、今では両開きのドアが主流ですが、特有の趣がある引き戸も、昔の暮らしを近くに感じることができていいものですよ。

最後に

あなたの思う「古いもの」への不安を、ちょっとでも取り除くことができたのなら何よりです。アンティークはただ雰囲気がいいだけでなく、使い方次第で実用としてもしっかり働いてくれるんですよ。

バタバタと忙しい毎日でも、日々の習慣の大切さを気づかせてくれる道具として、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

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筆者のご紹介

茶園みずき

様々な人との出会いに刺激を受け、専門学校卒業後にデザイン事務所へ。グラフィックデザインに限らず、イベント企画など、人と人がつながる場づくりにも精を出す。仕事をしていく中で、ものづくりについてもっと深く知りたいと思うようになり入社。家具の向こうに見えてくる、インテリアのコーディネートをお届けできればと思います。

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