アンティーク家具について

アーコールといえばウィンザーチェア。ビンテージで見る定番の種類

「アーコールって、イギリス生まれだったの?」
そう思ってしまうほど、英国の貴族文化漂う家具とは異なったモダンな装飾性が目にとまる、アーコール社の家具たち。以前のMAGでは「アーコールチェアの魅力」をお話ししましたが、今回着目したのはその種類について。
アーコールの個性がよく表れる「背もたれ」を見ながら、本日は定番のビンテージチェアのことを知っていきましょう。

ロングセラーなアーコールの原点、クエーカーチェア

アーコールクエーカーチェア
潔く美しいカーブの背もたれに惹かれる「クエーカーチェア」。伝統的なウィンザーチェアのボウ(bow=弓)バックをデフォルメした、高い背もたれがなんとも印象的なチェアです。
ストレートなスポークをはじめ、すっきりしたパーツで全体が成形されているのがアーコールチェアの特徴。見て分かる通り、シンプルな北欧家具などとも相性良く使うことができます。アーコールの中でもロングセラーなウィンザーの代名詞ですが、このようなアーム付きのものは、今では入手が難しくなっているそうです。
先ほどお話しした「伝統的なウィンザーチェアってどういうの?」と気になっている方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

北欧家具デザイナーにも影響を与えたゴールドスミスチェア

アーコールゴールドスミスチェア
どこか口髭を思わせるトップレール(笠木)から、棒が伸びた背もたれである「ゴールドスミスチェア」。
原形のデザインは200年以上も前に編み出された、伝統的なスタイルのウィンザーチェアで、アーコールではそのままそう呼んでいます。そもそもこの名前ですが、劇作家のオリバー・ゴールドスミスが所有していたことに由来しているそうです。
この傾斜と末広がりのフォルムが体をゆったりと包んでくれるでしょう。アーコールでは現在は作られていませんが、今でも根強いファンがいるラインです。

日本人にもほど良いサイズ感のフープバックチェア

アーコールフープバックチェア
こちらは「フープバックチェア」。最初にご紹介したクエーカーチェアと比べアーチ部分がゆるやかで、木材が少し平たくスライスされたような形になっています。同じデザインをベースに感じながらも、細かいニュアンスの違いで可愛らしい印象を受けますね。背面のスポークの数は4~6本のものがあり、中でもこの6本タイプのものが特に人気を集めています。
イギリスの家具を含め西洋の家具は、日本の住まいのスケールで照らし合わせるとどうしても大ぶりなものが多いのですが、アーコールのチェアは体型の面を踏まえても使いやすいように思えます。ちなみにビンテージの中には、性別を考慮したのかサイズが一つではないので、選ぶ際には気にしてみてくださいね。

抽象的な花モチーフがモダンなシスルバックチェア

アーコールシスルバックチェア
エレガントな装飾性ながらも、細部のフォルムからは素朴さも感じるこのビンテージチェア。
「シスルバック」というシリーズで、あざみ(thistle)をモチーフにしたレリーフが施されています。先ほどお話ししたフープバックの中央だけにスプラット(透かし彫り)が入ったタイプが定番ですが、このように3本横並びになったものは珍しいそう。華やかな洋家具との相性はさることながら、コーディネートの仕方によってカジュアルにも使うことができます。
ウィンザーチェアの歴史で言えば、このスプリットが入ったものは1780年代の時点で確認されていたと言われています。このチェアが作られていた1970年代にいたるまで、技術もデザインもさまざま進化を遂げてきたのですね。

最後に

伝統のウィンザーチェアを基調としつつ、現代シーンをうまく捉えたモダンデザイン。家具としてのコーディネートのしやすさを叶えているところも、ロングセラーであり続ける理由だと思います。
実際のコーディネート例についてはまたの機会にお見せしたいと思います。

関連記事

RECOMMEND POSTS関連している記事

商品数4000点以上!
あなたにぴったりなアンティーク
家具を販売しております。

TOP