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ANTIQUEFURNITURE RAFUJU STUDIO MAGAZINE

豆ちゃぶから円形まで。レトロな庶民派家具ちゃぶ台の基礎知識

食事中ちゃぶ台をひっくり返してすごい剣幕で怒る。

そんな典型的な昭和の頑固おやじの姿から、「順調に進行している物事に介入して、振り出しに戻してしまうこと」の意味を持つ「ちゃぶ台返し」と言う慣用表現まで生んだ、レトロな庶民派家具ちゃぶ台。

昭和を知らない若い人たちの間でもじわじわ人気が出ていますが、よく考えてみると知らないことだらけ。漢字ではどう書くのか?一体いつ頃から使われていたのか?

レトロ可愛くて収納できるのが便利なちゃぶ台の世界を今回はちょっと覗いて、インテリア使いにも役立つ基礎知識を学んじゃいましょう。

一人用の膳から家族で囲むちゃぶ台へ

角ちゃぶ台 卓袱台。「たく...?」とまったく読めないこの漢字が実は「ちゃぶ台」の漢字表記です。これはちゃぶ台の名前が、中国語で「テーブル掛け」を意味する卓袱(チャフ)や「ご飯を食べること」を意味する吃飯(チャフン、ジャブン)が語源ではないか、と言われていることに由来します。

長く武士文化の続いた日本では上下の人間関係を重要視して、ひとりひとりが「膳」から食べる食事が当たり前でした。それが明治時代に西洋の文化が多く入ってくると、みんなで食卓を囲むテーブル文化もすこしずつ広まっていきました。

明治28年には折りたたみ式脚に関する特許申請が出され、昭和にかけてちゃぶ台は急速に家庭の食卓として定着していったのです。

サイズや形状で変わるレトロちゃぶ台の使い勝手

もともと「座卓」の俗語として使われていたものが、今では一般的に脚を折りたためるものを指すようになった、ちゃぶ台。形状によって違いがある、インテリアでの使い勝手についても覗いてみましょう。

ミニサイズが可愛い、レトロな豆ちゃぶ

豆ちゃぶ台 豆柴や豆皿のように、「小さい」を意味する「豆」が付いているだけあって、豆ちゃぶはとっても小さくてかわいらしいちゃぶ台です。丸形のものや長方形のものがありますが、幅は25~40㎝とあまりにも小さく、テーブルと言うよりまだ「膳」のような大きさですね。

和室でちょっと一服、なんて時やお子さん用として使ったり、花台として季節の花や雑貨をかざる"ちょこっと使い"にぴったりです。

家族団らんの食卓の始まり、長方形ちゃぶ台

長方形ちゃぶ台 使用する材木にムダが出ないことと、日本の住宅での使い勝手が良いことから一番普及した長方形のちゃぶ台。脚を折って収納しておく時座りがいいのも、ポイントが高かったのではないでしょうか。

膳の頃に比べてちゃぶ台では、一人あたりの使用スペースが狭くなってしまいましたが、代わりに皿を共有する食卓文化がここから生まれ、家族団らんの図ができあがっていったそうですよ。

テレビや映画でも定番の円形ちゃぶ台

丸ちゃぶ台 ちゃぶ台の定番として認知度が高く、「サザエさん」でもおなじみの円形。

製作する際に木材のムダが多く出てしまいますが、座れる人数に融通が利く上に、どこに座っても食卓に手が伸ばしやすいと言う、使い手側の利点があります。角がなく、どこかほんわか和やかな雰囲気をお部屋にもたらしてくれる気もしますよね。

最後に

ちょっと変わった名前の由来や実は豊富なサイズや形状など、ちゃぶ台の豆知識、楽しんでいただけましたか。必要に応じて脚を折りたたんで出したりしまったり、そんな使い方ができるからこそのインテリア術など、まだまだ奥の深いちゃぶ台の世界。

古いけど新しいレトロ家具ちゃぶ台のこと、また少しずつお話ししていく予定ですのでお楽しみに。

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筆者のご紹介

関口明恵

カナダのアートスクールでテキスタイルを学び、バンクーバーにて某北欧テキスタイルブランドに3年ほど勤務。細胞レベルで大好きな古今東西の布に加え、オーガニック、フェアトレード、thrift shopping、そして今度は家具と興味の対象は尽きない。日本で更に高まる好奇心を武器に、皆さんの興味をそそるような情報を発信していきます!

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