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アンティーク家具について

アンティーク和箪笥の良さを上手に残すリメイク例

あなたの暮らしの身近に、「和箪笥」はありましたか?
たとえば、着物持ちのおばあちゃんがいたら、「衣装箪笥」などは見たことがあるかもしれませんね。しかし、家族が個々で住んでいる現代では、どうしても馴染みが無い家具だと思います。
時代箪笥の大きな特徴と言えば、その豪華な飾り金具と、選び抜かれた木材の重厚な造り。ただ、そんな立派な家具を今の空間に合わせるとなると、和の雰囲気が強すぎてしまい、手持ちの家具とマッチさせるのはなかなか難しいですよね。
箪笥の材質や造りなど、家具の持つ良さをきちんと生かしたリペアワークは、今の暮らしに和家具を取り入れやすくするのはもちろん、現代に「いいもの」を残すためにもとても重要なことなのです。
そんな今回は、時代箪笥の美しさをいい感じに上手に残してモダンインテリアに変身させた、シンプルなリメイク例をご紹介していきますよ。

船箪笥や衣装箪笥…時代箪笥はどうして華やかだったの?

船箪笥や衣装箪笥
時代箪笥が庶民の生活に普及していったのは、江戸時代中ごろのこと。豪華な飾り金具は、当初は空間を彩るためのものではなく、出世や繁栄、長寿などを祈る縁起物としての意味が込められていました。
また、「仙台箪笥」や「庄内箪笥」など、地方名が頭に付いた箪笥がありますよね。次第に各地方の箪笥づくりの特色が表れ始め、繁栄がさらに進んだのは明治初期あたりからと言われています。

デザインがすっきりしたものに変化した、大正時代の和箪笥

大正時代の和箪笥
大正時代になると、大ぶりな角金具や鍵座、引手などが無くなってすっきりとした箪笥が主流になっていきました。このような、シンプルな埋込引手が流行ったのもこの頃です。少し前の時代箪笥よりも、なんとなく庶民感がありますよね。
また、この時代は仕上げや金具の防錆加工なども含め、箪笥づくり全体の技術が急激に進歩したと言われています。木の材質は防湿で伸縮の少ない桐が重宝され、なめらかな手触りや自然な木目を生かしたタイプの和箪笥が人気でした。

家具の持つ良さを生かして直す。和箪笥のシンプルなリメイク例

いろんな時代背景を経てだんだんと変化していった時代箪笥。少し親しみを持ってもらえましたか?では、今度は和箪笥の良さを大切にした、シンプルなリメイク・アレンジ例を見ていきましょう。

鉄製や木製の脚をつけて、レトロモダンなインテリアに

鉄製や木製の脚
このような鉄脚や、木製の脚を取り付けることで、一気にモダンな雰囲気の家具に変身!
床から浮かせることで、独特の重厚感を抑え、下の段の引き出しも取り出しやすくなりました。和家具を意識しすぎず、自然にフローリングに取り入れることが可能なアレンジ例です。

思い切って取っ手を変えるか、元々シンプルなものを選ぶ

取っ手を変える
洋家具に合わせる場合などは、真鍮製の取っ手に変えてあげると、和の雰囲気がだいぶ軽減されます。ただし、引手は箪笥の個性が出る部分でもあるので、できるだけ変えずに使うのをおすすめします。
時代箪笥の引手は元々華奢なものが多く、中でもこのような蕨手(わらびて)などのシンプルな引手であれば、レトロモダンな雰囲気にもぴったりですよ。

ふと目につく和箪笥の名残りはそのままとっておく

和箪笥
このように棹通しなどはそのまま残しておくことで、和箪笥の趣をいつでも感じることができます。その家具の歴史を感じながら使っていくことができるのが、とても粋ですよね。
長年経った金具の風合いや、桐材などの美しい木目も愛でて使っていきましょう。

箪笥の別の魅力を引き出すリペイント

リペイント
時代箪笥の立派な漆塗りは、飾り金具と並んで象徴的存在。深みのある光沢がなんとも魅力的ですが、既存の家具との相性や重厚感がやっぱり気になりますよね。
そんな時は、トーンが抑えめのマットな塗装を施しただけで、モダンな雰囲気にガラッと変わります。
また、こんな風に水屋箪笥の引き戸を結霜ガラスなどのレトロガラスに変えたりするのも、相性がいいアレンジですよ。

最後に

手を入れすぎず、元々の良さをしっかりと残したリメイク加減が重要なんですね。そして、少し手を加えただけで今の暮らしにも親しみが持ちやすくなったのが、お分かりいただけたと思います。
シンプルなリメイク箪笥から、時代箪笥の魅力に触れてみるのもきっと面白いですよ。

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