自分で用意して自分で食べる。一人だからこそ適当でもよく、どうしてもお腹を満たすだけになってしまう。一人暮らしの食事は、仕度をするのが面倒である以前に、楽しむ要素を見つけることが難しいのが大きいような気がします。
「料理に対するやる気を出してみよう!」とか「ちょっとおしゃれなメニューに挑戦してみよう!」とか、そんな気持ちの面から見直してみる、というのももちろん良いのですが、長く続けるとなると無理が生じますよね。まずは少しのアイテムとちょっとの工夫で、ちょっとずつ毎日のごはんの時間を充実させてみましょう。
本日は、日々実践できそうなごはんをおしゃれにする盛り付けと小さなコツについてお話ししていきます。
目次
ワンプレートは「美味しく見せやすい器」選びから
カフェでよく見かける「ワンプレート」スタイル。ただおしゃれなだけではなく、洗い物が少なくて済むというメリットでも人気があります。
サイズでいえば、ワンプレートに向いているのは8~9寸(約24~27cm)。つまりメインディッシュを盛る大皿くらいを目安にすればOKですが、料理が映えやすい「素材」というのも、もちろんあります。磁器よりは木や陶器など、素材感がある物の方が調理法によって左右されにくく、美味しく見せることができます。
また、盛り付けで立体感が大事なのはおそらく耳にしたことがある方も多いと思いますが、このような形がしっかりとしたおかずたちは “立てかけ方式” で、具材を支えに立てかけるように盛ると料理がいきいきしますよ。
残り物ごはんもグッとまとまるトレイは必需品
それほどおかずを作らない朝食や、残りものでササッと済ませる夕食。普段より一品おかずが少ないだけなのに、なぜか食卓が寂しげに見えてしまったりなんて経験、ありませんか?それは料理に対して、使っていないテーブルスペースががらんと空いているのが原因の一つです。
こんなシーンではトレイやクロスを使って、”食事のエリア” を決めてしまうのがおすすめです。絵でいえばキャンバスのように、不揃いの器たちもベースさえあればグッと一体感を出すことができます。
トレイや盆は使わない時はお茶セット置きにしたり、クロスは季節や気分によって変えられたり。まずは一つ取り入れてみて、そこから食卓アイテムを充実させていくのも楽しいのではないでしょうか。
衝動買いしやすい豆皿は、ひとりごはんの助っ人
陶器市やギャラリーなどでも比較的手頃な価格のものが多い「豆皿」は、一枚持ち帰りなんてことをついよくやってしまうんですよね。組み合わせ使いを想定していない場合がほとんどだと思いますが、実はその “バラバラ豆皿” こそ、一人暮らしの食卓を賑やかにしてくれる助っ人アイテムになります。
一人暮らしは、作る量によって数日間同じ献立ということも珍しいことではありません。そんな作り置きおかずたちも小鉢や平皿などに盛れば、マンネリとした気持ちも薄れるはずです。先ほどお話ししたように、食卓エリアを作ってまとまりはクリア。お盆以外でも、このような竹ざるなどは素朴な和食にもぴったりですよ。
一人暮らしではどうしようもない悩みを、別の楽しさでカバーする方法ですね。
常備しておけばさびしくない、保存がきくおかずたち
時折耳にする「自炊の方がお金がかかる」という言葉ですが、一度の食事用に食材を買い、結局余らせてしまうのが原因。
残った食材は保存がきく常備菜にまわしましょう。毎食何品もの仕度に時間を掛ける必要もなく、食卓を充実させることができます。もちろんその際の、保管容器を用意しておくことを忘れずに。冷蔵保存のものはスタッキングできるかどうかも重要ですが、漬物やふりかけなど、食卓にそのまま出す・もしくは置いておく場合は、絵になることも考えてみてください。
蓋物を一つ取り入れてみたり、調味料容器とセットで選んでみたりなど、まずは食卓まわりの小さなことから出来る範囲で気にかけてみましょう。
最後に
一人暮らしの食卓では、「美しくみせる器」と「マンネリを防ぐ」ことを踏まえておくことが重要。
まずは美味しく見える器を一枚買うところからでも構いません。あなたなりの食事が楽しくなるこだわり、見つけてみてくださいね。