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ANTIQUEFURNITURE RAFUJU STUDIO MAGAZINE

くつろぎの座り心地も人気。アンティークロッキングチェアの魅力を解明

ロッキングチェアのイメージと言えば、『暖炉横で編み物をしているおばあちゃんが座っている』気持ちよさそうなアンティークチェア。

普段なかなか座る機会がなくても、一度は座ってゆらゆらさせてみたいなぁ、と思ってしまう隠れた人気の椅子です。またインテリアに取り入れて、実際にくつろぎの座り心地を味わっている人もいるかもしれません。

でもよく考えてみると、半分倒れているようで、他のどんな椅子とも違うとても不思議な存在です。一体だれが、どうして、ゆらゆら揺れるための椅子を作ろうと思ったのか?

今回はそんなちょっと個性的な椅子、ロッキングチェアについて検証していこうと思います。

アンティークロッキングチェアのはじまり

ロッキングチェアの由来 椅子の歴史はとても長く、エジプトなどの古代文明時代までさかのぼります。その中でロッキングチェアはかなり新しく、最初に作られ始めたのは18世紀初頭でした。しかし、その起源ははっきりしません。

ひとつある説は、開拓時代のアメリカで、病人がゆったりと座れるように作られたというもの。実際長年ヨーロッパでは、病院などで使う椅子と言うイメージが強く、あまり人気がありませんでした。『椅子は行儀よく座るもの』と言う常識があったため、ロッキングチェアのように後ろにもたれた姿勢で座ることは、行儀が悪いと嫌われたそうです。

アメリカから始まったロッキングチェア人気

アメリカで人気のロッキングチェア 大きな家の玄関先にもうけられたベランダで、ロッキングチェアを揺らしくつろぐ老人。なんてハリウッド映画のワンシーン、観たことありませんか?

そう、ヨーロッパと違いアメリカでは、ロッキングチェアは常に人気を誇ってきました。たとえばケネディ大統領は、専用機に持ち込んだり友達や家族にもプレゼントするほど、ロッキングチェアを愛用していたそうです。

そのきっかけは、持病の腰痛。治療のために主治医に勧められて、ロッキングチェアを使い始めたそうです。腰痛にも効くほどの座り心地だなんて、断然気になりますね。

ヨーロッパでの人気の火付け役、トーネット社

トーネットのベントウッドチェア ロッキングチェアの原型は、イギリスのウィンザーチェアであると言われていますが、世界的に大人気となるデザインを生み出したのは、ベントウッドチェアで知られるオーストリアのトーネット社です。

得意の曲木の技術を使って、流れるような曲線の美しいロッキングチェアを、量産することに成功しました。ただし爆発的な人気となったおかげで、トーネット社のデザインを真似したものが多く出回りました。アンティークのものをご購入するときは、模造品でないか注意してくださいね。

ちなみに、このトーネット社のロッキングチェアをこよなく愛した著名人が、画家のパブロ・ピカソ。愛用していただけでなく、ヌード女性がロッキングチェアに座る姿を描いた作品まで残しています。

最後に

椅子の世界では新人でも、大統領や著名な画家まで魅了してきた、ロッキングチェア。座った人を虜にするような座り心地を持っているんでしょうね。

今すぐインテリアに!と言うわけにはいかないかもしれませんが、機会があれば是非そのくつろぎ感を体験してみてくださいね。

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筆者のご紹介

関口明恵

カナダのアートスクールでテキスタイルを学び、バンクーバーにて某北欧テキスタイルブランドに3年ほど勤務。細胞レベルで大好きな古今東西の布に加え、オーガニック、フェアトレード、thrift shopping、そして今度は家具と興味の対象は尽きない。日本で更に高まる好奇心を武器に、皆さんの興味をそそるような情報を発信していきます!

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