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ANTIQUEFURNITURE RAFUJU STUDIO MAGAZINE

長年人気のアンティーク。イギリス生まれのウィンザーチェアの種類

まず、「ウィンザーチェア」と聞いてどんなチェアか皆さんは分かりますか?

写真で見れば「あ!あれね!」とすぐに分かると思いますが、ダイニングの暮らしが浸透してきた日本でも馴染みのある、背もたれに棒がたくさん並んだ椅子のことです。

そんな日本の家庭でも長年人気があるウィンザーチェアは、17世紀後期頃にイギリスで誕生しました。ウィンザーチェアの基本形状は、時代や国を越えて今もなお数々の家具メーカーが手本にしています。

今回は、ウィンザーチェアの中でも定番の種類をピックアップしてご紹介!長く愛され続けるアンティークチェアのスタンダードを、早速見ていきましょう。

櫛に見立てて名付けられた、コムバックチェア

コムバックチェア 背もたれ上部の水平な笠木から、下に細い丸棒が平行して並ぶ姿がまるで櫛(comb)のように見えることから名付けられた、コムバックチェア。

その形状から、スティックバック・ウィンザーとも呼ばれていました。ウィンザーチェアの中では最も古い形と言われており、作られた当初はアーム付きがほとんどだったようです。18世紀末で一旦はその流行が落ち着くものの、そのシルエットの美しさを参考にしながら形を変えたものが作られ、あらたなスタイルとして再び人気を集めることになります。

日本においては、洋家具の影響を受けている民芸家具や木工ブランド家具メーカーなどで、コムバックチェアから派生した形の曲げ木椅子などが誕生しました。

弓形の背が印象的なボウバックチェア

ホイールバックのボウバックチェア その名の通り、背もたれのアーチ型の曲げ木が弓(bow)の形に似ていることから、ボウバックチェアと呼ばれたこのスタイル。コムバックチェアから少し遅れて評判が高まり、日常生活でも耐える頑丈さから、公共施設などでも幅広く使われるようになりました。

また、このような透かし彫りが施された背板(プラット)も人気を集めた要因の一つだと思います。デザインの先駆けになったのは、車輪をモチーフにした「ホイールバック」。実用性が多くの一般庶民に支持されたボウバックチェアは、時代を感じさせないシンプルな装飾も魅力的ですよね。

背もたれから回り込むようにアームが付いた、ローバックチェア

ローバックチェア 19世紀になると、上部構造に大きく変化する椅子が誕生します。その中でもウィンザーチェアとして定番化されたのがローバックチェア。低い背もたれから付けられた名前です。

市民が集う場としてパブやレストランで広く普及したのが、写真のような「スモーカーズボウ」というスタイル。背もたれから回り込んだアームが特徴的なこのチェアは、座り心地の良さや頑丈さ、手頃な価格と、大衆家具としての条件が揃っています。この椅子が作られるようになった頃から、ウィンザーチェア作りにも一部機械が導入され、大量生産に足を踏み入れることになります。

ゆったり寄り掛かりながらくつろげるダイニングチェアを選びたい方には、まさにぴったりのスタイルですね。

最後に

「ウィンザーチェア」と呼ばれていることをあまり知られていない、今回ご紹介したアンティークチェアたち。よく見かけるダイニングチェアの歴史や魅力を、深く知るきっかけになったのなら嬉しいです。

この定番スタイルから、さまざまなデザインのチェアが生まれていくことになります。それはまた別の機会に、ご紹介しようと思います。

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筆者のご紹介

茶園みずき

様々な人との出会いに刺激を受け、専門学校卒業後にデザイン事務所へ。グラフィックデザインに限らず、イベント企画など、人と人がつながる場づくりにも精を出す。仕事をしていく中で、ものづくりについてもっと深く知りたいと思うようになり入社。家具の向こうに見えてくる、インテリアのコーディネートをお届けできればと思います。

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