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味はカップで決まる?おいしい紅茶を飲むためのティーカップの選び方

あなたはコーヒー派?紅茶派?
もはやこんな質問が自然になっている、世界的二大飲料の一つ、紅茶。紅茶の国といえば、イギリスですよね。午後のひとときを紅茶と楽しむアフタヌーンティーに欠かせないのは、イギリス発祥のボーンチャイナを始めとするティーカップたちです。
午後のひとときを楽しむためのティーカップは、なんとなく、味よりも見た目を楽しむためのものというイメージがありませんか?実はティーカップにも、紅茶をおいしく飲むための形というものがあるのです。ティーカップの選び方、そして紅茶の入れ方など、ほんのちょっとしたポイントを知るだけで、ティータイムの質がグッと上がるはず。
というわけで今回は、今後の素敵なティータイムに向けて、紅茶をおいしく楽しくするコツ、教えます。

意外と知らない紅茶とティーカップの歴史

ティーカップの歴史
今ではすっかり紅茶の国となったイギリスに、お茶が入ってきたのは大航海時代。最初は万病に効く東洋の薬として販売されたそうです。
紅茶が日々の楽しみとなったのは、ポルトガルからイギリス王室に嫁いだ王女キャサリンが、紅茶に砂糖を入れて飲む習慣を紹介したところから。こうして、苦い薬だったお茶が一転、おいしい飲み物と認識されるようになりました。それから、まずは宮廷の中、次第に貴族たち、そしてイギリスの国中でお茶を楽しむ文化が広まっていったのです。
お茶が入ってきた当初、お茶を飲むための器といえば、中国や日本からもたらされた茶器、つまり、ハンドル(=取っ手)のないティーボウル(Tea-bowl)のことでした。
ここで驚きの事実が一つ。お茶を飲むときの作法は、なんと、茶器の受け皿、今でいうソーサーに一度お茶をあけ、そこからズズズッと飲んでいたそうなのです。
熱いお茶を取っ手の無い器から飲むのが難しかったためか、または茶道の作法を真似たためか、その理由は定かでないようですが、想像するとちょっと驚きですよね。

おいしい紅茶のコツは、熱いお湯

おいしい紅茶の入れ方
ソーサーにあけて飲んだというエピソードからも想像がつくかもしれませんが、おいしいお茶を入れるコツは、沸騰したてのアツアツのお湯を使うこと。ぐつぐつと沸き立っている状態が理想です。さらに、ティーポットとティーカップにもお湯を注いで温めておきます。冬場はお茶を冷めにくくする意味でも特に重要です。
ところで、お湯を沸かすとき、紅茶の場合には、鉄瓶など、鉄分を含む道具を使用してはいけません。緑茶との相性は抜群の鉄瓶ですが、お湯に溶けだした鉄分が、紅茶の風味を悪くしたり、色を黒っぽくしてしまいます。
続いて、温めたティーポットのお湯を捨て、ティースプーン1杯×人数分の茶葉を入れます。それから沸騰したてのお湯を注ぎ、すぐにフタをして蒸らします。蒸らす時間は、パッケージに書かれた時間を目安に。ミルクティーにしたい時は少し長めがおすすめです。
しっかりと時間どおり蒸らしたら、茶こしを使いながらそれぞれのカップへ注ぎましょう。
おいしい紅茶を入れるコツは、とにかく熱いお湯がポイント。お湯を注ぐ~蒸らす~カップへ注ぐ、この間、温度をできるだけ下げないようにすることが大切です。

おいしく味わうためのシェイプ

ティーカップの形
紅茶をもっともおいしく飲むための究極のシェイプ、その名も「モントローズシェイプ」と呼ばれるカップがあることをご存知でしょうか。世界で最も売れたという、ロイヤル・アルバート社製の “オールドカントリーローズ” シリーズにはこの形が用いられました。
特徴は、広がった口元、真ん中あたりがすぼまって下のほうが広がったぽってりボディー、そして高めの高台。紅茶をおいしく入れるためには、沸かしたてのお湯が重要なことはすでに述べたとおりですが、すぐに飲むには熱すぎます。まず、この広がった口元がお湯を適度に冷まし、飲みやすくしてくれます。
アフタヌーンティーの時間に楽しむものは、紅茶の味と、もう一つはテーブルを囲んでする会話。優雅に、時には何時間もかけてお茶の時間を楽しむのがイギリスのアフタヌーンティーです。最初はアツアツでおいしい一杯の紅茶も、時間が経てばどんどん冷めておいしさが逃げてしまいます。冷めると苦みが目立つようになるのも紅茶の特徴です。ここで役立つのがボディーのすぼみ。時間をかけて飲んでも、温度を下げにくくします。そして、高台は、ソーサーの冷たさが伝わらないようにと高めに作られています。
ティーカップというと、浅くて口元の広いものを思い浮かべることが多いですが、おいしい紅茶のためのカップは、意外にもこんな形をしていたのです。

おいしさを引き立てる、美しい色

ボーンチャイナのティーカップ
料理は見た目も大切。これは誰もが知っている料理をおいしく味わうための鉄則ですよね。紅茶においても、味はもちろん、その美しい色を楽しむことが大切にされました。
よくいうティーカップの特徴に、浅くて口元が広い、というのがあります。これはまさに、きれいな紅茶の色を楽しむことを考えて作られたデザインです。
紅茶の色を楽しむためにこだわったのは、形ばかりではありません。紅茶の色が映えるようにと、イギリスでは白い茶器、いわゆるボーン・チャイナが生み出されました。
そしてその白い茶器には、美しい絵が描かれるようになりました。カップの内側に描かれるのはティーカップの特徴の一つ。底が透けて見える紅茶ならではの楽しみ方ですね。

最後に

意外と知らない、ティーカップに隠された紅茶を楽しむためのコツ、いかがでしたか。
カップの選び方も、紅茶の入れ方も、ほんのちょっとしたポイントですが、きっと知っているのといないのとでは、ティータイムの楽しみ方に差が出ると思います。これからの素敵なティータイムのために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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