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ANTIQUEFURNITURE RAFUJU STUDIO MAGAZINE

初心者さんにも役立つ、おしゃれで便利なアンティーク着物収納家具選び

たまに街で、普段から着慣れている様子の着物姿の女性を見かけると、すてきだなぁとつい目で追ってしまうことが何度もあって――。そんな憧れから、など理由は人それぞれでしょうが、最近ではアンティークやレトロの着物を楽しむ若い人も、少しずつ増えているようです。

ただ現代の暮らしでいざ着物生活を始めるとなると、着こなし以外の些細なことにも戸惑うことが多く、身近にいろいろ教えてくれる人がいないと着物初心者には苦労や疑問がつきものです。

その一つが、着物の収納。お洋服であれば、クローゼットにハンガー収納中心のほうが便利ですが、蛍光灯の光でも色あせしてしまう着物の場合、そうもいきません。またせっかくだったら、アンティーク着物の出し入れがうれしくなってしまうような、風情ある収納を楽しみたいものですよね。

そこで今回はアンティーク家具を中心に、着物初心者さんにもわかりやすい、おしゃれで使いやすい着物収納について検証していきます。

アンティーク着物収納の定番、衣装箪笥

アンティーク衣装箪笥 アンティーク着物の収納と言えばやっぱり、アンティーク衣装箪笥(たんす)を思い浮かべる初心者さんも多いことでしょう。

でも選ぶ時にちゃんと確認してもらいたいのが、何の木材からできているのか。着物収納にいちばん向いているのは桐材です。桐はほかの木材に比べ素材の表面が粗く、湿度が高くなると膨張して箪笥内に湿気が侵入するのを防いでくれます。また湿度が低くなると逆に、通気性を良くしてくれるので、着物を常に一定の状態で収納できるのです。

それから桐に含まれるパウロニンとセサミンと言う成分には、抗菌・防虫効果もあるそうです。大切なアンティーク着物の大敵、カビ・虫食いの心配がすこしでもなくなると安心ですよね。

着物収納は色あせやサイズに気をつけた家具選びを

でも着物だからと言って、絶対衣装箪笥に収納しなくてはならないわけではありません。お部屋のインテリアに合わせて、北欧ヴィンテージやイギリスアンティークのチェストにしまったりしても素敵ですよね。

ただ最初にお話しした色あせを防ぐためにも、オープンシェルフやガラス戸の収納棚はできるだけ避けましょう。

着物の畳み方に合った引き出しサイズ

着物収納のコツ 収納家具選びで肝心なのが、着物特有の畳み方や収納方法に合ったサイズの引き出しを確保することです。

ふつう着物は、身丈を半分または三つ折りにして畳むので、少なくとも60cm前後幅の引き出しが必須になります。また折りたたんだ着物を一枚一枚重ねて収納するので、あまり深い引き出しでは、下に入れたものの出し入れがしにくくなってしまいます。

でも一枚ずつちゃんとたとう紙に包んで出し入れしやすくしたり、どの引き出しも下半分は季節外れの着物を収納したりとちょっとしたアイディアで対応することも可能です。気に入った収納家具を諦める前に解決策がないか考えてみてくださいね。

「とりあえず」の収納場所、アンティーク衣桁

アンティーク衣桁 着物での外出から帰ってからの、一時的な収納場所として役立つのが衣桁(いこう)です。

いくつか種類がありますが、折りたたんだり部屋の角に沿って置いたりできる『屏風型』がおすすめです。着物だけでなく、脱いだ羽織や襦袢、帯締めなどを一度空気にさらしてから収納できるので、着物の長持ちにもつながる収納家具です。

ただちょっと気を抜くと「とりあえず」でなく「かけっぱなし」の状態になって、使いやすさも風情もなくなってしまうので、気をつけてくださいね。

アンティーク印鑑箱や小引き出しでかんたん小物収納

アンティーク小引き出し アンティーク着物と同時に少しずつ増やしていきたい小物類。特に帯留めはアンティーク・新しいものに関わらずかわいいものが多く、季節や行事に合わせて少しずつ増やしていくのが楽しいアイテムです。

そんな帯留めを見やすく・取り出しやすく収納するなら、アンティーク印鑑箱がぴったりです。中が細かく仕切れるようになっているので、一つ一つを"個室"収納できます。

また数が増えてきたら、アンティーク小引き出しに収納するのもおすすめです。印鑑箱のように引き出し内を個室に区切ってあげると、使いやすくなりますよ。

引き出しの薄さを活かして、ほかにも帯紐や半襟などこまごました収納も小引き出しで楽にかないます。

最後に

湿気の除去や着物同士の衣擦れ(きぬずれ)を防いでくれる「たとう紙」。クスノキからできた「ショウノウ」や香木ベースのやさしい香りの「防虫香」を使った防虫など、ほかにも大切なアンティーク着物の収納に役立つ、昔ながらの風情ある収納の知恵がいろいろあります。

もちろんクリアケースなど現代ならではの便利さにも頼りながら、ご自分に合った着物生活を楽しんでくださいね。

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筆者のご紹介

関口明恵

カナダのアートスクールでテキスタイルを学び、バンクーバーにて某北欧テキスタイルブランドに3年ほど勤務。細胞レベルで大好きな古今東西の布に加え、オーガニック、フェアトレード、thrift shopping、そして今度は家具と興味の対象は尽きない。日本で更に高まる好奇心を武器に、皆さんの興味をそそるような情報を発信していきます!

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