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アンティーク家具について

和モダンデザインなインテリア。アンティーク組子で知る文様の種類

細い木の棒で美しいパターンを作っていく「組子」。
日本の誇る伝統的な手仕事として、その素晴らしい意匠を取り入れた暮らしを営む方も多くいます。
様々な文様がありますが、どれから選んだらいいのか分からない方のために、今回は基本的な組子のデザインに注目!アンティークの欄間や書院戸を和モダンのインテリアとして取り入れる方法を提案しつつ、その種類に触れていきますよ。

組子の文様は大きく2種類に分けられる

文字通り、細く引き割った木を一本ずつ組み付けする組子。ご年配の方はよくご存知だと思いますが、古い和住宅の欄間や障子などの建具、さらには家具の装飾にも組子は広く取り入れられてきました。
直線的で幾何学な文様を特徴とするものが多いですが、菱形をベースにした「菱組子」と、縦横の水平・垂直線で組まれた「格子組子」の大きく2種類にそのデザインは分けることができます。

子孫繁栄の意味が込められた、文様の原点である「菱形」

アンティーク菱組子
まずは菱組子の基本である、菱形文様からお話ししていきましょう。水辺で育つヒシの葉をモチーフにしたこの文様。ヒシは繁殖力が強いことから、文様には子孫繁栄や無病息災の願いが込められています。
見た目通り、二重に菱が組まれたこのデザインは「二重菱」と呼ばれ、シンプルですっきりしたデザインで周囲のインテリアとも調和が取りやすいのが魅力です。和洋を問わないインテリアのアクセントとして、アンティークの中でも人気のあるスタンダードな組子ですよ。

魔除け、厄除けの意味が込められた「麻の葉」文様

麻の葉の明り取り
正六角形を基本にし、形が麻の葉に似ていることから呼ばれています。その美しさから、建具だけでなく、刺し子や寄木細工のパターンとして使われているのも多く見ることができます。
古くから麻は神聖なものとして扱われ、赤ちゃんに麻の葉模様の産着を着せる風習がありました。モチーフに見える三角形にも魔除けや厄除けの意味があり、それが集結して形になった麻の葉には、より強い意味が込められています。
この美しい意匠を活かすなら、照明と一緒に壁に立てかけて飾るのがおすすめですよ。

芸術品の文様としても使われる「香図」

香図組子
縦と横に繋がっている独特の模様。なんだか中国を感じさせるデザインですよね。これは香図(こうのず)と呼ばれ、茶道や華道と同じように芸道として広まった「香道」で用いられる図柄のことです。
この写真の二重香図というパターンは、菱形や麻の葉の文様とはまた違ったモダンなパターンが印象的です。このように曲線のフォルムの左右対称の壺などと一緒に飾ると、和モダンさが強調されますよ。
(※香道…香りを”聞いて”鑑賞したり、香りを”聞き分ける”遊びのこと。)

書院戸に見られた「格子組子」

アンティーク書院戸
和室とセットのように存在した「床の間」。その脇には小さな障子戸があり、それを「書院戸」と呼んでいます。住宅形式になった「書院造」にはよく見られる様式です。
これは一枚でインテリアとして使っていますが、実は2枚組み合わせると菱形模様になっています。このように引き戸を組みで考えて、風情を表現していたものも多く見られました。

最後に

知れば知るほど奥の深い組子デザインの世界。日本では伝統文様として、その種類が幅広く存在します。アンティークで見ても分かるように、建具一枚にこんなにも意匠を凝らすのはとても感慨深いですよね。
あなたならではのスタイルで、アンティークの組子を趣ある和モダンインテリアとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

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