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ANTIQUEFURNITURE RAFUJU STUDIO MAGAZINE

和のアンティークを再利用!木製の古民具のインテリアアレンジ術

古道具屋などに足を運ぶと、「なんだこれ?」「何に使うんだろう?」というワクワクと疑問が頭の中を巡ります。使い道は分からないけど、置かれているだけでなぜかその佇まいに惹かれてしまいますよね。

当時の普及の仕方をまだ知らなくても、今に合う取り入れ方に出会えれば、その道具にある背景も自ずと知ってみたくなるはず。

本日のMAGは、古くに日本の暮らしで活躍してきた木の古民具を、現代の暮らしで楽しむアレンジ術がお題です。お部屋の印象的なインテリアとして取り入れた、"和のアンティーク"の再利用アイデア集をご紹介していきます。

木製の井戸滑車は贅沢にオブジェに

井戸の滑車 こちらは古い井戸の大きな滑車です。このタイプの井戸は「釣瓶井戸(つるべいど)」と呼ばれ、井戸屋形の屋根裏の柱に固定して使われていました。釣瓶とは文字通り、綱に取り付けた桶のことを指していましたが、今はその仕組み全体のこととして認識されています。

また「秋の夕暮れは、つるべ落とし。」なんていう比喩がありますが、ここで言う"つるべ落とし"は、釣瓶を井戸の中に落とす際に、急速に落ちる様子から取ったものです。あっという間に陽が沈む秋をそんなことに例えるなんて、日本人は繊細ですよね。

豆知識はさておき、「あれ、木目が美しい?」と鋭い人はお気づきかもしれませんが、実は高級なケヤキ材が使われているものが多いのです。ケヤキならではの深みある美しさで、オブジェのように部屋に置くだけでも目に留まりますよね。和箪笥のある空間でも、引けを取らないアンティークインテリアとして飾ることができそうです。

古い木製の糸巻きは和洋問わず飾り物に

木製の古い糸巻き 織物用の糸を巻くのに使われていた糸巻き器の糸巻き部分です。かせの状態で売られていることが多かった糸を巻き取るのに活用されていました。横に倒しておしゃれなワインスタンドとして使ったり、植物を置く飾り台として使ったり。

このように糸が巻いてある状態で残っているものは、そのまま飾り物として飾ってしまいましょう。日本の民芸品はもちろん、その素朴さで和に捉われずシンプルに取り入れることができます。また、豆電球を中に入れて、素敵な間接照明のように使っても良さそうです。

実は組紐などに使う絹糸は、紙管に巻いて長い間保管すると弱るそうですが、この糸巻きであれば良い状態で保てるようです。実用として使うのもいいかもしれませんね。

昔の商店で活躍してきた帳場格子は、床座のインテリアに

アンティーク帳場格子 帳場、つまり帳簿を付けたり勘定をするところのことです。その帳場のまわりに立てていた低い衝立のことを帳場格子と呼んでいます。昔の旅館や銭湯では、帳場格子越しに置かれた帳場机から、お客様をお迎えしていたのでしょう。

背が低いので、低い場所に視線が集まる床座の生活でも、まだまだ活躍させることができます。たとえば、和室の書斎と食卓の間に置いて空間を小さく仕切ったり、このように植物をおしゃれに引き立てるのに使ってみたり。縦格子がモダンなので、現代でも古民具を意識しすぎず取り入れることができるのが魅力ですね。

古い銭箱は、和の空間の引き立て役に

古い銭箱 こちらも古い商店で活躍してきたもので銭箱(ぜにばこ)と呼ばれ、名前の通り日銭を入れて置くのに使われてきました。そのため欅や栗などの堅木の厚い板でしっかりとしたものが多く見られます。中には上部に三角のマスが付いたものも存在し、取り出し口には頑丈な錠が付いているのが特徴です。

年代や使われていた場所によっても大きさや装飾性が違うのも面白いところ。収納として活かすのもいいですが、このようにちょっと変わった花器として使うのも粋ですね。和家具を並べた空間を、さらにグッと引き立ててくれますよ。

重ね木箱の切溜は、このように組み合わせて飾り台に

古い切溜 一見普通の木箱のように見えますが、実はこのような幾つもの木箱が入れ子式になっている切溜(きりだめ)と呼ばれるものです。

この見た目からはあまり想像できませんが、切った野菜や出来上がった惣菜を入れて置くために使われていた調理容器の一つ。今でいうボウルやトレイのようなものとして活用されていたようですが、古民具でこんなにコンパクトで機能的になるのは関心しますよね。

元々の用途で使うのはちょっと難しいですが、複数を組み合わせてディスプレイを楽しんだり、本の収納に使ったり。現代でも何かと活躍するシーンがありそうですね。

最後に

そのままでは使い道の分からない古民具。まずは捉われずに"なんだか面白い"というところから入っていいと思います。あなただけの魅力的なアレンジ方法に出会えれば、物のストーリーをちゃんと知ることができますよ。

今回だけではご紹介できないものも多くあるので、それはまた次の機会にご紹介しようと思います。

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筆者のご紹介

茶園みずき

様々な人との出会いに刺激を受け、専門学校卒業後にデザイン事務所へ。グラフィックデザインに限らず、イベント企画など、人と人がつながる場づくりにも精を出す。仕事をしていく中で、ものづくりについてもっと深く知りたいと思うようになり入社。家具の向こうに見えてくる、インテリアのコーディネートをお届けできればと思います。

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