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お客様の声レポート

東京都 bongoさまのお宅へお邪魔しました✽古きものと新しい物・和と洋が自然と調和する居心地のよい暮らし

梅雨の晴れ間。
東京の空は青く、強い日差しの中、歩けばじんわり汗ばむような陽気ですが、八王子市にあるbongoさま宅への道のりは緑にあふれ、木陰を通り抜ける風は心地よいです。
マンションの1室を探していると、「こちらです」との声。
振り向いて、取材に伺った二人とも声をあげてしまいました。
そこには、季節に合った露草模様の、爽やかな色の着物姿のbongoさまが。
お母様の影響で着始めた着物は、お茶などの機会を見つけては楽しんでお召しになるそうです。

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初夏らしい爽やかな取り合わせ

リビングルーム奥の壁には、きちんと額装されて壁に貼られた大きな世界地図が。
その手前には、いかにも書斎といった風格の大きなデスクに、椅子が並べて置かれています。
「子供が並んで宿題したり、夫がたまに仕事したりしています」とのこと。

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二人並んで掛けられるほどのデスク

ご主人の仕事の関係で、5年前まで家族でアメリカで生活されていたというbongoさま。
このアメリカサイズのしっかりとしたデスクの他にも、いくつかの家具を持ち帰って現在もお使いになっています。
例えばリビングルームの中心にある、丸テーブルと椅子のセット。
結婚後すぐに渡米したbongoさまが、現地で始まった新生活に初めて迎えたという思い出の家具は、アメリカで1932年に創業された家具ブランド「ETHAN ALLEN(イーセンアーレン)」のものだそうです。
アメリカの家具らしく、背もたれと座面にはたっぷりと幅をとってあり、ゆったりとした座り心地としっかりしたつくりです。
こちらに持ち帰ってからは、日本の生活に合わせて、テーブルと椅子の脚を専門店に頼んで切ってもらったそうです。

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テーブルにはエクステンションも付いています

日本に戻られてからまず探したのは、丸いちゃぶ台だったそう。
それがラフジュ工房との出会いでもあります。
「近所にはあまり骨董屋さんがなくて、インターネットで探していたのです。色々と見てみる中で、ラフジュさんは一番品揃えがよくて」
数あるちゃぶ台からお選びくださったのは大きめのもの。
天板の裏には、つくり手の屋号と製造年月日が漢字で記されています。

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使わないときは立てかけて、使うときは転がして移動できるのが丸いちゃぶ台の良いところ。ちゃぶ台の脚を立てるbongoさまとライター吉沢

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昭和33年に作られたちゃぶ台。作り手まで分かると、自然と愛着が湧きます

実際に組み立ててもらいました。
ギィッ、キュッと音を立てて、脚と跳ね板(広げた脚を支える板のこと)がぴったりとはまります。
「以前にもこれより一回り小さい、現代のものを買ったことがあるんですけど、すぐ脚がぐらぐらしてしまって。これは本当にしっかりしていますし、これくらいの大きさなら家族みんなでボードゲームもできます」と滑らかな天板に手を置いておっしゃいます。
親戚や、お友達など、頻繁に来客があるというbongoさま宅では、和室で子供達がちゃぶ台を囲んでボードゲームに夢中になる…なんてこともよくあるそうで、なんだかほのぼのする光景です。

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大人でも4人は十分に座れる大きさ

小さい鉢植えのグリーンがよく似合う、モールガラス入りのアンティークの総桐本箱も、ラフジュ工房からbongoさまがご購入下さったもののひとつ。

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高さを作ることで、グリーンもすっきり見せられます

桐材の棚にしては珍しく、こげ茶色に塗られています。
「もしかしたら、はじめは白いままの棚だったかも知れないですね。ラフジュさんの方で塗ってくださったのかも」と引き出しの内側の白木の部分を指差しておっしゃいます。
「お陰で他の家具とも合わせて使いやすいです」
モールガラスの扉を開けると、仕切りの上下に学校のプリントや本などがぎっしり収まっています。
扉を閉めてしまえば、中身はほぼ目隠しされて、すっきりとした印象に。
「学校の資料や本を置きたかったので、ちょうど良かったです」とのこと。
模様の入ったガラス扉は目隠しになると同時に、木材だけの扉よりも印象が軽やかになるのが良いところです。
「(棚の中が)完全には見えないけれど、なんとなく分かるのが良いですよね。
全く見えないと、取り出さなくなってしまいますから」とは使う人ならではのご意見です。
取っ手や留め金など、パーツひとつひとつに味わいが出ていますが、開け閉めはスムーズで、使用に問題はなさそうです。

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ラフジュ工房の、欅材のスツール

その右隣には、同じくラフジュ工房のスツールに、マットな輝きとレトロなかたちが魅力的なジョウロがのっています。
「あのジョウロはよくあるインテリア量販店で買ったものなんですけど、ああいう風に置いてあると良いものに見えるでしょう?」と茶目っ気たっぷりの笑顔。
確かに重厚感ある欅(ケヤキ)のスツールとの組み合わせで、ジョウロにも年代物のような風格が感じられます。

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統一感のある一角

左隣には、他の家具屋さんでお求めになったというアンティークの棚。
東南アジアらしい絣(かすり)の布がかけられています。
布をめくると、丸い水跡のようなものがいくつか残っていて、目隠しの役目も果たしていたのだという事が分かります。
このように、以前に使っていた人の形跡が残ってしまうのは中古の家具では不可避です。
気にする事もあるのでしょうか?
「用途次第です。着物の保管だったら、穴が空いていると困るのでしっかりしたものを使いますが。
この棚は横にも穴があいてたりして、それを隠すための工夫は必要になりますが、気になりません」

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植物たちが生き生きとしている本箱の上のディスプレイコーナー。左の棚のちょっと気になる部分は、お気に入りの布で隠して

こんな風に、アメリカの現代家具と日本のアンティーク家具が、現代のインテリアやエスニック小物と共にひとつの空間に自然とまとまっています。
それぞれの特徴や、時には欠点とも呼べることすらも、工夫しながら生活の中に取り入れて、生かしていらっしゃる印象です。
また、その工夫を肩肘張らずに楽しんでいらっしゃるbongoさまの前向きな空気は、かなり感染力が強いです。
私まで明るい気持ちになって、色んなアイデアをいただいてしまいました。
きっと同じように、bongoさまの着物姿を見て育ったお嬢様たちが、自然と和服を身につけるようになったり、
このちゃぶ台に集まった子供たちが、アンティークの家具に惹かれるようになったりするのでしょう。
「祖母の家にも同じくらいの大きさのちゃぶ台があって。そうか、だから私このちゃぶ台を買ったのかもしれない」
お話の途中でそうつぶやいていたのが、耳に残りました。

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bongoさまとスタッフ森田

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bongoさまとライター吉沢

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ラフジュ工房 もりたより

bongoさまは、やまとなでしこの風情と遊び心ある家具への思想が印象的な方でした。アメリカでは、ムービングセールと呼ばれる自宅を開放したガレージセール等に出掛け、そこでお気に入りの家具と出会うこともしばしばだったとのことです。
ラフジュ工房との出会いともいえる大判のちゃぶ台は、堂々とそして誇らしくbongoさまの和室の一部となっていました。慣れた手つきで足をたたみ、ころころと転がして移動される姿など、bongoさまとご家族の生活にしっかりと馴染んでいる様子に胸がいっぱいになりました。
和と洋をMIXしたインテリアと、古きものに対する柔軟な視点。こだわるところはとことんこだわり、その他は楽な姿勢で生活に組み込む楽しさを体感させていただけた一日となりました。

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