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ラフジュ工房の心

story

ひとつの家具と人との出会い

ひとつの本棚をリペアしたことから、ラフジュ工房は始まりました。持ち主に必要とされなくなり処分されようとしていた、小さな本棚。傷ついてはいるけれど、本当はまだ十分現役でいられる、立派な家具のはず。職人の強い思いから、それは工房に持ち込まれ、そしてラフジュ工房としての最初のリペアが始まりました。
きれいに、直して磨いて、
オリジナルのリペイントを施すと、それを是非譲ってほしい、という方が現れたのです。
誰かのもとで役目を終えた、そのままでは使えない状態の家具であっても、職人の手できれいに蘇らせることで、再び輝き、安全に・快適に使えるものになる。経年経過により、アンティークならではの
深みのある美しさを増しながら……。
そして、また誰かのもとへと受け継がれていく。その素晴らしさ、私たちの手でそれが出来る嬉しさを、強く実感した瞬間でした。

輝きを取り戻す喜び

ラフジュ工房には、毎日いろいろな家具がやって来ます。ある時は旧家から見つかった、何十年も蔵の奥に眠っていた家具。ある時は世代を超えて大切に使われ続け、修理が必要となった家具。時には残念ながら、長年ぞんざいに扱われてきたことがわかる家具…。
そのどれもが、本来はとても美しかったり、暖かみが漂っていたり、独特の存在感があったりと、家具としての魅力にあふれるものです。それぞれの家具が再び輝くために最も相応しい方法を考え、
ひとつずつの工程を経て、すこしずつ磨きをかけていく。
最後の仕上げが終わった時、美しく堂々と佇んでいる家具の姿。それを「家にほしい」「使いたい」と言って下さる人に受け渡せるとき。
家具は人が使ってこそですので、
本当の意味で「輝きを取り戻す」のは、そのときです。私たちにとって、どんなことにも代えがたい喜びです。
interview

アンティーク家具

アンティーク家具との最初の出会いは、和箪笥でした。

何気なく入った骨董屋で出会った、美しい和箪笥。まだ社会に出たばかりの頃、和のインテリアへの憧れはあったものの、
アンティークについては何も知らなかった頃です。それまで見てきた家具とは異なる、
長い時を刻んできた家具ならではの佇まいに、

一目で惹きつけられました。

部屋にその和箪笥を迎え入れた時の喜びは、今でも忘れられません。ラフジュ工房の家具を選んで下さった皆様に、
あの時の私と同じ喜びを感じていただけたら、そしてラフジュ工房の家具を通して初めてアンティークに触れる方に
「アンティークっていいな」と思っていただけたら… それ以上に嬉しいことはありません。

アンティーク家具リペアの魅力

アンティーク家具の魅力とは何か?と尋ねられた時、
お話したいことは沢山あります。
その中でもラフジュ工房にとって一番なのは、

リペアする楽しみがあるということ。

アンティーク家具が好きという以上に、
アンティーク家具をリペアすることが好きなんです。
リペアが必要な状態で売られている家具を見つけると、
すこし無理をしてでも買い取って、工房で綺麗に直して、
堂々とした姿でまた世に送り出したくなるんです。
ボロボロの状態の家具でも、

人の手によって本来の美しい姿を取り戻す…

それは本当に凄い、大袈裟でなく、
奇跡のようなことだと思います。
そして、それを見たお客様にも喜んでいただける。
私たちにとってこんなに魅力的なことは、
家具のリペアだけです。

巡り、受け継がれる家具

いつも意識していることは、もしラフジュ工房の家具を迎え入れて下さったお客様が、
その家具を必要としなくなることがあっても、また次の誰かに使ってもらえる、

使いたい
と思ってもらえるような
家具に仕上げること。

愛着を持っている家具でも、時には引っ越しなどさまざまな理由で、手放すこともあるでしょう。その時、例えば家具に
興味のない業者さんが引き取ったとしても、本当に良いものは良いとわかってもらえると思うんです。価値を感じてもらうことが出来れば、誰かのもとでまた使ってもらうことが出来る。ラフジュ工房でリペアしてお客様に受け渡した家具が、
何年後、何十年後かに、巡り巡って全然違う持ち主の方から、また修理してほしいと依頼されるかもしれません。

それもアンティークならではの、
「 受け継がれる家具 」の在り方。

今までラフジュ工房でリペアしてきた家具も、これからリペアする家具も、そのように受け継がれていってほしい、そうなれば最高だと思っています。

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