国内外のアンティーク家具・ブランド家具が最大50%OFF!

ゴールデンウィークのお休みについて

日本で一番あなたのわがままを叶えるアンティーク家具屋

  • ご注文・ご相談・お問い合わせ

    0294-70-3730

  • 無料査定・買取ご相談

    0120-719-556

電話受付:10:00〜17:00 定休日:土・日・祝

選ばれる理由

リメイク

オーダー家具

家具買取サービス

» 全商品一覧を見る

箪笥・和風家具・和家具

価格

円 〜

mm 〜 mm

高さ

mm 〜 mm

奥行き

mm 〜 mm

フリーワード

この条件で検索

帳場箪笥

304

帳場箪笥は、商売に必要な書類や印鑑などを入れておくために作られた箪笥です。「帳場」という名の通り、人目につく場所に置いて使われることが多かったせいか、貴重品保管庫としての実用性はもちろん、見た目にもこだわって作られました。細部まで手の込んだつくりは、まさに一級品。当店ラフジュ工房で販売しているアンティーク帳場箪笥も、上質なものが多く揃います。
貴重品をしまっておくための箪笥と言えば「船箪笥」が有名ですが、帳場箪笥は船箪笥に比べてサイズが大きいため、収納家具としての実力も申し分ありません。現代の暮らしでもばっちり活躍してくれますよ。

帳場箪笥についてもっと知りたい方はこちら



3色の商品タイプのマークについて

帳場箪笥

 

 

 

意外と知らない帳場箪笥。そのなんたるかを知る

突然ですが、「箪笥」と言われて皆さんはどんな箪笥を想像されるでしょうか。桐箪笥などのシンプルな衣装箪笥だったり、あるいは階段箪笥なんかをイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんね。でも、和箪笥好きの方ならばいざ知らず、箪笥=帳場箪笥を思い浮かべる方はそう多くはないはず。
ということで今回は、アンティーク和箪笥好きの間で密かな人気を誇る「帳場箪笥」について、お話させていただきたいと思います。他の箪笥とはちょっと違う個性豊かな風貌が魅力の帳場箪笥は、人と被らない収納をお探しの方にピッタリ。「帳場箪笥?なにそれ?」と思われた方、ぜひ最後までお付き合いください。

そもそも「帳場」ってなに?

さて。まずは「帳場」という名前について、その意味から確認していきましょう。帳場とは、商店や料理屋などで主人(あるいは番頭)がお勘定をしたり、帳づけなどの事務作業をする場所のことを指します。今で言うホテルのフロント、カウンターみたいなものですね。読みは「ちょうば」。現代のわたしたちにはあまり聞きなれない単語ですが、時代劇なんかで、店の主人とお客が背の低い間仕切り越しに会話しているシーンを見たことがある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。まさにあの間仕切りの内側が帳場のスペースで、三方を「帳場格子」と呼ばれる衝立で囲い、店主や番頭しか入れない限定的な空間を作っていたと言われています。
ちなみに、帳場格子は別名「結界」とも呼ばれているのですが、結界とは本来仏教用語です。それが、一定の場所を区切りその内側を聖域とすることから転じて、商家で帳場の囲いとして立てる格子を結界と呼ぶようになったのだとか。このような仕組みは江戸時代からあったとされ、商家にとって帳場は最も重要な場所でした。

帳場箪笥とは。ズバリ、"帳場で使う箪笥"のこと

帳場の意味が分かってしまえば、帳場箪笥がどんなものなのかもなんとなく想像がつきますね。帳場箪笥はそのものズバリ、帳場で使われていた箪笥のことです。大中小の異なる大きさの引き出しと、中央に戸棚を備えているのがよくある形。左右どちらかに片開き戸が付いているものもポピュラーです。
帳場箪笥の中には、商店にとって大切な書類や帳面、印鑑、金銭、その他そろばんといった文具類がしまわれました。大規模な商家などの場合には、帳面は帳面だけ別に、専用のロッカーのような帳面箪笥に保管していたケースもあるそうです。いずれにしても、商いをする上でなくてはならない貴重品をしまっておくための箪笥ですから、衣装箪笥と比べるとつくりはかなり頑丈。簡単に中身を盗まれたりしないように、二重構造になっているものが多くあります。外側の戸を開けると引き出しや袋戸棚が隠れていて、それらを一つずつ順番に開けていくと目隠し箱が出てくる。なんて巧妙なからくりを施された帳場箪笥もたくさんあるんですよ。
また、帳場箪笥は"帳場"という人目につく場所で使うものだったことから、商人たちはそのデザインにも気を使いました。特に、商業活動が活発で文化的水準も高かった城下町や港町、交通の要衝等で作られた品は凝りに凝った意匠のものが多く、すばらしい職人技を間近に感じることができます。

ちなみに小話 大事なものを守る頼もしい存在。船箪笥と帳場箪笥


商家にて、金庫のような役割を担っていたとされる帳場箪笥。しかし、同様の目的で作られた箪笥は他にもありました。それが「船箪笥」です。船箪笥は小型の帳場箪笥とも言われており、主に船乗りたちの家財や貴重品をしまっておくために作られました。

「船箪笥」について詳しくはこちら

似ている両者ですが、帳場箪笥は陸。かたや船箪笥は船の上で使うもの。複雑なからくりが仕込まれていたり、その用途こそ同じではあるものの、陸と海という使用環境の違いによる箪笥(ひいては中身)への影響を加味し、船箪笥はより堅牢に作られているのが特徴です。無骨な金具で表面を覆われた船箪笥は、まるで鉄壁の鎧のよう。どちらかと言うと木部分多めの帳場箪笥とは、また違った美しさを感じるデザインですね。


地方色豊か!各地の帳場箪笥をご紹介

帳場箪笥と言えば、その魅力の一つにデザインの豊富さが挙げられます。地方ごとの特色が色濃く反映された帳場箪笥は、どれも個性的で見ていて飽きません。ここでは、そんな帳場箪笥の一部をご紹介。バラエティー豊かな帳場箪笥の世界を、少しだけ覗いてみましょう。

        
  •      

    酒田の
    帳場箪笥

    山形県、酒田地方の帳場箪笥です。前面に大きな両開き扉が付き、扉の召し合わせの中央に大きな丸型の鎖前金具を付けるのは、江戸時代からの典型的な形。左右対称のデザインは、どこか李朝箪笥を彷彿とさせますね。

  •      

    松本の
    帳場箪笥

    長野県、松本地方の帳場箪笥です。松本の帳場箪笥は、木瓜(もっこ)や蕨手(わらびて)など、丸みのある引手が使われることが多かったようです。

  •      

    松本の
    帳場箪笥

    同じく松本の帳場箪笥ですが、こちらはより高級なもの。角手は木瓜や蕨手に比べると非常に高価だったため、誂え品にしか使われなかったのだとか。こちらの箪笥も豪商の家で使われていただけあって、気品を感じる佇まいです。

  •      

    美濃の
    帳場箪笥

    岐阜県、美濃地方の帳場箪笥です。美濃で作られた帳場箪笥には、上置き付きのタイプが多く見られます。(上置き付き=上下段があり2段重ねになっているもの)たっぷり収納できるので、食器棚のようにお使いいただくこともできますね。

  •      

    米沢の
    帳場箪笥

    山形県、米沢地方の帳場箪笥。こちらは珍しい車箪笥型です。米沢唐戸(よねざわからと)と呼ばれるこの箪笥は、他の地域の帳場箪笥同様、商家の帳場などで重宝されました。

  •      

    越後の
    帳場箪笥

    越後(現在の新潟県)の帳場箪笥です。越後の帳場箪笥は、角手が多い印象。また、引き戸は桟の1本1本が太く、角手と相まってモダンな雰囲気を感じさせるデザインに仕上がっています。

他にも、十字型の帯金具が特徴的な長岡の帳場箪笥、近代デザインのような直線的な構成と春慶塗が美しい飛騨高山の帳場箪笥、上下に付いた戸棚が個性的な会津若松の帳場箪笥などなど、それぞれの地域で趣向を凝らした帳場箪笥が数多く作られました。箪笥という家具自体、そもそもが地方色豊かなものではあるのですが、経済力のある商家が作らせる帳場箪笥は意匠も作りも高水準のものが多く、箪笥の中では最も発達していると言えます。


帳場箪笥のおしゃれなインテリアコーディネート例

ここまで、帳場箪笥のなんたるかについてお話してきました。最後にご紹介するのは、帳場箪笥を実際に取り入れたインテリアコーディネート例。和の趣あふれる帳場箪笥は、パッと見コーディネートの難易度が高そうに感じますよね。でも実は、和風のインテリアはもちろん洋風のインテリアとの相性も悪くないんです。こちらでご紹介するコーディネート例を参考にしつつ、素敵なお部屋づくりを楽しんでみてください。

  • 和箪笥×ジャンクスタイルインテリア。無骨さが魅力のリビングダイニング

    こちらは和箪笥とジャンクな家具を組み合わせたリビングダイニング。お部屋のあちこちにある和箪笥たちは、どれも個性的なものばかりです。ソファの横にあるのは、縦長のフォルムが珍しい帳場箪笥。窓際には、角ばった形の引き手が特徴的な薬箪笥を置きました。

  • それぞれの箪笥に植物を飾れば、ジャンクなお部屋にもしっかり馴染みますね。ジャンクスタイルは和物とは相性が悪いように思いがちですが、使い込まれた風合いのあるものや金具が立派な和家具を選ぶと、違和感なく取り入れられます。

    インテリア例の詳細はこちら

  • 歴史ある和箪笥を現代の暮らしに。風情ある和のダイニング

    多様な和箪笥を用いた和モダンなコーディネート。お部屋の中心では、蔵戸テーブルが堂々とした存在感を漂わせています。食器棚として使っているのは、明治期の重ね帳場箪笥。格子模様の引き戸が目を引く一風変わったデザインです。帳場箪笥の隣には、力強い金具が目を引く観音箪笥を。こちらは当店で脚を付けてリメイクしたお品です。サイドボードとして活躍しているのは、明治期の水屋箪笥をリメイクしたもの。風情溢れる和のダイニング。多彩な和箪笥が美しく調和した、上質な空間の完成です。

    インテリア例の詳細はこちら

  • 両面から使える収納棚でキッチンを目隠しした和カフェ風ダイニング

    こちらは和カフェのようなダイニングキッチン。空間の間仕切りに使ったのは、両面いっぱいにガラス戸が入った収納棚です。大きなガラスの収納棚に食器や湯のみ、保存食やクロスなどをきれいに収納すれば、キッチンのごちゃつきも抑えられますね。

  • 生活感を抑えたダイニングには、引き出しがたくさんついた帳場箪笥を。ガラス収納棚では少し不便な小物の整理も、これでばっちりです。機能的な中に凛とした美しさも封じ込めた、落ち着きのあるダイニングキッチンに仕上がりました。

    インテリア例の詳細はこちら

商人たちが愛した箪笥。帳場箪笥のある暮らし

箪笥の中でも、特に良いつくりのものが多いとされる帳場箪笥。誰が見ても恥ずかしくないよう各地の商人が作らせた帳場箪笥は、まさに店の看板でもありました。そんな特別な箪笥をインテリアとして置いておけるなんて、なんだかとっても贅沢なことだと思いませんか?こだわりのリビング、上質な空間づくりを叶えたいカフェや旅館などの設えとして。存在感抜群の帳場箪笥を、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょう。




店舗・ショップの情報はこちら