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お客様の声レポート

神奈川県 Fさまのお宅へ伺いしました✽必要なものだけお置く「私の部屋」と心豊かな暮らし

まだ4月だというのに、初夏の香りすら感じられるような日差しの強い日、神奈川県にあるFさまのお宅を訪ねました。

表札を確かめながら心の準備を整えていると、さっとドアが内側から開いて、
真っ白なチュニック姿のFさまが。
「どうぞ2階でお待ちください」と柔らかい笑顔と声で招き入れてくださり、この企画初めての訪問に緊張していた取材班の心も一気に解けたのでした。

お部屋に上がると、そこは6畳ほどの和室。
お香の落ち着いた香りが漂う、すっきりとした印象の空間に
Fさまがお求め下さったアンティークの片袖机も、階段箪笥も当たり前のように収まっていました。

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すっきりと収まっている片袖机

「ちょうど2年前にこの家を購入することになり、私の部屋はこの和室…ということになったので、この部屋に置きたい家具を探すところから始まったんです」
とFさま。
“私の部屋”を作るとしたら、どんな家具を選ぶのだろう?
ちょっと想像しただけで、その無限の可能性にワクワクしてきます。
Fさまは、もし洋室に決まったら、全く違う家具を選んでいたかもしれない、とのことですが、
畳の部屋に合う家具…ということで、自然と背の低い日本らしい家具、しかもアンティークのものに目が向いたようです。
「こういった形や、味わいのあるものは新品の家具には、もうないんですよね」
「まずは文机がほしい、と思ったのですが、引き出しが無いタイプのものがほとんどで。
この片袖机は引き出しがたくさんあるのがポイントでした」

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引き出しは全部で5つ

そして、その片袖机を探す途中で”出会ってしまった”のがもう一つの「階段箪笥」です。
「収納のない部屋なので、何か必要だな~とは思っていたのですが、この階段箪笥を見つけてしまって。
これで収納的に足りるかどうか不安だったのですが、使ってみると奥行きがあって、十分でした」とのこと。
収納棚として頼りになる階段箪笥ですが、
その段差を活かして「見せる」ことができるのも魅力です。
照明や目覚まし時計などが、ぽんぽんとさりげなく置かれているのが素敵です。
階段箪笥に憧れてはいるものの、生活に取り入れるにはハードルの高いイメージでしたが、こうして現代の生活に気負いなく取り入れられている様子を見ると、
私も挑戦してみたくなります。

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実用を兼ねたランプと時計も、こうして飾ると存在感があります

階段箪笥に関しては玄関から運び入れることができず、なんと吊るして二階の窓から搬入したのだとか!
「でもそれで割れたりしなかったので、丈夫だな、と思いました。 業者さんからも『良い家具ですね』と褒められましたよ」

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艶やかな木の質感が美しいです

Fさまのお眼鏡に適った小物や家具が集まった部屋。
小さな飾り棚から、健康器具までが、調和した空間を作り出しています。
片袖机の周りには白木の素材感を活かしたファックス台やファイル用本棚に編み籠。
「アンティークの家具は、色が暗めのものが多いので、始めは統一しようかと思っていたのですが、むしろ生成りの色を活かした小物でバランスをとりました。」
確かに、無垢の柱や天井に畳など、淡い色彩の空間で、家具が暗くなり過ぎずに調和しているのは絶妙な小物使いの効果のようです。
片袖机の上にある使い込んだ真鍮のような輝きを持つスタンドも、お気に入りの1品だそう。
「調光できるので、夜は部屋を使わないときも、灯りを絞って点けておくんです。すごく雰囲気が良いんですよ」
真っ暗な夜に、蝋燭にも似たほのかな光に照らされて浮かび上がる家具のひとつひとつと、部屋に漂うほのかな香りを想像して、私たちは大きく頷いたのでした。

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バランス良く香りものが飾られた吊棚。凛としています

今後揃えたいものはありますか?と聞くと、意外にも
「ものはこれからもっと減らしていきたいんです。家具だけあるような部屋にしたいですね」とのこと。
エアコンのリモコンや、携帯電話の充電コードなど、現代の生活では不可欠の、でもなるべく外に出したくないものは全てきれいに整頓されて引き出しの中にしまわれていました。

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電気製品は引き出しにまとめて

こうして見ると、部屋のメインとなる二つの家具は ラフジュ工房から選んで下さったことになります。

「色んなサイトを見たのですが、ラフジュさんのサイトは一番スッキリして見やすかったですね。
色んな角度から見られたり、サイズの比較になるものもあって、届いてみたら、想像通りでした」とほっとするお言葉をくださいました。
部屋に入ったときから気になっていたものの1つが、五線譜の楽譜です。
階段箪笥を背景に、なんとも良い雰囲気を醸し出しています。
ヨガ、中国式武術など、たくさんの趣味をお持ちのFさまですが
地域のオーケストラにも所属していて、ヴィオラの担当なんだそう。
「若い頃はヴァイオリンでメロディーを弾くのが好きでしたけど、この年齢になると中音域で全体のハーモニーを支えるヴィオラに惹かれるんです」
演奏してもらうと、心地よい音色が家具と共鳴しているようです。

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五線譜。なぜか和製アンティークと相性が良いよう

「たまに、この片袖机を椅子代わりに腰掛けたりもするんですよ(笑)」と、少し照れながら教えてくださいました。

座ってもびくともしない片袖机。
吊るして運び入れた階段箪笥といい、昔の家具に使われていた素材の良さ・丈夫さを実際の生活の中で証明して下さっているようです。

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アンティークの片袖机。腰掛けてもびくともしません

アンティーク家具ならではの良さはたくさんありますが、不便なことや気をつけなければいけないことも、もちろんあるはずです。

今回の企画は、そういった声にも耳を傾けるのが大事な目的の1つでもあります。
「あえて言うなら、例えばその片袖机は、表面に凹みが幾つかあるんですよね。
なので書き物をするときもうっかりしているとガタって。

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画面中央より右下寄りに、凹みが。

でもそれは承知の上で買いましたし、下敷きを必ず敷くようにすれば大丈夫です。
引き出しもガタつきがあって、開け閉めがスムーズでないものもあるのですが、付き合い方を学ぶんですよね。この方向にすーっと開ければきちんと開く、とか分かるようになるんです。
新品の家具だったら、バーンって開けてしまうところを、逆に丁寧に扱うようになります。」

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自然光溢れる部屋

丁寧な暮らしを送れるようになる…

アンティーク家具の欠点とも取れる部分をプラスに捉えて下さっていることを、単純に嬉しく思うのと同時に、深く共感しました。

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お気に入りの家具に囲まれて

「どちらの家具もとても気に入ってるので、繋いでいきたいですね。私がいなくなっても、娘に手渡したいです」

ヴィオラの音色と、家具との付き合い方。
Fさまの生活を楽しむための工夫や考え方が伝わります。
たくさんの贈りものをいただいた気持ちで、帰路に着きました。

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ラフジュ工房 もりたより

F様は、必要最低限のものだけで心豊かに暮らす達人でした。
現代の家具の中に、ラフジュ工房のアンティーク家具がナチュラルに馴染んでいる様子を見て、とても嬉しく感じました。
多趣味なF様ですので、本や資料などどうしても減らすことができないものが多い中、それらを上手に収納する技が大変勉強になりました。
求めている収納力とデザイン性が共存した家具は、現代の家具には意外と少なく、古くからの家具だからこそ叶えることができた、とF様はおっしゃられます。
本当に好きで、永く大切にしたいものとアンティーク家具の相性は抜群だということを実感できた一日でした。

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