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ANTIQUEFURNITURE RAFUJU STUDIO MAGAZINE

イギリスアンティーク食器の定番。ボーンチャイナの代表ブランド

イギリスならではの文化、アフタヌーンティー。

ティースタンドに乗ったスコーンや小さく切ったサンドイッチを、茶葉の蒸し時間にもこだわって淹れた紅茶と楽しむ午後のひととき。女性なら誰しも、ぜひ一度は体験したい!と思うのではないでしょうか。

そんな伝統的なアフタヌーンティーのお供として活躍する食器は、イギリス発祥のbone china(ボーンチャイナ)と呼ばれる磁器です。主要ブランドがこぞって作ってきたため、イギリスアンティークの食器と言えば自然とボーンチャイナを指すくらい定番になっていますが、そもそもどんなものなのか知らない人も多いのではないでしょうか。

今回はそんな、知らずに楽しんでいる人も多いボーンチャイナとは何なのか?そして、今も人気の主なイギリスアンティーク食器ブランドをご紹介していきます。

イギリスアンティーク食器の定番、ボーンチャイナ

ボーンチャイナの磁器とは 中国や日本から輸入されてきた白く輝く磁器に、17世紀ヨーロッパの上流階級の人たちは夢中になったそうです。その高い需要を受けて、自分たちでも白磁(ポーセリン)を作ろうとしたものの、どの国でもなかなか白磁の原料となる"カオリン"が見つかりませんでした。

白磁のことを、その輸入国の名から「チャイナ」と呼んで親しんでいたイギリスでは、手に入りやすかった牛の骨灰を含んだ独自の白い磁器を18世紀末に開発し、原料通り"ボーンチャイナ"と名付けました。他の磁器に比べてボーンチャイナは、温かみのある白をしているのが特長ですが、分からなければ食器を裏返してみましょう。ブランド名と一緒に、"BONE CHINA"と入っているのですぐわかりますよ。

素地が柔らかいため、目が粗く、風化による釉薬の劣化も表れやすいので、アンティークの場合は状態をよく理解したうえで購入してくださいね。

イギリスアンティーク食器の代表ブランド、ウェッジウッド

ウェッジウッドの歴史 誰でも名前くらいは聞いたことのある、世界最大の陶磁器メーカーの一つWedgwood(ウェッジウッド)。ジャスパーウェアと呼ばれる、水色地に古代ローマを思わせる装飾モチーフを施したシリーズが有名ですが、1759年の創業以来さまざまな高級食器を発表してきた、イギリスアンティーク食器の代表ブランドです。

ボーンチャイナの製造を始めたのは、19世紀後半と比較的遅めですが、ジャスパー・コンランなど有名デザイナーが手掛けたボーンチャイナ食器など、定番だけでなく新作も気になるブランドです。

英国王室お墨付き食器ブランド、ロイヤルドルトン

ロイヤルドルトンの歴史 1815年に小さな陶磁器会社として始まったロイヤルドルトンは、ボーンチャイナの製造開始ごろから、工場近くのアートスクール卒業生をデザイナーとして雇い始め、芸術性の高いテーブルウェアを作り名声を馳せました。

イギリスアンティーク食器のブランドには、ロイヤルアルバートやロイヤルクラウンダービーなど「ロイヤル」の付いた名前が多いのですが、これはイギリス王室から許可を得たメーカーだけが名乗れるもの。英国王室お墨付きの質とデザインを誇るブランドかどうかの目安になりますね。

「世界で最も美しいボーンチャイナ」、ミントン

ミントンの食器 「ハドンホール」と言う花柄が特に日本では人気のMinton(ミントン)は、18世紀後半に創業され、19世紀前半には「世界で最も美しいボーンチャイナ」と称されたイギリスアンティーク食器ブランドです。

ハドンホールではありませんが、写真に載っている3つのお皿のうち、下の小さめのものがミントンのボーンチャイナ。他の2点は左からそれぞれ、今も残る英国で最も古い陶磁器メーカーのRoyal Worcester(ロイヤルウースター)と、今も英国王室で愛用されているAynsley(エインズレイ)のものです。

こうして比べてみると、同じ花柄でもブランドによって色合いやスタイル、筆使いの違いがわかって面白いですね。

最後に

今回ご紹介したり名前を挙げたブランド以外にも、ボーンチャイナ開発に大きく貢献したSpode(スポード)などアンティークボーンチャイナのブランドはたくさんあります。

本国イギリスや北米などでは、アンティークであってもかなりリーズナブルなお値段で入手できることが多いので、旅行の際にはぜひチェックしてみてくださいね。

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筆者のご紹介

関口明恵

カナダのアートスクールでテキスタイルを学び、バンクーバーにて某北欧テキスタイルブランドに3年ほど勤務。細胞レベルで大好きな古今東西の布に加え、オーガニック、フェアトレード、thrift shopping、そして今度は家具と興味の対象は尽きない。日本で更に高まる好奇心を武器に、皆さんの興味をそそるような情報を発信していきます!

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