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ANTIQUEFURNITURE RAFUJU STUDIO MAGAZINE

小さなコツで楽しむ日々のお茶。煎茶を美味しくする淹れ方の基本

ゆっくりひと息つくために淹れる人、食事の時から日常的に飲む人。

呼吸するように当たり前に...とは言わないまでも、私たちにとってお茶を飲む習慣は欠かせないものですよね。

そんな "日本ならではのお茶" と聞いて想像に難くないのは、やっぱり「日本茶」。ただ実際 "適当に淹れてもそれなりに飲める" お茶に対して、それほどこだわりを求めない方がきっと多いはずです。でも「熱湯を急須に注ぐ~待つ~淹れる」の間に、美味しくなるコツがあるなら、知っておきたいと思いませんか?

育て方や摘採時期、製造方法によって種類が分かれている日本茶ですが、今回はとりわけ馴染みのある「煎茶」の、美味しく楽しむための基本をご紹介したいと思います。

意外にも逆効果?正しい茶葉の保管方法

茶葉の保管方法 まずは茶葉の良い香りを半減させないために、正しい保管方法を知っておくことにしましょう。

デリケートな茶葉は、温度・湿度の変化が少ない場所での保管が理想。つまり光の当たらない食器棚の中など冷暗所で保存するのがベストです。

ただし一つ注意が。日本茶の出がらしに消臭効果があることは知られていますが、見方を変えれば周辺の匂いが移りやすいということが言えます。さまざまな食材が収められている上に結露が発生しやすい冷蔵庫では、未開封の茶葉以外の保管はおすすめできません。

また、遮光と密閉面をクリアした茶筒の選び方も大事です。金属素材はそのあたりに長けていますが、開封後は2週間を目安に消費し、使い切るのが早ければ早いほど美味しくいただけるでしょう。

水道水でも美味しく飲めるひと手間

カルキの抜き方 美味しく飲めるに越したことはありませんが、だからと言って毎日のお茶を淹れるための水を買うのも、なんだかピンとこないもの。水道水で淹れるものの、塩素のような「カルキ」臭さが残っていることも結構多いんですよね。

そんな毎度の困ったは、ちょっとの時間さえかければ解決できます。いつもの湯沸しの時、沸騰しても火からおろさずフタをずらして5分以上待つ。これだけでOKです。

ちなみに日本茶に合う水の硬度は、高すぎても低すぎてもいけないとのこと。日本の水道水の平均硬度はおよそ50mlで、旨味がバランスよく出る日本茶にふさわしい硬度なんだそうですよ。

抽出に差が出ても、急須は回すべからず

湯冷ましの使い方 お茶の種類によって適した抽出温度もさまざま。たとえば紅茶は熱湯が良いですが、煎茶には70~90℃まで冷ましたお湯が良いと言われています。

「そんな具体的な温度にどうやって合わせるの?」と思うのが普通ですが、適温にするには一度「湯冷まし」という道具(器)に注ぎます。注いだ時点で適温になっているので、すぐに湯冷ましから急須に注いでOKですが、この時直接茶葉にお湯が当たらないようにあらかじめ片側に寄せておくと良いでしょう。すぐに急須から湯冷ましへお茶を2回に分けて戻せば、香りのバランスが良い煎茶の出来上がりです。

抽出の際に私たちがよくやってしまうのが、濃い・薄いを急須を回して味を均すこと。雑味が出てしまいかえって逆効果なのでやめましょう。

急須の素材と扱い方は?

20150914-4.jpg 細かなところですが、急須の素材によっても味が変わります。その違いは、素材自体の「吸水性」によって左右されます。

磁器製のものは吸水性が無い分、お茶の味も硬質でストレート。いっぽう陶器製のものは吸水することで水をまろやかにしてくれます。お茶の種類によって相性はありますが、煎茶の場合は陶器がおすすめです。

また合わせて、「茶漉し」がどうなっているかもチェックするのを忘れずに。茶漉しの形にも色々あるのですが、よく金属網が付属しているものがありますよね。手入れの面では便利ですが、使っていくうちに匂いがお茶に移ることもあるので、できれば茶漉しまで陶磁器でできたものが良いと思います。

ただ、吸水性がある陶器はその分、香りが染み込みやすいところがあるので、香りが極端に違う紅茶と日本茶くらいは、一緒に使わないようにしましょうね。

最後に

ちょっとの気遣いで毎日のお茶が美味しくなるなんて、嬉しいですよね。また、これまで良かれと思ってやっていた方法を振り返るきっかけにもなったのではないでしょうか。

お茶の種類それぞれに合わせた美味しい楽しみ方はまだまだ紹介しきれないので、また後日お話ししていきます。

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筆者のご紹介

茶園みずき

様々な人との出会いに刺激を受け、専門学校卒業後にデザイン事務所へ。グラフィックデザインに限らず、イベント企画など、人と人がつながる場づくりにも精を出す。仕事をしていく中で、ものづくりについてもっと深く知りたいと思うようになり入社。家具の向こうに見えてくる、インテリアのコーディネートをお届けできればと思います。

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