装飾に凝った上質な造りと、赤や青など原色を取り入れた華のあるデザインが魅力的な大正期の家具たち。今回は、そんな大正ロマンスタイルの家具を用いた、洋館風のモダンなリビングダイニングをご紹介します。
大正ロマンスタイルで華やかなダイニングに
赤い座面が印象的なダイニングチェアと上品なデザインのダイニングテーブル。チェアの背もたれには、可憐なスズランの透かし彫りが施され、高級感のある雰囲気が漂います。ダイニングセットの後ろには、象嵌などの繊細な作り込みが美しい、和製アンティークの食器棚を置きました。扉に個性的な模様が入っていて、和洋折衷な雰囲気を感じさせます。
ガラス戸には鮮やかな赤と青の色ガラスが入っていて、メリハリの効いた明るい空間を作り出しています。
ソファが主役の空間に。ちゃぶ台をローテーブルとして活用
リビングスペースには、ローソファとちゃぶ台を置きました。ちゃぶ台は和室というイメージが強いかと思いますが、ツヤがあって色味の濃いものであれば洋風なものとも相性が良いんです。ちゃぶ台はローテーブルよりも高さが低めなので、お気に入りのソファを引き立ててくれますよ。
結霜ガラスは和洋折衷インテリアとも好相性
サイドボードとして使ったのは、結霜ガラス入りの扉が付いたアンティークマス目棚。結霜ガラスは霜が降ったような模様のガラスで、和を感じさせる上品な雰囲気が魅力です。和洋折衷のコーディネートとも相性が良く、大正ロマンスタイルにもおすすめです。
最後に
今回は、木の色味を暗いトーンで統一することで、大人っぽいシックな雰囲気にまとまりました。空間に原色が入ると、一歩間違うと落ち着きのない空間になってしまうこともあるので、他の色とのバランスを見ながら挑戦してみてくださいね。高級感の漂う大正ロマンなインテリア、リラックスして食事を楽しめる落ち着いた空間になりました。