中古の店舗什器をお探しの方へ、探し方と選び方のポイントについてご紹介します。
店舗をオープンすることが決まったら、什器を揃えなければなりませんよね。店舗什器は陳列棚やラック、テーブル、チェアなど必要なアイテムがたくさん。お店の雰囲気を左右するものだから、せっかくなら素敵なものを集めたいけれど、費用はなるべく安く抑えたい。そこで中古の店舗什器に注目する方も多いと思いのではないでしょうか。
でも、中古のアイテムで大丈夫だろうか? 古臭くない? 安心して使える? など、中古だからこそ気になる点がたくさんありますよね。
この記事では、そんな不安を抱えている方のために、失敗しない中古店舗什器選びのポイントについてまとめました。
それでは早速みていきましょう。
Contents
中古の店舗什器探しは、イメージを固めておくことが大切
はじめに、とても基本的なことを押さえておきましょう。
それは、自分が欲しい店舗什器はどんなものなのかを明確にイメージしておくことです。明確なイメージがないまま手あたり次第に中古のアイテムを探すのは非効率だからです。
冒頭でも触れたとおり、店舗什器には様々なアイテムがあります。同じ商品を陳列するにしても、スチールラックに並べるのか、それともガラスケースの中に飾るのか。お客様に手に取ってもらいやすいのはどちらか、商品をより魅力的に見せてくれるのはどちらか、お店の雰囲気に合っているのはどちらか、など、様々な視点から吟味することが大切です。
店舗什器の選び方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
まずは、自分のお店に必要なアイテムをリストアップし、それぞれどんなテイストのどんな形やデザインが良いのか、サイズはどれくらいのものが良いのか、というところまでイメージできると、中古でも理想に近い店舗什器を格段に探しやすくなります。
参考としたいお店に実際に足を運んでみたり、雑誌やインターネットを駆使してたくさんの店舗の内装例を見ておくと、具体的なイメージも思い描きやすいでしょう。
中古の店舗什器はどこで買える?
自分が求める理想の店舗内装やそこに置く什器のひとつひとつが具体的に思い描けたら、あとはそのイメージに近い実物を探すのみです。
中古の店舗什器を手に入れるには、どこを探したら良いのでしょうか。中古店舗什器の入手場所を4つご紹介しましょう。
中古什器販売の専門店
まずは、中古什器販売店です。主に閉店したお店や不要となった店舗什器があるお店から買い取ってきたアイテムを扱っています。什器を専門に扱っているため品揃えが豊富なのも専門店ならではのメリットです。
中には、多くの店舗を見てきた経験や店舗什器に関する知識があり、店舗づくりの相談に乗ってくれる親切なショップもあるようです。お店づくりが初めての方や什器選びで相談したいことがある方は、まずはこうしたショップで色々と聞いてみるのも心強いでしょう。
アンティークショップ・リサイクルショップ
意外と掘り出し物が見つかるのが、アンティークショップやリサイクルショップです。
とくにアンティーク家具を専門に扱うお店には、量産品とは異なる雰囲気たっぷりのアイテムがたくさんあるため、他とは一線を画すおしゃれな店舗づくりを目指している方は、ぜひ一度チェックしてみることをおすすめします。滅多にお目にかかれない大振りのバーカウンターやレトロなガラスケース、海外製のユニークなデザインのチェアなど、あなたのお店の個性を際立たせてくれるとっておきのアイテムが見つかるかもしれません。
このサイトを運営するアンティーク家具ラフジュ工房では、アンティークの店舗什器やオーダー製作家具を扱っています。詳しくはこちらをご覧ください。
オークションサイト・フリマサイト
最近ではオークションサイトやフリマサイトを利用する人も増えていますよね。とくにフリマサイトはここ数年でとても伸びてきた印象です。個人の方も利用しているため、思いがけず破格の価格でお目当ての品を手にすることができる可能性もあります。
自分が探しているアイテムに出合えるかどうかは運によるところが大きいですが、それでもたとえば「木製 ラック 4段」とか「大正ロマン 店舗什器 ガラスケース」などと具体的なイメージが描けていれば、探しやすさもグッと増し、結果として求めているアイテムにも出合いやすくなります。先にご紹介した専門店やアンティークショップ等と並行しながら地道に探してみると良いでしょう。
閉店するお店から譲ってもらう
もし近所に閉店するお店があったり、あるいは自分の知り合いのお店や憧れのお店が閉店するという知らせが入ったら、什器を譲ってもらえないか相談してみるのもひとつの手です。物にもよりますが、店舗什器の処分にもそれなりに手間とお金がかかるものです。閉店するお店のオーナーも、什器の処分をどうするか頭を悩ませている可能性もあります。駄目もとでも一度相談してみると、案外スムーズに話が運ぶかもしれません。
中古の店舗什器の注意点
中古の店舗什器の入手方法についてご紹介しましたが、続いては、中古の什器を選ぶ際のチェックポイントについて確認してみましょう。お店で使えるきれいなアイテムを選ぶために押さえておきたいポイントです。
目立つキズや汚れはないか
お店に置く什器には、やはりある程度の清潔感は必要です。中古のアイテムを店舗什器として使うこと自体は問題ではありませんが、キズや汚れなどのダメージがあまりにもひどい場合には、お客様のお店に対するイメージダウンにつながる恐れがあります。
心配な場合には、「自分がお客様の立場だったらこの什器をどう思うか?」という視点で考えてみると良いでしょう。
中古什器販売の専門店であれば、中古の什器でもきちんと使える状態にメンテナンスしてから販売をしている場合がほとんどなので、店頭に置くのが憚られるほどのダメージがあるアイテムはないと考えて良いと思いますが、心配であれば直接ショップに問い合わせてみてくださいね。
使用に耐えうる安全性があるか
キズや汚れと同様に、実用できるだけの安全性があるかどうかも重要なチェックポイントです。並べたい商品をすべて陳列できるだけの耐荷重があるか、ショーケースのガラスは脆くないか、引き出しや扉の開閉はスムーズかどうかなど、しっかりと確認しておきましょう。
先ほどと同様に、中古什器販売の専門店や、アンティークショップでも実用を考えて販売しているショップであれば、使用に支障をきたすほどの心配はないでしょう。メンテナンスしていることを謳っているショップだと安心です。
少しでも気になった場合には、購入する前に実物を確認したりショップに問い合わせるなどして、不安要素はきちんと取り除いておきましょう。
臭いのチェックも忘れずに
中古の店舗什器を購入する際、忘れたくないのが臭いのチェックです。とくにネット通販などで購入する際には見落としがちなポイントなので、注意しておきましょう。
それほど多いものでもありませんが、空間の演出のためにお香を焚いていたり強いフレグランスを使用していたショップや、化学薬品等の独特の臭いのある商品を扱っていたお店などで使用されていた什器は、そのときの臭いが染みついていることがあります。
実際に確認できるなら、扉や引き出しはすべて開けて、ひとつずつ中の臭いをチェックしておきましょう。ネット通販などで実際に確認できない場合には、購入前に気になる臭いはないかショップに問い合わせると安心です。
最後に
中古の店舗什器の探し方と選び方についてお話ししました。いかがでしたか?
はじめに具体的なイメージを思い描いておけば、あとはこの記事の中でご紹介した専門店やアンティークショップ、リサイクルショップなどをいくつか巡ることで、きっと中古でもお探しのイメージにぴったりの素敵な店舗什器が見つかるはずです。ぜひ記事の内容を参考に、とっておきの店舗什器を探してみてくださいね。