大正ロマン(大正浪漫)

大正時代の雰囲気を感じさせる思潮や文化事象に対して使われる言葉です。
ロマンという言葉は、現代においては憧れや幻想といったものを連想させる印象が強くなっていますが、本来は「庶民の文化から発祥するもの」という意味合いです。
つまり大正ロマンとは「大正時代の庶民文化に由来するもの」ということですね。
アンティーク家具を見ていく中で耳にする機会も多い「大正ロマン」。
昭和以降の急速に文明が発展した時代のもとで、旧き良きものに焦がれる人々の心が、大正ロマン的なものを懐かしみ、大切に残していったようです。
ちなみに「浪漫」という字は、頻繁に使われてはいますが当て字で、夏目漱石によって考えられたと言われています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ページの先頭へ