時代が変化しても、和家具の良さは廃れることがありません。その趣ある佇まいが、お部屋に品格を添えてくれます。そんな変わることのない良さを生かしつつ、現代の生活に取り入れられたら素敵です。今回は新旧の家具が調和した、和のダイニングをご紹介します。
食器棚として使用したアンティークの収納棚は、そのどっしりとした存在感が魅力的。扉にはアンティークならでの“ゆらゆらガラス”が使われており、光によっていつも違った表情を見せてくれます。存在感はしっかりとありつつも薄型なので、場所を取らず、お部屋に取り入れやすいのも嬉しいポイントです。ダイニングチェアとして取り入れたのは、すっきり美しい佇まいの、秋田木工のスピンドルチェア。原型となるイギリスのウィンザーチェア同様、座り心地の良さもしっかり兼ね備えています。今回のように和のお部屋など、様々なスタイルになじみやすいのも特長です。
加えて注目したいのが、裏ガラスの入ったアンティークの格子戸たち。部屋同士をゆるやかに区切る和の建具ならでは佇まいで、お部屋に繋がりを感じさせ、あたたかな空間を演出してくれます。また細かな桟がたくさん入った格子戸は、夜にはきれいな影を描いて、眺めているだけで心休まるような趣があります。
新旧の和家具を組み合わせた、和のダイニング。今と昔の家具の良さが見事にマッチした空間は、暮らしをより大切にしたくなるような、上質な空気に満ちています。