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ANTIQUEFURNITURE RAFUJU STUDIO MAGAZINE

人気の秘密は?北欧ヴィンテージ家具の魅力にせまる

近年もはや定番の人気をみせる北欧デザイン。マリメッコの見ているだけで元気が出るようなテキスタイルや、アラビアやイッタラの、お料理がより一層おいしく見えちゃう普段使いの食器など、雑貨もほしいものがいろいろあって迷っちゃいます。でもお部屋の雰囲気を徹底して北欧っぽくしたいなら、やっぱり 家具から変えたいところ。

「より使いやすく、より美しい日用品を!」をスローガンに20世紀はじめに北欧で起こったデザイン運動。その中で生まれた、実用的で、そして見た目の美しさも併せ持つ北欧ヴィンテージ家具は、今なお私たちを魅了してやみません。そんな考え抜かれたデザインを誇る北欧 ヴィンテージ家具の魅力を今回は分かりやすく解明していきたいと思います。

北欧ヴィンテージ家具の魅力にせまる!

北欧ビンテージテーブルとチェア

北欧ヴィンテージ家具と言われて、何を連想しますか?飴色の温かさを感じさせる木目と風合い。美しい曲線使い。どんなスタイルとも相性のいい、懐の深さ。どれも私たちが北欧家具を好きな理由ですよね。そんな北欧ヴィンテージの良さは、実は一見気づかないような、家具づくりの段階で生み出されていたのです。

計算された木目の流れ

家具の木目の流れに気を付けたことありますか?キャビネットであれば、引き出しの木目を見てみましょう。横に流れているでしょうか、それとも縦に?北欧ヴィンテージの場合、縦使いの木目が引き出し全体を通して、上手に合っているのがわかります。これにより、オイル仕上げにより生まれる木の温かさがさらに引き立つ、デザイン性の高い家具に仕上がっているわけです。

北欧ビンテージチェスト

見栄えだけでなく、この木目はさらに、家具の質にも違いを与えています。同じ箇所の材は動きが同じになるため、より正確な家具が出来上がるのです。さらに経年の変化もほぼ同じなので、寸法の狂い方も合って修復がしやすい、と言う利点もあります。必要であれば修理をしながら使い続けることを前提に作られているので、ヴィンテージとは言え、安心して使えますね。

徹底した曲線使い

家具に柔らかさを与える曲線は、すみずみにまで使われています。イスやテーブルの脚が丸いのはもちろん、天板の角にもちょっとした丸みが加えられています。しかしそれだけでなく、北欧ヴィンテージは小口づかいの材にもきっちり丸みを施しているんです。

例えばキャビネットの引き出しは、横に付いた小口よりも少し引っ込んで収納されます。この小口部分にもしっかり曲線を持たせることで、家具全体に優しさが生まれているんですね。金具ではなく木製の取っ手を使用するあたりにも、徹底ぶりがうかがわれます。ちょっとした細部にまで一貫した曲線使いをすることで、ほかのスタイルの家具とも上手にバランスをとる包容力が生まれたんですね。

『安かろう良かろう』を実現

北欧ヴィンテージ家具は手の届きやすい値段も魅力。実用性とデザイン性を併せ持つ質の高い家具を、あくまでも「日用品」であるべき価格で提供できたのは、ムダを省き、シンプルさを追求した結果です。

  1. 余計な木材の使用をなくし、最大限にシンプルにした構造。
  2. 一枚板ではなく、パーティクルボードに丈夫なチークなどの高級材の突き板を使用する。
  3. 見えるところには見栄えのいい材を、見えないところは安い材で補う。

このように最大限にムダを押さえた結果、コストを抑えることに成功しました。さらに、その結果家具の重量もグッと軽くなるメリットも生まれました。

使い続けるための気配り

北欧ビンテージ家具のあるお部屋

ムダを省いたからと言って、決して手を抜いているわけではないのが、北欧ヴィンテージ家具をよくよく観察するとわかります。先ほど、「木目を合わせることで 修復がしやすくなる」と言う、長く使い続けるためのデザイン上の気配りをお話しましたが、それ以外にも、さまざまな気配りがほどこされているんです。

例えば北欧ヴィンテージ家具は、ほとんどネジが使われていないのが特徴です。ネジによるサビ、さらにサビが木材を劣化させる心配もありませんよね。さらに、引き出しの底板は取り外しが可能な構造になっているため、経年による劣化に合わせ、取り替えが簡単に行えます。ちょっとしたことではありますが、使い手のことを考えたこんな気配りにこそ、職人技が光ります。

さいごに

木目の走り方や、あちこちにほどこされた作り手の配慮など、一見気づきにくいけど実は見た目にも反映されている、北欧ヴィンテージ家具の良さ、みなさんに伝わりましたでしょうか?インテリアショップへ出かけた際は、こんな視点から眺めてみるのもおすすめですよ。

筆者のご紹介

関口明恵

カナダのアートスクールでテキスタイルを学び、バンクーバーにて某北欧テキスタイルブランドに3年ほど勤務。細胞レベルで大好きな古今東西の布に加え、オーガニック、フェアトレード、thrift shopping、そして今度は家具と興味の対象は尽きない。日本で更に高まる好奇心を武器に、皆さんの興味をそそるような情報を発信していきます!

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