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アンティーク家具について

アンティーク家具を使った映えるアトリエ・ギャラリーの作り方

普段は自分と向き合って、ひたすらものづくりに打ち込む職人の仕事場であるアトリエと、その職人が生みだす作品を通した出会いの場であるギャラリー。一つの作品が生みだされ、その作品を通して人の輪も世界も広がる、素敵な空間ですよね。
一見すると相反する二つの空間、職人のプライベート空間と、お客さんが訪れるパブリックスペースが、上手に共存するには何かコツがあるのでしょうか。
今回は、RAFUJU INTERIOR PHOTO GALLERYの「家具と共に、時と出逢いを重ねていくアトリエ兼ギャラリー」を参考に、制作に専念する真剣な場所と作品を鑑賞する気軽な場所、その二つの良さを一か所で実現した空間を覗いてみましょう。
アトリエとギャラリーという、ある意味の特殊空間ではあるものの、ふたつの異なる空間を同居させるという点で、自宅にも使えるアイディアが隠されているかもしれませんよ。

二つの要素を同居させるコツ

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異なる二つの要素を同居させようとするとき、限られた空間の中で区画を細かく分けすぎると、狭さと圧迫感を感じさせてしまうので注意が必要です。
できるだけ広さを残したまま、目的に合わせて空間を分けたいというときに使いやすいのが、これまでにも何度かご紹介したことのある、家具を使って間仕切るという方法。
このお部屋で間仕切りの役目を果たすのは、まず、受付となる収納棚。扉を開けてすぐ、お客さんを迎える収納棚は、その向こうに見えるアトリエスペースとの境界線の役割をしっかりと果たします。
また、展示台として使われている鉄脚テーブルが、こちらは空間をやんわりと分けています。鉄脚テーブルの足元の吹き抜けが、視覚的には遮ることなく、それでいて空間の目的をしっかり分けるという優秀さ。足もとに空いたスペースは、また新たな展示スペースとしても活用できますね。

仕事場としての機能

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いくら限られた空間とはいえ、一番大切な仕事場としての機能と要素は外すことができませんよね。
さまざまな道具や材料を必要とする職人にとって、その道具たちを使いやすく整理・整頓することが何よりも重要です。
職人にとって、アトリエの要になるその収納を、このお部屋では「薬箪笥」が担っています。薬箪笥とは、もともと漢方を分類・保管するための引き出しがたくさん付いた時代家具。細かいもの、種類の多いものをきちんと分別して収納するのには、右に出るものがありません。
ただ、収納力という機能性を重視すると、どうしても重量感と圧迫感が出やすいというデメリットも。その場合には、ガラス面が大きく、クリアであるものを選んでみましょう。特に上の部分に軽さがあると、圧迫感は驚くほど軽減できます。

ギャラリーとしての自由さ

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ギャラリーは、その時々で表情を変える場所。というのは、一つ一つ表情も違う、種類も異なる作品に合わせて、展示の仕方やその空間も変わるからです。
そんなギャラリーの空間をつくる家具たちは、何にでも合わせられる懐の深さと、柔軟さを持ち合わせたものであることが求められます。
その適役がまさにアンティーク家具。長い年月を経たことによる深い味わいと風格によって、時にはフレームのように作品に馴染み、また時には作品を彩る装飾のように作品を際立たせます。
ここで、ちょっと目を留めていただきたいのが、受付に使われている収納棚。普段は壁に寄せて使うことが多い収納棚の背を、ボードに見立てているところが隠し味。いつもは見えない部分を、ギャラリーを訪れるお客さんを出迎えるための “顔” として使っているところがアイディアですよね。

空間自体もひとつの作品であるように

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ギャラリーの最大の目的は、作品を展示するということ。職人にとっては、作品を発表するための場所というだけでなく、自分を表現するための場といっても良いはずです。
機能面以上に重要なことは、その空間の持つ “表情”。扉を開けた瞬間に、その作品の雰囲気やもっている世界観がわかること、そしてギャラリーの空間自体がひとつの作品となることも大切な要素ですよね。
木工職人のアトリエとギャラリーが想定されたこのお部屋では、木製家具の落ち着いた色味と、よく見ると家具によって一つ一つ違う木味の美しさが際立っています。
この家具に囲まれた空間に入るだけで、職人の木への思いも人柄も伝わってくるような気がします。

最後に

職人の仕事場であるアトリエと、作品を飾ってお客さんを受け入れる場所であるギャラリー。いくつかのポイントを押さえれば、空間を “分ける” ことと “同居させる” ことは同時に叶えられるのですね。
自分の身近なところにも応用させながら、目的に合わせた空間づくり、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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