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ANTIQUEFURNITURE RAFUJU STUDIO MAGAZINE

上質な和モダン・アンティーク。収納棚に水屋箪笥がある暮らし

先日の記事でも、水屋箪笥の魅力をご紹介させていただきましたが、ここまではまだ入門編。

見れば見るほど奥深く、造りの良さがにじみ出ている贅沢な食器棚である水屋箪笥。その伝統を受け継いだ重厚感からは現代に溶け込むイメージが湧かないかもしれませんが、和モダンな収納インテリアとしてもぴったりなんですよ。

なかなか手が伸びないかもしれませんが、上質で風情のある「元祖食器棚」を、あなたも暮らしに取り入れてみませんか。

その上質さで空間を引き締める、個性豊かなアンティークの水屋箪笥をタイプ別でご紹介!収納棚として水屋箪笥を活用した、和モダンなダイニング実例も合わせて見ていきましょう。

和モダンスタイルで人気の横桟の水屋箪笥

明治時代の水屋箪笥.jpg 部屋の間仕切りにできるほど、大きくてどっしりとしたイメージのある水屋箪笥。でもこのように、3尺(約90cm)程度でリビングやダイニングの収納棚としても使い勝手のいいアンティーク水屋箪笥もあります。写真のような横桟が入ったものは、和モダンスタイルでも特に人気です。

また、置かれていた環境によっても色味が変化します。たとえば、囲炉裏などで燻されたりすることによって、黒くすすけたような色合いになることも。この板戸タイプの水屋箪笥も、よく見ると色ムラがあり、独特の風合いが出ていますよね。こちらは明治時代に作られたものですが、使い込まれた木味も、愛着が湧くポイントではないでしょうか。

大胆にもマットペイントを施した水屋箪笥

艶消しペイントの水屋箪笥 水屋箪笥の特徴に、漆塗りの深みのある光沢を挙げる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。立派なものはため息が出てしまうほど美しいものですが、他の家具と釣り合いが取れず、コーディネートで魅力的に合わせるにはちょっと難易度が高いのが本音です。

そのままの姿を楽しんでほしいという思いもありますが、このように水屋箪笥の良さを上手に生かしながらリメイクしているものも。黒のマットペイントを施したおかげでモダンな印象が強くなり、和家具以外でもシンプルなテイストのインテリアとより合わせやすくなりました。

本来の木味を楽しむか、現代の住空間での新たな個性を楽しむか、あなたの好みで「暮らしの収納家具」を選んでみるのがいいと思いますよ。

古い和家具に漂う品格。凛とした空気と静穏さに満ちた和モダン

和モダンインテリア実例 言わずとも和の洗練された雰囲気が感じられる、凛々しさがあふれる和ダイニングです。大小の水屋箪笥の前に置かれたダイニングテーブルには、黒のマットペイントのダイニングテーブルを選び、茶×黒でモダンにまとめました。

年代が違う和製アンティークで個性と調和の両方を実現させた、現代ならではの和の楽しみ方です。

商業用に作られた、ガラス入りの水屋箪笥

関西水屋箪笥 ゆらゆら揺れるガラス戸に目を奪われる、4枚引き戸が珍しい水屋箪笥です。

このように大きなガラスがはめ込まれた水屋箪笥は、主に商業用に作られた貴重なものです。その多くは水屋箪笥の生産地として有名な近畿(関西)地方で作られたものが多いと聞きます。下半分の抽斗(引き出し)の多さから見ても、商店などで使うのに作られたことが伺えます。

造りが良く、一生物の食器棚として使えるのは言うまでもありません。中に収納した食器がとても美しく映える様子は、食卓の自慢の風景になることでしょう。水屋箪笥の風格がありつつも、ガラス戸のおかげで気負わず取り入れられる収納棚ですよ。

最後に

収納棚に水屋箪笥を取り入れた深みのある暮らし、想像していただけましたか?家で使うには贅沢に感じる時代箪笥ですが、和の趣を楽しむ日本のアンティーク食器棚なら、やっぱり水屋箪笥が一番です。

上質な和で作り出すモダンな空間。多くの方にその魅力を知っていただければと思います。

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筆者のご紹介

茶園みずき

様々な人との出会いに刺激を受け、専門学校卒業後にデザイン事務所へ。グラフィックデザインに限らず、イベント企画など、人と人がつながる場づくりにも精を出す。仕事をしていく中で、ものづくりについてもっと深く知りたいと思うようになり入社。家具の向こうに見えてくる、インテリアのコーディネートをお届けできればと思います。

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