どこか懐かしさの漂うレトロなインテリアづくりに活躍してくれる、アンティークのちゃぶ台。
以前、「豆ちゃぶから円形まで。レトロな庶民は家具ちゃぶ台の基礎知識」の記事でも、その種類を少しご紹介しました。
今回は、以前の記事でご紹介しきれなかった点も含めて、もう一度、その種類と魅力について迫ってみたいと思います。
レトロなアイテムとしてアンティークのちゃぶ台が気になっている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
ちゃぶ台といえば、やっぱりこの形。「丸ちゃぶ台」
「ちゃぶ台」といえば、テレビなどでもよく見かけるのは、決まって「丸型」ではないですか? 丸い天板を家族みんなで囲むというような、家族団らんの象徴としてもよく描かれていますよね。
今でこそ、ちゃぶ台の定番型のように思われていますが、実は、当初は木材に無駄が出てしまうため、あまり作られなかったんだそうです。
座れる人数に融通が利き、どこからでも食卓に手を伸ばしやすいという丸型天板のメリットが、次第に人々に受け入れられ、定着していったのでしょうね。
正円形の他に楕円形のタイプもあるので、スペースの都合やインテリアの雰囲気に合わせて選ぶのも良いですね。
和のインテリアにはもちろん、やわらかなシルエットでナチュラルなインテリアにも合わせやすいですよ。センターテーブルとして取り入れるのもおしゃれです。
実は、元祖ちゃぶ台はこの形。「角ちゃぶ台」
実は、丸型のちゃぶ台よりも普及していたのが、こちらの「角型」のちゃぶ台です。
先ほどの丸型のものと違って、使用する材に無駄が出ないことと、当時の日本の狭い室内でもスペースを無駄にすることなく使えた形状が、広く普及していた原因とも考えられます。
昔だけでなく現代の暮らしでも、たとえば一人暮らしのお部屋のような、スペースの限られた空間にもぴったりですね。
天板の形は、正方形と長方形のものがあります。また、天板の四隅の角は、丸く処理されているものもあれば、直角のデザインのものもあります。シンプルな形であっても、細かな部分まで見比べてみるとおもしろいですよ。
小さなサイズでインテリアのアクセントに。「豆ちゃぶ台」
食卓には向かないような、小さなサイズのちゃぶ台を目にしたことがある方もいらっしゃるでしょうか。その見た目のサイズのとおり、「豆ちゃぶ台」と呼ばれているものです。
家族みんなで囲む食卓、というよりは、日本にテーブル文化が広まる前に採用されていた「膳」に近い感じですね。
和室でお茶を楽しむ際にサイドテーブルのように使ったり、植物を置く花台としての使用がおすすめですよ。
天板の形は、丸型も角型もあるので、お好みのものを見つけてみてください。
上質な美しさも求めるなら、「一枚板のちゃぶ台」
アンティークのちゃぶ台というと、他のアンティーク家具に比べるとお手頃なものが多く、また一般庶民の間で使われていた家具であることも考えると、あまり高価なものではないと思う方も多いかもしれませんね。
ちゃぶ台でありながらも少し高級感のあるものがほしい、という場合には、「一枚板」のものを探してみてください。
とくに、欅(けやき)材を使用しているものであれば、最高級品です。欅材ならではのダイナミックな杢目や、そこから漂う渋さや風格が、上質な空間づくりに活躍してくれますよ。
天板だけでなく、脚などの他の部位にも全て欅材を使用した「総欅(けやき)材製」のものであれば、たしかにその分高価にはなってしまいますが、全体的にしっかりとしたつくりで、長年の使用にも最適です。
個性がいろいろ。脚のデザインにも注目
アンティークちゃぶ台のいくつかの種類をご紹介してきましたが、アンティークちゃぶ台を選ぶ際には、脚のデザインにも注目です。
角脚
一見なんの変哲もないシンプルな形に見える、角脚。今までとくに注目していなかった!という方も多いのでは?
しかし、よく見てみると、脚先に向かって反り脚になっていたり、一部に彫り装飾が施されていたりと、さりげなくおしゃれなデザインのものが、たくさんあります。
シンプルなので、様々なインテリアに合わせやすいですが、ちゃぶ台単体で見ると和の印象が強いタイプです。
丸脚(挽物脚)
一方、洋風な印象が強いのが、こちらの丸脚タイプ。イギリスアンティーク家具などにもよく見られる、挽き物加工が施されています。このように装飾性の強い凝ったデザインのちゃぶ台は、和洋折衷スタイルや、西洋のテイストが強いお部屋にもぴったりですよ。
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最後に
アンティークちゃぶ台のデザインの種類をおさらいしてみました。いかがでしたか?
和の要素が強いと思われがちなちゃぶ台も、デザイン次第で様々な表情があることが分かっていただけたのではないでしょうか。
ぜひ色々と見比べて、お部屋の雰囲気にぴったりな一台を見つけてみてくださいね。