突然ですが、あなたのお家は「人が集まる家」ですか?
家族だけでゆったり過ごす時間はもちろん良いものですが、気の知れた友人をもてなすことは、自分が住まう場所を客観的に見れるタイミングでもあります。
この記事を読んでいるあなたも、お友達のお家に招かれた時に居心地良く感じたり、「いいなぁ」と羨ましく思った経験があるのでは。
自分の家もそうだったら良いのにな、と思った方。ゲストにくつろいだ時間を過ごしてもらう第一歩として、手始めに来客用の “助っ人インテリア” を準備してみるのはいかがでしょう。
ということで今回は、そんなお助けアイテムにピッタリな「折りたたみ」の椅子に注目してみました。
便利なだけじゃない、おしゃれのこともしっかり考えて作られたアンティーク折り畳みチェアは一見の価値ありですよ。
折りたたみ・座り心地を叶えたリビングチェア
折りたたみの割に、かなりしっかりとした佇まいのアームチェア。
実はこれ、あの有名な国産家具メーカー飛騨産業のものなんです。
ヨーロッパの曲げ木の技術を模倣するところからスタートした飛騨産業。創業当初から現在まで、日本人が使いやすい日本人のための洋家具を作り続けています。
今ではヴィンテージ(ビンテージ)でしか見ることができないこのフォールディングのアームチェアも、きっと日本の狭い住空間と日本人の小柄な体格を考えて作られたのでしょう。
利便性が重視された折りたたみの椅子は、どうしてもチープさが拭えない印象があります。しかしこちらのチェアは革張りの座面と造りの良さのおかげで、そんなチープさは微塵も感じさせません。
これなら自分だけでなく、おしゃれなリビングチェアとして来客を堂々と通すこともできますね。
コーディネートの詳細は下記のリンクからご覧いただけます。
連なった座席に距離も縮まるチャーチベンチ
アンティークのチャーチチェアについては、以前「チャーチチェアでお部屋をカフェ風スタイルにする方法」 でも取り上げましたが、こちらはそのベンチタイプ。
古い映画館に置かれていた、木製のシアターベンチにもよく似ています。
置かれていた場所によっては連なる数も違い、他に2連や4連になったものもあるんですよ。
まとまった数の来客がある時には大活躍してくれそうですね。
ヨーロッパの家具作りには定番の高級木材であるオーク材が使われていたりするので、雰囲気を損ねない “しっかりベンチ” が欲しい方にもおすすめです。
コーディネートの詳細は下記のリンクからご覧いただけます。
ガーデンチェアの定番型フォールディングチェア
フォールディングチェアとはそもそも、折りたたみ(fold)の椅子のこと。中でもX形に脚を折りたためるタイプが主流と言われています。
このようにはしご状の板を渡した座面のものは、まさに木製のフォールディングチェアのスタンダード的存在です。
今ではガーデンチェアとしてすっかり定番化しているので、形的にはさほど珍しくないものの、このやさしい木味を楽しめるのはアンティークならでは。
場所を移動して庭で使うのも良いですが、室内でも十分ぬくもりあるインテリアとして使うことができます。
肝心の機能性も、折りたたむとフラットになりとってもスリムなので、壁際に置いても邪魔にならないのが嬉しいですね。
コーディネートの詳細は下記のリンクからご覧いただけます。
「 家具一つ一つ違う、素朴な古い木の風合いを楽しむダイニング」はこちら
和室で使える椅子が発祥の文化椅子
骨組みと骨組みの間に布を張るようにした構造のこちらの椅子は、「文化椅子」という日本製のもの。
文化椅子を作ったのは、楽器メーカーとして名高いヤマハ。「ヤマハが家具?」と思われた方も多いかもしれませんが、実はヤマハでは、関東大震災以降本格的に家具の製作を行っていたそうです。
そんなヤマハが作った文化椅子は、和室生活が中心だった昭和初期の日本で、畳を傷つけずに洋の暮らしができるようにと考えられたものでした。
古さを感じさせないモダンな見た目は、折りたたんでいる時でも印象的ですよね。
和の空間にはもちろん、北欧インテリアなどのスタイリッシュな空間にもおしゃれに合わせることができますよ。
最後に
今でこそ便利な機能を備えた家具は色々とありますが、「折りたためる椅子」の便利さは不変です。
せっかくならおもてなしの意味を込めて、個性あるアンティークの中から折りたたみチェアを選んでみてはいかがでしょうか。