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コラム

京都でおすすめのアンティークショップ28選

神社仏閣や歴史ある街並みに惹かれ、毎年多くの観光客が訪れる京都。

伝統を重んじる気風を持った京都には、ひかれ合うように数多くのアンティークショップが集まります。

有名な蚤の市も開催されるので、骨董やアンティーク好きにとっては切り離せない街ですよね。

今回はそんな京都府に店を構える、おすすめのアンティークショップをご紹介します。

店舗情報も記載しているので、気になったお店があったら足を運んでみてください。

※掲載時の情報です。実際の情報と異なる場合もあるので、詳細は店舗HPなどでお確かめください。

アンティーク家具

洛北エリア

葡萄ハウス家具工房

HPもSNSもやっておらず、実直に店舗のみを営業をしている隠れた名店「葡萄ハウス家具工房」。

奥に長いお店の中にはずらっと日本の古家具が並べられていて、その机の上や棚の中には和食器にカップ、グラスなどの小物が綺麗にディスプレイされています。

1階はこのように和家具と小物、そして昭和レトロや大正ロマンを感じさせる数々の照明類が目に飛び込んできます。

家具類はテーブルや椅子、ガラスケースに小抽斗やラックといった生活の中心になる家具や、小ぶりの収納家具が中心に揃えられていますね。

その他大きめな収納家具である箪笥や戸棚、抽斗は2階に置かれているので、収納家具をお探しの方は2階も忘れずにチェックしましょう。

装飾が美しく手触りも滑らかな濃いブラウンの家具や、自然な木の質感を感じる質素なつくりの家具まで、テイストも広く扱っています。

デスクなどの脚も、クラシカルなろくろ脚もあれば、対してモダンなアイアン脚もあるので、組み合わせ次第では大正ロマンにもレトロモダンにもコーディネートできる品揃えですよ。

もちろんそれは部屋づくりに欠かせない照明類も同様で、ステンドグラスに乳白色のガラス、カンテラといった様々なシェードのランプがあります。

どこに置くか、どういうデザインがいいか、自分の部屋を想像してみたり、お店にある家具類に合わせてみたりして一番ほしいランプを見つけてみるのも楽しいですね。

 

 

葡萄ハウス家具工房
営業時間 11:00~18:30
定休日 木曜
所在地 〒606-8183 京都府京都市左京区一乗寺大新開町33-6
TEL 075-711-7435

 

洛中エリア

SOWGEN(ソウゲン)

京都でも屈指の人気アンティークショップである「SOWGEN」はご存じの方も多いかもしれません。

広い店内は元々乾物屋の倉庫として使われていた建物。それを改築して、現在ではレトロモダンなカフェも併設するおしゃれなショップへと姿を変えました。

その広さ存分に活用して、圧倒的なアイテム数を扱っています。

似たデザインの家具だとしても細かな違いというのはあると思います。豊富な品揃えの中からはそこを見分けて選ぶことができるので、こだわり派には嬉しいポイントです。

SOWGENでは和家具を中心に揃えていて、その大半は手を加えすぎずにエイジングの風合いを残した仕上がり。

その深い味わいがもたらす店内の雰囲気は抜群で、店の中を見て回るだけでも楽しくなります。

中にはフレンチシャビ―なペイント家具や、インダストリアルテイストの家具や照明なんかもまぎれているので、和家具だけと油断できないラインナップです。

陳列が丁寧なので、どこになにがあるかも探しやすいですよ。

家具以外にも、薬瓶や猫瓶、和食器にアラジンのストーブなど定番のレトロアイテムもあるので、小物にも注目して探したいですね。

もっと多くのアンティーク雑貨が見たい!という時は、姉妹店の北白川店は雑貨の扱いが豊富なので、合わせて訪れてみるのもおすすめです。

 

 

 

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SOWGEN 四条店
営業時間 11:30~19:00 (café&bar 11:30~19:30 / L.O. 19:00)
定休日 第2水曜 (café 不定休)
所在地 〒604-8056 京都市中京区高宮町573
TEL 075-252-1007


mumokuteki antique&repair(ムモクテキ アンティークアンドリペア)

イギリスのミッドセンチュリー家具を中心に、柔らかな風合いのアンティークを扱う「mumokuteki antique&repair」。

イギリスミッドセンチュリー家具として有名なアーコールも仕入れていて、人気のアーコールチェアもスティックバックからゴールドスミス、フープバック、スモーカーズまで勢ぞろい。

そうした定番も押さえながら、スタッキングチェアやベンチにテーブルなどの定番だけではない商品も加えた豊富な品揃えです。

他にもG-PLANやカイ・クリスチャンセン、ボーエ・モーエンセンといった有名メーカーや有名デザイナーの手掛けた家具に加えて、アンノウンな家具も並びます。

北欧家具から影響を受けたイギリスミッドセンチュリーは、それまでのイギリス家具に合ったトラディショナルな雰囲気から離れ、モダンで柔らかな雰囲気を見せています。

ラタン編みの家具も豊富に扱っていて、椅子をはじめ、スツールやランプまでラタン製のアイテムが揃います。このショップで扱うラタンアイテムはナチュラルで透けのあるつくり。お部屋に取り入れれば軽やかな雰囲気をプラスしてくれますよ。

他にドロップリーフテーブルやネストテーブルなど部屋を圧迫しない家具もイギリスミッドセンチュリーデザインで揃っています。1人暮らしや2人暮らしの部屋にちょっと特別な家具として迎えるのもいいですね。

 

 

 

mumokuteki antique&repair
営業時間 12:00~18:00
定休日 火曜・水曜
所在地 〒604-8066 京都府京都市中京区伊勢屋町351 B1F
TEL 075 277-7100


70B ANTIQUES(セブンティービー アンティークス)

京都に3店舗を展開する西日本最大級のアンティークショップ「70B ANTIQUES」は、本店を三条通りにWAREHOUSE & SHOWROOMを上鳥羽に構えています。

京都府内でも高い人気を誇る有名店は、その名を響かせて遠方からやってくる人も少なくないそうです。

その理由はひとえに取り扱うジャンルの幅広さと価格の安さにあります!

70B ANTIQUESがバイイングを行う先は、イギリスをメインに、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、アメリカにインドにまで及んでいて、一般的なアンティークショップが年間4~5本のコンテナを仕入れるのに対し、年間50本という圧倒的な数を仕入れているそうです。

組織化された大きいショップならではの独自ルートを持っているからこそ、大量かつ安価な値段で仕入れられるというわけですね。

そんな数も種類も他を凌駕するショップには、もちろん様々な人の“好き“を刺激する品が揃っています。

トラディショナルなヨ-ロピアンアンティークから、オランダの遊び心があるポップな配色のヴィンテージ、武骨でおおらかなアメリカンヴィンテージにイームズを代表するモダンなアメリカンミッドセンチュリー、インドの民族的な置物など。

特に上鳥羽にあるWAREHOUSE & SHOWROOMは260坪ある大きな空間を埋めるほどの圧巻の品数で、70B ANTIQUESの魅力を最大限味わうことができます。

一方で本店はWAREHOUSE & SHOWROOMに比べて小規模なため、小ぶりな家具や雑貨を多く扱っています。なので一人暮らしのコンパクトなお部屋や、インテリア小物を探している方にはオススメです。

目的に合わせてどちらかに行くのもいいですが、せっかくであれば休日を利用してどちらも巡る充実プランを選択してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

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70B ANTIQUES 本店
営業時間 11:00~20:00
定休日 不定休
所在地 〒604-8111 京都市中京区三条通高倉東入桝屋町53-1-B1F
TEL 075-254-8466

70B ANTIQUES WAREHOUSE & SHOWROOM
営業時間 12:00~19:00
定休日 木曜・金曜+不定休
所在地 〒601-8186 京都市南区上鳥羽北戒光町11 1F-2F
TEL 075-693-7679


B-GeneRATEd(ビージェネレイテッド)

デンマーク生まれの北欧家具の中でもシックな雰囲気の家具を多くセレクトする「B-GeneRATEd」。

家具の印象を大きく左右する木材ですが、ミッドセンチュリー期の北欧家具では主にチーク、オーク、ローズウッドの3種がよく使われていました。

その中で最も“高級感“を感じるのがローズウッドです。

B-GeneRATEdではそのローズウッドを使用した家具を中心に揃えているので、風格あるお部屋にぴったりのモダンな家具が手に入りますよ。

ローズウッドは木質が硬く、他の木材比べ加工がしづらい特徴があります。だからなのか、それともあえてなのか、直線を意識した造りの家具が多く洗練された気品を醸し出しています。

それに加えて、紫檀色とも呼ばれる紫がかった木肌の上を流れる黒の縞模様には、絵画的な芸術性を感じると当時から人気を集めていました。

そんな芸術性を惜しげもなく発揮した美しい木目を持つ家具を並べる店内は、照明も明るさを落として大人の空間に仕上がっています。

ただそれだけではなく、ポール・ヘニングセンのPH4/3のような北欧らしい有機的なデザインの照明が、軽やかなアート性をプラスしている軽妙さがまたかっこいいです!

グラス類や陶器類にも力を入れているのでそちらもおすすめです。カラーも厚みもそれぞれに豊富なデザインが揃っていますよ。

 

 

B-GeneRATEd
営業時間 13:00~18:00 (土日 13:00~20:00)
定休日 水曜
所在地 〒604-8071 京都市中京区永楽町234 SKビル2階西側
TEL 075-708-2378


antique blue Parrot(アンティーク ブルーパロット)

飾り金具によって荘厳さを出す時代箪笥を代表する和家具や、時代を映した装飾美と気品ある佇まいのあるイギリスアンティーク。

深みのある渋さを湛えた日本とイギリスの家具が揃うのが「antique blue Parrot」です。

経年して表情を変えた木味や、直線的でカチッとした造りには日英双方に通じた威厳のある存在感を感じます。

国も木材も造りも違えど伝統を背負って立つところは共通していて、どちらにも立派な風格が備わっていますね。

このように日本とイギリス両方の伝統的な造形と細工の美しさを堪能できるショップは、中々珍しいかもしれません。

パーケットリーや細やかな挽き物加工を施す華やかなイギリス家具は、曲線や直線の組み合わせを考える緻密さが細部にまでいきわたっています。

対して和家具は実直なまでに直線的で、床座の生活に合わせて脚の付いていてない収納家具はどっしりと重量を感じる造り。

今では中々味わうことができない昔ながらの意匠は、これぞアンティークの醍醐味といったところです。

家具のみならず和食器の数も豊富で、古伊万里の艶やかな絵付けや、唐物趣味の蕎麦猪口、のびやかに描かれた花が優美なカップ&ソーサーと、こちらも和洋折衷な品揃え。

同じ場所にあることで日英それぞれの様式が持つ特性が際立っていて、自分の心が惹かれる要素はどこなのかを改めて気づかせてくれます。

 

 

antique blue Parrot
営業時間 10:00~19:00
定休日 水曜・第二/木曜
所在地 〒606-8392 京都府京都市左京区聖護院円頓美町24-1
TEL 075-761-8681


oud.(ウード)

大正時代に設樂焼の工房として使われていた建物を改装して、現在では焼き物を含め、作家作品と古家具の新旧揃った商品を置いている「oud.」。

日本人にピッタリのサイズ感とシンプルな造りで部屋にすっと馴染んでくれる。そうした現代の暮らしの道具として受け入れられる古家具を販売しています。

どこか昔の工房としての気配も残る建物には、真ん中の吹き抜けから自然光が柔らかく落ちていて、おだやかな空気が包んでいます。ここは元々中庭だったそうです。

ゆったりと見て回れる雰囲気の中には、生活の跡を残したダイニングテーブルや椅子、キャビネットやガラスケースが並びます。

背丈も大きすぎず、主張の少ない素朴なデザインは、日常的にも使いやすいですね。

素朴ながらもデザインに妥協はなく、テーパードした脚や、格子に仕上げた戸の装飾など、しっかり個性の宿る家具は撰びがいもありますよ。

そうした古い家具の良さを引き出すのが、新しいものも古いものも混じった生活雑貨などの存在です。

古着やガラス食器、陶器やインテリアグリーンなど、普段の暮らしの空間を感じさせるアイテムの数々が、よりリアルに現代の日常の中に置かれる古家具の姿を想像させてくれます。

作家作品を数多く置いたり、時には作家を招いたイベントを行ったりと、古いものの良さも新しいものの良さも発信しつづける素敵なショップです。

 

 

 

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oud.
営業時間 11:00~18:00
定休日 水曜+不定休
所在地 〒605-0871 京都府京都市東山区慈法院庵町588-9
TEL 090-9053-9232


ノルディック

ミッドセンチュリー期に世界を席巻したモダンデザインで、一躍名乗りを上げた北欧家具。「ノルディック」がセレクトするのはその時代に活躍した名デザイナーの作品です。

いま人気が再燃している北欧ミッドセンチュリーの家具ですが、こうも人気なのは、過ぎた装飾をなくした機能美から生まれるモダンな表情があるからです。

そのミニマルな美しさを生み出した裏には、数々の名デザイナーの存在がありました。

店内にはアルネ・ヤコブセンの“セブンチェア”や、ハンス・ウェグナーの“ベアチェア”、コーア・クリントの“サファリチェア”といった、目にしたことがある人も多い有名チェアを贅沢にディスプレイ。

それ以外にも各デザイナーの手掛けたチェアを豊富に揃えつつ、ハンス・ウェグナーのネストテーブルをはじめ、コーヒーテーブルなど使いやすい小ぶりなテーブル類と、キャビネット、カップボード、ブックシェルフなどの収納家具も扱います。

こうした家具をセンス良くコーディネートしてインテリアとしての姿を魅せつつ、家具類に織り交ぜて置かれている北欧雑貨も空間に花を添えています。

特に食器と花器には力を入れていて、ロイヤルコペンハーゲンの“BACA(バッカ)”シリーズや、他にも彩り豊かなガラス製のぽってりとした花器、流れ落ちる釉薬の表現が素敵な陶器の花器、流線的なデザインが美しい小鉢など印象的な作品が飾られていますよ。

 

 

 

 

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ノルディック
営業時間 10:30~18:00
定休日 火曜
所在地 〒605-0082 京都府京都市東山区新門前通中之町240-1
TEL 075-561-1580

洛南エリア

アンティークステンドグラス&ドア専門店 ウェリントン

およそ500坪に及ぶ広い敷地に、イギリスとフランスを中心にして仕入れたステンドグラスやドア、家具を揃える「アンティークステンドグラス&ドア専門店 ウェリントン」。

それほどまでの在庫数は、ステンドグラスや建具を扱う日本国内のショップの中でも指折りのものです。

豊富な品ぞろえの中には、色とりどりに組み合わせた豪勢な絵画風のデザインから、繊細な線で一輪の花を形作ったデザインまで、印象のまるで違うステンドグラスを見つけることができますよ。

それはアンティークドアも同様で、ステンドグラスやガラスをはめ込んだドア、木製のドア、日本のレトロな雰囲気にも似たドアもあれば、西洋のアパートに備え付けられていそうなドアもあります。

ペイントドアもカラフルにそろっているので、これだ!という1枚に出会えることでしょう。

ここまで大きさも形も様々な商材を扱うなら、ただ売るのではなく高い技術力を持つ職人も欠かせません。

魅力的なステンドグラスやドアを見つければ、既存の窓やドア枠に違和感なく取り付けられるように見事な技で応えてくれますよ。

ステンドグラス&ドア専門と謳いつつ、チェスターフィールドを代表とする格調高いアンティーク家具の扱いも豊富ですし、いままでのリペア経験を生かしたアンティーク調のオリジナル家具も展開しているので、そちらを目的としても十分に楽しめるショップです。

 

 

アンティークステンドグラス&ドア専門店 ウェリントン
営業時間 11:00~18:00
定休日 木曜
所在地 〒612-8292 京都市伏見区横大路朱雀9伏水ハイツ1~2階
TEL 075-604-4610



アンティーク雑貨

洛北エリア

montique(モンティーク)

世界中の古い“暮らしのもの”を集める「montique」には、誰かの暮らしを紡いだ小物がこまごまと並べられています。

閑静な街並みの中で、静かな時間が流れる店内に置かれるのは、それぞれ違う時代と違う背景を辿ってきた古い道具類。一つ一つを丁寧に見せるディスプレイによって、古道具に残る生活の跡や、経年により変化を起こした趣深さとじっくり向き合うことができますよ。

商品の中心となるのは日本とフランスの古道具で、どれも生活の近くにあった道具や雑貨ばかりが揃っています。

ピューターのポットやお皿、とろりとした厚みのあるグラス、花びらのようなフリルを持ったリム皿といった食卓まわりの小物に、手のひらサイズの木馬、ペタングの木の球、香水瓶、綿やリネンの白い古布などはフランスの古いもの。

日本の古いものには片口や薬瓶、アルミやまげわっぱの弁当箱に木の盆や、なんてことのない古板なんかも並べてあります。

まだまだ使えそうな品質の小物と、飾るだけで部屋に味わいを生むエイジング感たっぷりの小物とが織り交ぜてあるので、どんな場面で使おうかと思考を巡らせるのも楽しいですよ。

どのように組み合わせれば古いものが生きるのか、そうしたディスプレイの参考にもなるので、店内を見回りながら納得いくまで頭を悩ませてみてください。

 

 

 

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montique
営業時間 11:00~18:00
定休日 第2・4/水曜・木曜+不定休
所在地 〒606-8184 京都市左京区一乗寺払殿町12-2 寺岡ビル1F
TEL 075-711-1785


keiokairai(ケイオカイライ)

北欧デザインといえば機能性の豊かさも人気の一つ。そこからヒントを得て、国内外から使い心地を重視したアイテムをセレクトするのが「keiokairai」。

ところでなんとも不思議な響きの店名ですが、これは北欧の言葉ではなく日本の言葉なんだそう。「伝統を受け継ぎ、それをさらに発展させて未来を切り開くこと。」という意味の四字熟語「継往開来(けいおうかいらい)」から由来しているんですよ。

そうした意味を体現するように、ショップではヴィンテージと現行品のどちらも“これから長く使えるもの”として等しく扱っています。

ヴィンテージ雑貨では北欧生まれのものを中心に扱っていて、特に多く扱うのはアラビア社のキッチンウェア。陶器製のプレート“INARI”シリーズや、“24H”シリーズ、ヨラン・ベックがデザインしたDAモデルのカップ&ソーサーなど、他にも様々なシリーズを揃えています。

そのほかイッタラ社の“トリオ”やタンブラー、ガラス工場のリーヒマエンラシでつくられたガラス製品の数々に、プラスチックメーカーであるサルヴィス社のプレート類といった豊富なラインナップです。

Keiokairaiはコンセプトの軸がはっきりとしていて、共感しやすいブランドづくりが足を運んだ人の心をしっかりと掴んでくれます。

なので、この記事や公式のHP・Instagramで少しでも気になった人は、ぜひ実店舗に足を運んでみてくださいね。

 

 

 

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keiokairai
営業時間 11:30~18:00
定休日 水曜+不定休
所在地 〒606-8185 京都市左京区一乗寺高槻町28-2
TEL 050-7121-2850


itou(イトウ)

独創的な古道具を扱う「itou」は、20日から月末までの期間だけ開店する独特な営業形態をとっています。

「最低限生きていくには必要のないもの」を扱うと宣言しています。確かにお店にはいわゆる生活用品のものは置いておらず、何かに役立つのか?と言われれば、首をひねってしまうものばかりかもしれません。

ただ“最低限”必要なものがないだけで、生活の場を盛り立ててくれるものがたくさんあるのがこのショップです。

アートピースの側面が強いアイテムが並んでいるので、お部屋のアクセントにいかがでしょうか。

特徴的なのは、扱っている作品のほとんどが無名作家や素人作品というところ。

例えばどこかの子供のお絵描きだったり、どこかの素人が作った陶器の花器やピッチャーだったりは、もしかしたら自分がいつか手放したものが混じっているのでは…と思わせるほど、なんてことない日常のワンシーンから生まれ出ています。

作家作品でも得体のしれない造形物だったり、割れてしまった形が偶然に美しいフォルムをつくっていたりと独創的な観点から集められたアートピースの数々が展示されていますよ。

テクニカルさを感じないからこそ程よく力を抜いて楽しめるアート作品は、外から帰ってきて目に入った瞬間、ふっと肩の力を抜いてくれそうです。

 

 

 

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itou
営業時間 12:00~18:00
定休日 月初~20日+25日+不定休
所在地 〒606-8164 京都府京都市左京区一乗寺出口町7 2F
TEL なし

洛西エリア

古い道具

毎週土曜日だけひっそりと開く古道具のお店「古い道具」。

10年来の古物好きが高じて開いたショップは、自宅の一角を改装したものです。規模の小さい空間ながら、オーナーの感性に触れた古い道具が、互いの存在を引き立てあうように並んでいます。

蚤の市から仕入れているという品物は、特別なことはなにもない、ありふれた日常生活の中にあった誰かのものです。

だからこそ生活の片隅にすっと馴染む、角の取れた柔らかい空気を纏う古道具ばかりなんですね。

大小様々なガラスボトル、土っぽい質感の陶器に、もったりと重いテクスチャの黄色い豆皿は普段からも使えそうです。

それらと一緒に並べられている、所々がへこんだアルミの水筒や、乳白色のガラスのおはじきが数個だけに、丸い石や、子供の工作などは“使う”とは違う楽しみがありそうです。

オーナーが言うには、用途や骨董的価値よりも、ものの佇まいに着目して選んでいるんだそう。確かにディスプレイからは、古道具本来の持ち味を壊さないようにという配慮を見て取ることができます。

小さなものをコレクションをしている方なら、こうした配置の妙はぜひお手本にしたいところです。

とある陶芸家の作品に触れることで、身の回りの道具類を見つめ直すようになったと語るオーナー。このお店に置かれる品々も、訪れる人の感性を変えるきっかけを与えてくれるものであふれています。

 

 

古い道具
営業時間 11:00~17:00
定休日 日曜~金曜
所在地 〒603-8344 京都府京都市北区等持院南町68-1
TEL なし


antiquus days(アンティークス デイズ)

雑貨店daysを前身として、古いものに魅せられたオーナーが新たに始めた「antiquus days」。

フランスの古いものが持つ穏やかで静かな美しさが、お店の中でも息づいています。

ディスプレイの中心にあるのは美しい器の数々。白く美しいプレートも、見比べるとそれぞれ別の色のヴェールを纏っていて印象がまるで違います。正円からオーバル型、オクトゴナル型など形の違いに、リムもフリルになっていたり、ぷっくりとパールのような粒が縁取っていたりと表現の違いには事欠きません。

白い器だけを見てもこれだけの違いがある中、さらに草花や動物をモチーフにした模様が描かれるプレートに、磁器や陶器、ピューターの異なる質感や、様々なカラーバリエーションを加えれば、どんな場面で使おうかなと考えるだけでワクワクとしてしまいます。

antiquus daysに並ぶ器には、割れてしまった器を再生する“漆継ぎ“の皿も含まれていて、その独特な力強さがアンティークの経年した深みと相まって美しいです。

中には経年して料理の盛り付けには使えない器もありますが、それならどう使うのか、そうしたヒントもお店の中には散りばめられていますよ。

飾り付けのテクニックがなくても、いつも通り料理を盛ったり、さっと花を挿したりするだけでぱっと華やぐ、そんな頼りになるアイテムが揃っています。

営業日は毎月違うので、Instagramでチェックしてくださいね。

 

 

 

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antiquus days
営業時間 12:00~17:00
定休日 不定休 ※営業日はInstagramで確認
所在地 〒617-0826 京都府長岡京市開田3-3-10 ロングヒル1F
TEL 075-201-8308


sutekki(ステッキ)

一歩踏み入れば魔法にかけられてしまうファンシーなアンティークショップ「sutekki」。

魔法使いの家をイメージしたという店内には、気分を明るくしてくれるようなカラフルでかわいい雑貨たちが肩を寄せ合っています。

きらきらお目目のメルヘンチックなドールの数々、レトロでゴージャスなアクセサリーに、ふんわりと描かれた風景や模様がノスタルジックな鍋やスープ皿。確かにかわいい魔法使いのおうちにありそうなものでいっぱいです。

「男の子も女の子も誰だってきっと魔法使い」をコンセプトに日常をちょっと素敵にしてくれる、魔法のようなアイテムを揃えているんだそうですよ。

もちろんその魔法をかけるのは買った自分に対してでもあり、もしくは贈る相手に対してでもあり……。なんだかきゅんとくる考え方です。

そんな胸をときめかせるファンシーアイテムは万国共通で生まれているようで、sutekkiには世界中から集められた雑貨類が並んでいます。

マーガレットや桜、スミレにひまわりが咲くレトロなコップや水差しは日本、ゴージャスな花がプリントされたブリキ缶はイギリス、動物の絵がぷっくりと浮かぶガラスボタンはドイツ、ハートのトランプ王国をモチーフにしたブリキのティーセットはアメリカ。

世界のだれかに魔法をかけていた素敵なヴィンテージアイテムの中から、今度は自分に魔法をかけてくれる一品を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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sutekki
営業時間 12:00~19:00
定休日 月曜・第2/日曜・第4/火曜
所在地 〒615-8282 京都市西京区松尾大利町20-36
TEL 075-874-2705


洛中エリア

sowgen brocante(ソウゲン ブロカンテ) 北白川店

北欧、ヨーロッパ、日本の各地から印象的な古道具を集める「sowgen brocante」。

先に紹介したSOWGEN四条店の姉妹店で、より雑貨に注力したのがこのショップです。

規模は四条店よりも小さいながら、雑貨の取り扱い数とジャンルの幅広さからすれば見応えは同じくらいにありますよ。

sowgen brocanteでセレクトする品物はバラエティに富んでいて、美しいガラス製品から、日本の染付皿、ロイヤルコペンハーゲンのTENERA(テネラ)の花器など、人気の高い品も豊富ですし、花火玉の型や人工気胸器と呼ばれる古い医療器具など、なかなかお目にかかれないような珍しいものまで揃っています。

ドーナツ型のガラス容器は何に使うものかと思えば、ビニールがなかった頃の金魚すくいの金魚を入れる容器とのこと。

そういった思わずへえと口に出してしまうような歴史の足跡を感じる品物もあり、予期しない素敵なものに出会えそうな期待感で胸を膨らませてくれます。

ガラス製品でいえば、吹きガラス特有の“ゆらぎ”のある品も多く扱っているようです。

空気の入れ具合によりわずかに違う表面に起こる波や、ガラスに入り込んだ気泡は、ガラスから覗き込んだ景色にそれぞれ別のフィルターをかけてくれます。

グラスから瓶、キャニスターまでそれぞれ揃っているので、ひとつひとつを手に取って、ゆらぎや、ちょっとした色味の違いを感じ取りながら眺めてみるのも面白いですよ。

 

 

sowgen brocante 北白川店
営業時間 12:30~18:30 (café 11:00~17:00 / L.O. 16:00)
定休日 不定休 (café 土曜・日曜・祝日)
所在地 〒606-8252 京都市左京区北白川上終町10-2
TEL 075-724-4045 (café 075-724-4046)


ANTIQUE belle(アンティーク ベル)

京都らしい街並みをつくる純和風な京町家の外観。「ANTIQUE belle」も格子や瓦屋根など、京町屋の伝統的な造りを残した和風な外観のアンティークショップです。

その外観に似つかわしく、ショップ内に揃える品々も日本国内で見つけられた和の古道具や骨董品が中心。そこに中国や韓国の古道具も少し織り交ぜて、オリエンタルな空気感も漂っています。

古伊万里や古染付皿、李朝などの伝統的な皿を備えていて、古伊万里に使われる呉須の青や、李朝の白磁の爽やかな色の中に差す赤絵のコントラストが美しいディスプレイ。

古いものだと幕末のものから扱っているので、描かれる図柄も多種多様。魚のうろこのような微塵唐草や、ペイズリー柄にも似た派手さのある蛸唐草小皿、一輪の可憐な花が描かれたものに絵本の1コマのような童話チックな柄などそれぞれです。

醤油差し、茶碗に蕎麦猪口と徳利まで器も様々にそろっているので、自分の暮らしの中で使いやすそうな形を見つけ出してみてください。

お値段が張るものも多いので、特別な場面で使うものを探しているという方にもお眼鏡にかなうものがあるかもしれません。

それ以外にも珍しい品が時々並んでいて、菓子木型や火打石、植物標本、消防組の古い羽織や端切れもあったりするので、一風変わったものが好きな方にもオススメのショップです。

 

 

ANTIQUE belle
営業時間 12:00~18:00
定休日 なし
所在地 〒604-8086 京都府京都市中京区姉小路通御幸町東入丸屋町334
TEL 075-212-7668


Pro Antiques 古夢(プロアンティークス コム)

京都で集めたものを中心に、代々の日本の暮らしに根付いた古い生活雑貨を扱う「Pro Antiques 古夢」。

あえて生活雑貨と呼ぶのは、骨董的な価値のあるものより、使い繋がれていく暮らしの道具であってほしいというショップの思いからです。

そうした思いを込めた品々であることは、買ってすぐにでも使える品質ばかりであることからも伝わってきますね。

丁寧に修繕された古家具を什器にして、キャビネットの中や机の上には和食器が色とりどりに並んでいます。

染付の絵付けとして定番の呉須の青や、色絵が放つ赤や黄色の鮮やかな色彩、金彩のきらめきはもちろん、涼やかな青を纏った切子グラスや、艶っぽい赤漆や黒漆に浮かぶ黄金の蒔絵……。

2棟連なった広い建物の中を色とりどりに染め上げていて、目にも鮮やかです。

広い店内を占めるのはそれだけではなく、先ほどちらっと触れた古家具もそのうちの一つ。

ショーケースやガラスケースといったディスプレイ用の家具に、小抽斗、スツールや小さなテーブルといった、小ぶりな家具を置いてあり、幅を取らないサイズ感が部屋にも取り入れやすそうです。

さらには店内の一角に自社で栽培する「P.A.C farm」の野菜も直売所も備えていて、賑やかで親しみやすい雰囲気になっていますよ。

ふらりと立ち寄れる店構えなので、日常使いできる和のアンティーク小物をお探しなら一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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Pro Antiques 古夢
営業時間 12:00~20:00
定休日 なし
所在地 〒604-8183 京都府京都市中京区東片町616 コムハウス01・02
TEL 075-254-7536


グランピエ 丁子屋(チョウジヤ)

伝統的な京町屋を生かした店構えのセレクトショップ「グランピエ 丁子屋」。

純和風な店構えから日本ゆかりのものが並ぶのかと思いきや、日本の文化圏になじみがなかった異文化のアイテムを中心にセレクトしています。

近年注目を集めているトライバルラグをはじめ、ギャッベやキリムなど民族文化から生まれた敷物や、セヌフォ族のつくるスツール、メキシコのエキパレスチェアは耳にしたことがある人も少なくないかもしれません。

そうした日本に進出して間もない、新しい文化の風をふんだんに取り入れているのがグランピエ丁子屋です。それを日本の「和」の文化を象徴する京都の街中で行っているのですから、かなり面白い取り合わせだなと興味を惹きますよね。

先にあげたようなアイテムに加え、1階にはスペイン、インド、アフリカ、中近東の籠やサボ、織物、シルバージュエリーなどクラフト品を揃えたスペース。

2階ではグランピエ 丁子屋らしい各国の器がセレクトされていて、これまた毛色の違うデザインを楽しめるようになっています。その中で目を引いたのがトルコの“ソフレ”と呼ばれる大きな銅のトレイで、これは木製の折りたたみ脚を下にはめ込めばテーブルにもなる場所を取らない優れものです。

こうした異文化のアイテムが新旧織り交ぜて置いてあるので、風合いの違いまで味わえるのがにくいところ。

京都の町にも意外と馴染む、素朴な雰囲気のプリミティブアイテムに興味があれば足を運んで間違いなしです。

 

 

 

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グランピエ 丁子屋
営業時間 11:00~19:00
定休日 なし
所在地 〒604-0915 京都市中京区寺町二条上る常盤木町57
TEL 075-213-1081


うつわと古物 幹(カン)

隣り合った建物にギュッと押しつぶされるように建つショップ「うつわと古物 幹」。奥へと伸びるフロアの先には、緑の植わった小さな庭が見えています。

店内に一歩踏み入れば、「これぞ京都!」と言わんばかりの静謐さと品の良さが漂う雰囲気。

決して広くはない店内でも、空間を使ってみせるディスプレイや、籠や板の花台など和の道具をうまく使って魅せるしつらいから、オーナーのセンスの高さを伺えます。

そうした空間に並べられた器は均整の取れた品揃え。

古伊万里や古九谷、古唐津の色合いが落ち着いた素朴な器と、庶民の生活の中にあった質素な焼き物に混じり、珉平焼や色絵皿にのった鮮やかな赤や緑がぱっと華やいでいる様子が小気味いいです。

古くは江戸時代にまで遡る歴史を持った器に並んで、その源流を汲もうとする現代作家の作品も置かれています。

古い作品と、それをリスペクトして現代に落とし込もうとする作品とを隣り合わせにしてみると、穏やかに時代が移り変わる様子を見ているようです。

もちろん物静かな趣を作る錆朽ちた燭台や、壁掛け用の花器、様々な形の籠といった古物も、このお店には欠かせないものになっています。

料理が映えるお気に入りの器を並べて、静かに食事と向き合う、そうしたゆるやかなひと時を過ごしてみたいものです。

営業日時はInstagramで随時お知らせされていますので、訪れる前に欠かさずチェックしましょう。

 

 

うつわと古物 幹
営業時間 12:00~17:00
定休日 木曜・日曜+不定休
所在地 〒602-0862 京都府京都市上京区出水町274
TEL なし


民の物(タミノモノ)

旅の道中で思いがけず惹かれた古道具との出会いを大切にするというオーナー。ビルの4階にある一室、「民の物」にはそうした土地の香りが残る品が並んでいます。

ヨーロッパの国々を気ままに旅する中で拾い上げた古道具は、ほとんどが田舎町の小さな蚤の市や、古道具店で扱われていたものだといいます。

小さな町の家庭から出た物だと知っていると、なんだか身近に感じるものです。

ドイツビンテージのパン皿にはリムの内側にミントブルーの線が一本だけ入っていて、こういう趣味のいい器を見つけると、持ち主の華やかな食卓風景を想像してみたり。

デンマークの組木のカッティングボードはおしゃれに敏感なお母さんが使っていたのかな、とか、遠い異国のいろんな情景が浮かんできます。

民の物に置かれているものだと手吹きガラスも印象的で、大粒小粒の気泡が入り込む様子や、手作業だから宿るゆらぎの様子をおもしろく比べてみたりできます。

時には韓国の古い木鉢や、民族風の仮面も置いてあったりするので、なんだか本当に旅のお土産といった感じです。

使われてきた過程によって、状態も様々で、オランダの子供用プレートには焦げ跡がついていますし、フランスのすっとしたデザインの十角皿は大事にされてきたのか、特別綺麗です。

誰かの暮らしにあったものを、自分の暮らしの中に受け入れる。新しい物にはない厚みのある存在感は、その分だけ部屋の中に奥行きを生んでくれる気がします。

 

 

 

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民の物
営業時間 12:00~19:00
定休日 水曜・木曜・金曜
所在地 〒602-0862 京都市上京区河原町丸太町上る出水町253 春日ビル4F
TEL なし


Soil(ソイル)

北欧生まれのデザイン性の高いアイテムが古道具が店内を彩る「Soil」。

まず目に飛び込んでくるのは鮮やかなグリーンのプラスチックボウルや、ポップな水色のガラスタンブラーなどのカラフルな品物です。気分を上向きにしてくれるビビッドなアイテムがデザイン性も豊かに並んでいるので、あれもこれもと目移りしてしまいます。

目立つカラーから目を外すと気が付くのは、テイスト違いのアイテムも入り混じっていること。木の皮で編まれた手提げ鞄がぶらさがり、一刀彫で彫られた渋い木製トレイが置かれ、黒い石でつくられた円錐のオブジェがすくっとそびえています。

ポップなアイテムを中心にしつつ、経年の渋みや、シックなデザインが空間を引き締める、その調和が何とも具合がいいです。

SoilではARABIAやカイ・フランクの作品も多く扱っていて、特にカイ・フランクのカラフルながらシンプルな作品はSoilの店内にはよく似合っています。

有名なものだと彼がARABIAから発表した “キルタ”シリーズは、装飾のないシンプルなフォルムがどんな場面でも悪目立ちしない、まさに調和のとれるデザインとして人気を博しました。

カラフルなのに散らからない空間づくりは中々難しいものですが、Soilではその足掛かりになるヒントが転がっている気がします。

アイテムだけを楽しむだけでなく、ぜひとも空間丸ごと楽しんでもらいたいです。

 

 

 

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Soil
営業時間 12:00~19:00
定休日 火曜・水曜・木曜+不定休
所在地 〒606-8352 京都府京都市左京区北門前町476-1
TEL 090-2357-0574


bild(ビルド)

薄いピンクの積み木や、白い踏み台、グレーの三角錐。「bild」に集まる古道具は、一般的な古道具店にはない毛色を持っています。

道具の持つブランド、作者、国…こうした目には見えない価値を除いて、形や色、質感など、純粋なオブジェクトとしての価値を見出してほしいと提案するオーナー。

なぜそうした思いを持つのかというと、かつてアメリカ美術の中にあったミニマルアートの持つ“匿名性”が強く印象に残ったからだといいます。

パステルカラーのアイテム群も、あいまいな中間色が“匿名性”を高めるからと好んで集められたもの。

あいまいな色合いに反して、形は輪郭のはっきりしたもので揃えられています。ほとんどは四角、三角、丸になぞらえて分類できるほど、記号的な形ばかりです。

ナショナル製の小さな扇風機でさえ、いつのまにか「丸」の記号として見つめていることにはっと気が付きます。

このショップ、間取りも珍しいもので、入ってすぐのコンクリート打ちっぱなしの空間と、数段だけの階段を上がった先に土壁の小部屋がある温度差のある構成です。

日常の中でできるbild流の空間づくりを見たいなら小部屋へ、bildが追及する空間づくりの髄を体感したいなら入ってすぐの空間へ、といった感じでしょうか。

お店のディスプレイも参考にはなりますが、オーナーが言うには使い方に答えはないんだそう。ぜひ自分なりの使い方を模索して、新しい空間づくりへ挑んでみてはいかがでしょう。

 

 

 

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bild
営業時間 13:00~19:00
定休日 平日+不定休
所在地 〒606-8425 京都府京都市左京区鹿ケ谷西寺ノ前町112-102
TEL なし


Comfy design(コンフィ デザイン)

お部屋の中にプラスすることでより自分らしさを反映したパーソナルな空間にしてくれるものが、絵画やポスターなどの壁を飾るアートの存在。

その中でも繊細で美しい絵が描かれたアンティークの紙モノを扱うのが「Comfy design」です。

生物の標本画や植物画、天体図のポスター、古い海外雑誌の挿絵など、細部まで気を配って描かれた絵が大量にストックされています。

このすべてが手作業で描かれ色が付けられているのですから、デジタル社会の中にあるとそれだけで特別すごいものに感じますね。

経年した古紙は端の方から徐々に茶色く染まっていて、その日焼けや退色の様子にはなんともノスタルジーな感情が沸き起こってきます。

そのうちのひとつ、ドレスや帽子を着こなした紳士や貴婦人の姿が描かれた煌びやかな絵は “ファッションプレート”と呼ばれるフランスの紙モノ。

これは写真のない19世紀ごろ、上流階級向けにファッショントレンドを伝える手段として使われていた銅版画です。きっとこの絵が載った雑誌を手にオートクチュールを仕立てさせていたんでしょうね。

フランスの貴族が手にしていた絵に、時を超えて日本で触れていると思うと不思議な感覚です。

フランスやイギリス、北欧や東欧のヨーロッパ諸国で描かれた幻想的にも見える繊細な絵がたくさん置かれているので、そういった雰囲気が好きな方であれば、お部屋に飾りたいと思うようなアートときっと出会えますよ。

 

 

 

Comfy design
営業時間 12:00~18:00
定休日 木曜
所在地 〒602-8341 京都府京都市上京区三軒町48-7
TEL なし


春眠雑貨店(シュンミンザッカテン)

レトロでキュートな雑貨を店内にギュッと詰め込んだ、乙女チックなアンティークショップ「春眠雑貨店」。

ポップな花が連続的にあしらわれた昭和レトロを代表するデザインも、グラスに鍋にスパイスジャーにと色んなものに使われていて、どんなシーンも楽しく彩ってくれますね。

キッチン雑貨以外にも、レトロなぬいぐるみも豊富に扱っていて、いたるところでかわいらしい表情をのぞかせています。

ドリーミーな水色のふわふわテディーベアに、まつ毛の長いパッチリお目目の猫、いまでも世界中から愛されるドリームペッツ復刻版の動物たちなど、思わず少女の心に戻ってしまうようキュートなグッズがたくさんです。

昭和レトログッズといえばノスタルジーな気分にさせてくれるところも人気のひとつで、「少女マンガ誌りぼん」の古い付録のコレクションは、まさしく当時愛読していた世代にノスタルジーを運んでくれそう…

若い世代にオススメなのは春眠雑貨店にもカラフルな配色の古着や、花や動物の描かれたヴィンテージのプラスチックボタンやブローチ、ヘアピンのアクセサリー類です。普段のファッションに取り入れても活躍しそうなキッチュデザインが目白押しですよ。

ガーリーでポップなアイテムに囲まれれば気分も上がるもの。インテリアにもファッションにもうまく取り入れながら、かわいい昭和レトロを思い切り楽しみましょう!

 

 

 

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春眠雑貨店
営業時間 12:00~19:00
定休日 不定休
所在地 〒602-0898 京都府京都市上京区相国寺門前町699-2 木村マンション202
TEL なし


ARUSE (アルセ )

インダストリアルランプの名品や、工場のデッドストック品に加え、ユニークな造形のランプを扱う「ARUSE」。

かつてインテリアを一変させる照明に魅せられ、より味わいの豊かなものを探すうちにアンティークやヴィンテージのランプの世界に足を踏み入れたというオーナー。

こだわりのラインナップにはメタリックな素材の工業系ランプが多く含まれていて、インダストリアルな雰囲気をつくっています。

一口にインダストリアルといえど、味わいは豊かです。

滑らかな塗装に反したいかつい関節部品が魅力のラーデマッハーのアトリエランプや、カンデム社で生産されたNo.565のすっと細く伸びた脚の美しさ、フックの付いたトラブルランプや船舶ランプなど、それぞれに違う魅力があります。

これら照明のメンテナンスや配線はすべてオーナー電気工事士の資格を持つオーナーが手掛けていて、商品にかける熱意と愛情は相当なもの。

依頼があれば照明のコーディネートも行い、シーンに合わせて提案します。特別にしつらえた灯りのもとで過ごす時間は、より濃いものになるんでしょうね。

このようにトータルで照明の取り入れ方に応えてくれるので、部屋に取り入れるときに問題はないのか、置く場所、使い勝手、相談をしながら本当に部屋に合った照明を見極めてください。

雰囲気をがらっと変えてくれるアイテムだからこそ、慎重に選びたいですからね。

 

 

 

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ARUSE
営業時間 13:00~19:00
定休日 月曜・火曜・水曜・日曜
所在地 〒602-0898 京都府京都市上京区相国寺門前町699
TEL なし


洛東エリア

Antiques Truffle(アンティークストリュフ)

高貴で美しいアンティークをヨーロッパから仕入れる「Antiques Truffle」。

商品を飾る家具やフロアを仕切るカーテンにいたるまで、一片の隙もなくフレンチアンティークで装われた空間は、かつてのフランスの情景をそのまま映したかのようです。

その情景をさらに格調高くしているものが、オーナー夫婦がヨーロッパに赴いてバイイングしてきたアンティーク品。

中でも一番に目を惹くのはダイヤモンドやパール、サファイアなどの宝石を用いたアンティークジュエリーです。

一点物のリングやネックレスは、装いに気品を与える特別な輝きを持っています。

光を浴びて豊かにまたたいているジュエリーに、身に着けた自分の姿を重ねてうっとりとしてしまいますね。

さらには自然をモチーフにした模様をあしらうキッチンウェアやテーブルウェアが美しくディスプレイされています。

フランス・ジアンのディナープレートは深みのあるナイトブルーで描かれた草花が非常に上品です。

もっと華やかなものであれば、リムを透かし彫りにしたレースのようなプレートや、小薔薇のガーランドが彩るボーンチャイナのティーカップセットがとても素敵ですよ。

シルバーのティースプーンやシュガーポットにトレイなど、紅茶にまつわる品も多く扱っているので、そちらを目当てに訪れる方も多そうです。

 

 

 

Antiques Truffle
営業時間 13:00~18:00 (土曜:11:00~18:00)
定休日 日曜・月曜
所在地 〒606-8425 京都府京都市左京区鹿ケ谷西寺ノ前町66 カサブロンセ1F
TEL 075-751-0937


古道具店 呱々(ココ)

建物の間を縫うように狭く細い道へと入っていった先、格子戸のドアを開けたそこが「古道具店 呱々」です。

京都の家々に古くからあった器や工芸品を引き取り、綺麗にして、ふたたび誰かに使ってもらえるよう大切に並べられています。

深いこげ茶色の棚や、オレンジ味を帯びた木肌のガラスケースといった日本の古家具に、染付皿や籠が重ね置かれていたり、古いガラス瓶が色とりどり並ぶ様子は古き日本を感じさせる風景です。

京都の古い家から出てきた品物なだけあって、このように和風な取り揃えになるのかと思いきや、シルバーの燭台や、シルバーの医療器具セット、薬草の入った古い試験管など、思いもよらない品も混じっているのがおもしろいところ。

さらには日本の古道具だけではなく、台湾をはじめアジア各国の古道具も仕入れているため、“和”にとどまらないオリエンタルな趣が独特な空気感をつくっています。

赤いラベルに漢字が並んだアルミの茶缶なんか、とても台湾っぽいですよね。

皿の絵付けには日本の意匠とも似た雰囲気がありますが、やはりどこか違います。何が違うのかと見比べていれば、いつの間にか時間が経っていることも。

こんな風に商品を見るのに夢中になれるのは、人の目に触れない隠れ家的な場所にあるからこそ。

木曜から土曜にかけて週に3日間だけの開店ですが、平日と休日どちらでも行けるのでスケジュールを調整しやすいのも嬉しいです。

 

 

古道具店 呱々
営業時間 11:00~17:00
定休日 木曜・金曜・土曜
所在地 〒606-8301 京都市左京区浄土寺西田町82-11
TEL 075-708-7692

おわりに

今回は京都のアンティークショップを紹介させていただきました。

やはり和風な街並みになじむように、ショップで扱う品物も日本の古家具や古道具が中心でしたね。

ただそのジャンルの偏りのためか、他の大都市圏である大阪や東京に比べて家具類をメインに扱うショップは少ない印象でした。

京都に数多く存在するアンティークショップの大部分は、雑貨類をメインにしているようです。

ぜひ京都でのアンティークショップ巡りの参考にしていただければと思います。

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